8回目でようやく・・・そんな自分の一級建築士学科試験合格体験記
先日noteの記事にもしましたが、今年ようやく一級建築士学科試験に合格することができました。
記録を遡ってみたところ、お恥ずかしいことに今回の試験が8回目の受験でした。
まだ製図があるというのに、学科だけでヤバいくらい時間がかかってる現実に自分でも引きました。
完全にドツボにハマっていましたね・・・。
一応学科合格できましたが、合格者の中ではかなりの底辺にいると思っています。
でも、こんな自分だからこそ書ける合格体験記があるのではと思い、過去の記憶も振り返りながら、今年やってきた勉強のことを中心に学科合格するまでの道のりを記録に残しておくことにしました。
自分と同じくドツボにハマっている方がどれくらいいるかわかりませんが、同じくハマってしまってそこから抜け出すために苦労している方にとって、この記事は参考にしてもらえるかもしれません。
まずは、学科試験の勉強をスタートする時にみんなが最初に考えるであろうことについてまとめてみます。
資格学校を使うべきか否か
学科受験を考えている方が一番悩むのがこれじゃないでしょうか。
8回の受験のうち、資格学校をフルに使って受験したのが2回あり、資格学校を全く使わずに受験したのが5回ありますが、全て不合格。
今年は、基本資格学校を使わずに勉強を進めて直前期の講習だけ利用して合格することができました。
そんなわけで自分は学校に通って勉強した経験もあるし、独学で勉強した経験もしています。
できることなら学校に通った方が良い
両方経験してみて今思うことは、できることなら学校に通った方がということ。
資格学校に通うには高額な費用負担が必要になります。
最初は学校に通って試験を受験していたわけですが、高額な費用負担が難しくなってきたので通学を断念しました。
でも、それだけの費用を負担するだけのメリットがあるんです。
いかにいくつかメリットを挙げてみます。
スケジュール管理が不要
資格学校は合格するためのノウハウをたくさん持っているので、そのノウハウに従って勉強を進めていくのが合格への一番の近道になります。
勉強方法や勉強の進め方を事細かに指示してくれるので、あとはその指示に乗って勉強していくだけ。
苦手な項目に重点的に勉強する時以外、自分でスケジュール管理する必要はありません。
そのくらい綿密なカリキュラムが組まれているからです。
テキストの内容を噛み砕いて教えてくれる
建築士試験では自分でテキストを読んでもなかなか具体的なイメージが湧いてこないのですが、資格学校ではそれをイメージしやすいようにわかりやすく教えてくれます。
建築士試験の試験対策は過去問題を使った勉強が基本になるわけですが、過去問題を単純に記憶するだけになってしまうと、実際の試験で点数を稼ぐことはできません。
本試験では過去問が全く同じ表現で出題されるわけではないため、「何でこうなるのか」という部分が理解できてないと正解が出しにくい仕組みになっています。
今はYouTubeでも解説動画を見ることができるので非常にありがたいのですが、全ての項目に対応しているわけではないし、授業で詳しく触れない部分についても質問することでそれを補うことができるというところが資格学校を使うメリットのひとつになります。
テストを受ける機会(アウトプットの機会)が増える
資格学校に通うと、毎回の授業後に理解度の確認テストがあったり、模擬試験があったり、様々なテストを受けることになります。
試験直前の1ヶ月間はテストばっかりやってる感じです。
このように資格学校では授業でインプットした知識を使うためにテストという形でアウトプットする練習をひたすら繰り返します。
建築士の試験で言うとテキストや問題解説を読み込むより、問題を使ってその解答プロセスを頭に描きながら解答を出すという訓練を重ねることの方が大事ということです。
先ほど今年は直前期の講習だけ資格学校を利用したと書きましたが、自分もこのアウトプットに注力したいがために受講したんです。
いつも使っている教材で勉強していると何となく慣れが出てきてしまい、何というか惰性で勉強してしまっているところがあったのですが、直前講習の目新しい教材を使ってひたすらアウトプットしたことが、直前期の学習の集中力と知識の定着につながったのではないかと思っています。
勉強する環境を作りやすい
資格学校に通うには高額な費用負担があるわけですが、これでだけの負担をしたんだから是が非でも合格しようという、貧乏根性というか(お金が出せるからホントの貧乏ではないのですが・・・)、元を取ってやろうという意欲が学習継続につながりやすいと言う効果もあります。
また、家だと勉強するのにいろいろな誘惑があって集中できない場合でも、学校に行けば誰かが勉強していて、それを見ると自分も頑張ろうというパワーがもらえます。
