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古今東西猫の句紹介②

ひらひらと猫がねこ乳呑むちちの厄日かなやくび

俳人 秋元不死男あきもとふじお 


飲食をする時に出る音のオノマトペを使った俳句はこれまでも何句か目にしてきました。

へろへろとワンタンすするクリスマス
(これも秋元不死男さんですね)

さらさらと鯛茶ですます昼の雪
(野村登四郎)

猫が乳を呑む時、ひらひらと聞こえる状況はどんなだろう。
母猫から乳を呑む時はおそらく吸うような擬態語だろう。

考えていると傍でうちのレオが皿の水を飲んでいる。

〝ひらひら〟とは猫の舌の動きの写生からくるオノマトペで、おそらく液体のミルクを飲んでいるのですね。

秋の季語の厄日とは、二百十日の子季語で、風雨の激しい日とされます。
そのような天候の悪い日も悠長に水が呑める幸せな猫なんだな、きっと。



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