外締まりが必要な場合の猿〜シリーズ 鍵の歴史14〜
#雨戸 は #出入り口 ではない為、#猿 は #内締まり としての役割を果たすだけで問題ありません。
一方、#蔵 や #倉庫 の #錠前 として猿を使用するならば、外から #解錠 する必要があります。
その場合は、「#枢鍵(#クルルかぎ)」と呼ばれる #L字型 の #鍵 を用いるのですが、蔵や倉庫の鍵としては #防犯性能 が心許ないので、別の錠前(#海老錠 や #南京錠 など)を用いての、#ワンドア・#ツーロック 方式がよく採用されています。
例えば、#法隆寺網封蔵(ほうりゅうじこうふうぞう)#南倉 の #板扉 には、#扉 内側に #落とし猿 が設けられ、さらに外側からは海老錠で #施錠 されています。
その他にも、#薬師寺(やくしじ)や #唐招提寺 (とうしょうだいじ)といった #国宝級 の #宝蔵・ #経蔵 の扉には、立派な海老錠が備えられており、これらの錠前は #装飾 と同時に #防犯 を目的としています。
猿の問題点は、もし枢鍵を内部に置き忘れたまま、外に出て扉を閉めてしまうと、解錠できなくなってしまうことにあります。
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