自分の場合は、直前期に使った講習も通信だったので、勉強のほぼ全てを自宅で行っていたわけですが、モチベーションを保つことだったり、勉強に集中できない時もあったり、勉強を最後まで続けること自体に苦労しました。
でも、合格できる保証はない
ここまで資格学校を使うメリットばかりを上げてきましたが、資格学校を使ったとは言え、合格が保証されているわけではないことは肝に銘じておかなければいけません。
学校に通うことで勉強するのに良い環境を得ることはできます。
しかし、肝心なのは自分で勉強すること。
良い環境を得たところで勉強しなければ意味がないのです。
一級建築士試験にチャレンジする人はほとんどが仕事をしながら勉強することになります。
イレギュラーな仕事が入ったり、難易度の高い仕事を抱えていたりでそちらを優先することになって、勉強が手につかない人も多いかと思います。
仕事によっては資格学校を使うことができない方もいるかも知れません。
仕事と勉強をどのように両立させていくかを考えることもこの試験に合格するためには大切です。
資格学校を使わないなら自分の経験が誰かの役に立つかも
上で書いたとおり、資格学校を使うことで勉強するために至れり尽くせりの環境が得られるわけですが、資格学校を使わないとなるとこの環境を全て自分で用意しなければなりません。
これがなかなか大変なんです。
この試験は学校に通わないと合格できない試験だと言われてるし、実際合格者の多くが資格学校を使っている人で占められています。
だから、資格学校を使った方が良いに決まってるんです。
しかし、いろいろな理由があって資格学校を使いたくても使えない人がいるのも事実。
高額な授業料を支払うことができない、仕事が忙しくて学校に通うことができない等、その理由は人それぞれです。
このような理由で資格学校には行けない、でも、合格を勝ち取りたい!
そう思う人が独学という選択肢を選びます。
自分は資格学校に2年通いました。
確か24回のローンで契約してたと記憶していますが、もらっていた給料もそれほど多くなかったこともあり、その月々の費用負担がボディーブローのように家計を圧迫してきて、これは無理だと3回目の受験は独学に切り替えました。
資格学校の担当者さんからは今やめたらもったいないと散々言われましたが、背に腹はかえられません。
それからは独学で勉強を続けてきて、今年は直前期だけ資格学校を使いましたが、基本独学で進めてきました。
時間はかかりましたが合格という結果は出せたので、独学で勉強している方には自分のやってきたことが何かの参考にしてもらえるかもしれません。
自分がしてきたこと全てを書き記します
というわけで、ここから一級建築士試験学科試験対策として自分がやってきたことの全てを書き記していきます。
これ以降の内容は以下に当てはまる読者さんのお役に立てればという気持ちで書いていきます。
学科試験になかなか合格することができない方
資格学校に通えず独学せざるを得ない方
自分が立てた勉強スケジュール、そのスケジュールの進捗状況、受験した模試やテストの成績、試験勉強の期間中に会社が倒産してしまう事態にも見舞われていろんな意味でボロボロになりながら勉強してたことまで、全てをまとめて書き綴っていきます。
また、実際に使っていたスケジュール表も出しますが、もし使えるなら使って欲しいので、このスケジュール表のフォーマット(Excelデータ)も提供します。
とにかく自分がやってきたこと、使っていたものに関する情報はすべてこの記事にまとめました。
この内容が学科試験合格するために少しでもお役に立つことができたら幸いです。
これ以降読み進める前に知っておいて欲しいこと
読み進める前に知っておいて欲しいことが2つあります。
ひとつめ。
「○ヶ月でラクラク合格!」みたいな短期間で簡単に合格できてしまう魔法のような勉強法が紹介されてたりしますが、それを期待する人はこれ以降読んでも得るものはないかと思います。
というのも、自分がやってきた勉強はかなり泥臭いタイプの時間と忍耐を使うようなやり方だからです。
魔法のような勉強とは真逆の方法になるので、このあたりご注意いただければと思います。
ふたつめ。
大変申し訳ないのですが、これ以降の内容は有料とさせていただくことにしました。
有料にした理由はズバリこれです。
来年度用の製図試験対策講座にかかる費用に少しでも充当したいから。
今年実際に資格学校を使って製図試験の勉強を進めてみました。
実際にやってみて製図は独学ではかなり厳しいことがよくわかりました。
なので、来年も学校を使って勉強するつもりです。
現在収入も少ない身でありますので、少しでも補填できればと思い、このような方法をとってみました。
また、目次は無料で見ることができるようにしておきます。
目次である程度内容がわかるようにしたつもりです。
内容を確認してから本編に進んでいただければと思います。
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