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横浜の底力 横浜-東洋大姫路 第55回記念明治神宮野球大会・高校の部・準決勝

2024.11.23 明治神宮野球場での第55回記念明治神宮野球大会・高校の部・準決勝 横浜3-1東洋大姫路(延長11回タイブレーク)の観戦レポートです。

横浜            000 010 000 02=3
東洋大姫路 000 000 010 00=1

【横】奥村頼、織田、奥村頼-駒橋
【姫】阪下-桒原
【二】渡邊裕、白鳥(姫)

<得点経過>
【5回表・横浜】
先頭の今村バントヒット、続く駒橋の内野ゴロで1死2塁。池田のレフト前ヒットで1死1,3塁。阿部葉のライト前ヒットで今村生還、1点先制。1-0。
【8回裏・東洋大姫路】
先頭の代打白鳥ツーベース、パスボールで無死3塁。阪下のスクイズが野選となり白鳥の代走笹岡生還、1点返し同点に追いつく。1-1。
【11回表・横浜】
先頭の奥村凌の犠打で1死2,3塁。小野の内野ゴロで阿部葉生還、1点勝ち越す。なおも2死3塁。奥村頼のレフト前ヒットで為永生還、1点追加。合計2点。3-1。

横浜

奥村 頼人 投手(2年 178/78 左・左)

130キロ中盤~後半の直球、スライダー、チェンジアップを投げます。
しなやかな腕振りからしっかりリリースしてキレのある直球で内外を突いてきます。変化球との緩急を使って打ち取る左腕です。制球がばらつき投球を制御できていないところも見受けられるのでこの点を改善していけばセンバツでもいい投球ができると思います。一冬超えた進化に期待したいです。
先発・リリーフで7回、3安打、3三振、3四球、0失点。


織田 翔希 投手(1年 185/71 右・右)

140キロ前半~中盤の直球、カーブ、スライダー、スプリットを投げます。
ゆったりとしたフォームからしっかり腕が振れ威力ある直球と変化球の緩急が使え三振を取れます。制球力も安定しゲームを作れる投手です。1年生世代ではトップレベルの投手と思いますし、今後の成長しだいで再来年のドラフトの目玉になるかもしれないですね。
リリーフで4回、1安打、3三振、0四球、1失点。


池田 聖摩 内野手(1年 176/67 右・左)

守備での動き、スローイングの安定感が目を引きます。特に三遊間の深い位置で捕球して簡単にアウトにできる強肩が光ります。バッティング面でも進化を期待したい選手です。
9番ショートで3-1(単打1、死球1)。


阿部 葉太 外野手(2年 179/83 右・左)

ノーステップで崩されることなく鋭いスイングで、野手の間を強い打球が抜けていきます。存在感のある選手で、走攻守ともワンプレーで流れを変えられるゲームチェンジャーです。センバツでも活躍を期待したいです。
1番センターで4-2(単打2、打点1、四球1、三振1)。


横浜は決勝戦の広島商業にも勝ち27年ぶりの優勝を果たしました。
秋の時点で僅差のゲームを勝ち抜く強さ、底力を感じるチームです。
奥村頼、織田に加え前田、片山らの投手陣は強力で全国屈指でしょう。さらにこの日はタイブレークで内野5人シフトを敷き成功するなどディフェンスの戦術が多彩で控え選手でやり切る選手層も厚いですね。
センバツでは優勝候補筆頭でしょうし、打線の強化次第では4回目のセンバツ優勝もあるでしょう。一冬超えてチームとしてどのような変化を遂げるか楽しみです。

東洋大姫路

阪下 漣 投手(2年 181/87 右・右)

130キロ後半~140キロ前半の直球、カーブ、スライダー、カットボール、スプリットなどを投げます。
ゆったりとしたフォームから腕の振りが良くキレのある直球と変化球を外に出し入れができます。さらに左打者の内を突くカットボールが光ります。スライダーで簡単にカウントを取れますし安定した投球が光ります。直球に力強さが付き緩急を使えるようになるとセンバツでもかなり抑えられると思います。進化に期待したい投手です。
先発して11回、6安打、10三振、3四球、3失点。


高畑 知季 内野手(2年 167/64 右・右)

守備での柔らかいグラブ捌きが光ります。安定した守備でチームに貢献する選手です。バッティングでもチームに貢献したいですね。
5番ショートで4-0。


東洋大姫路は好守にバランスの取れた力のあるチームです。この日は打線が横浜投手陣に抑えられましたが、阪下投手を中心にディフェンス力があります。聖光学院、二松学舎大付属からは大量点を挙げていますし打線も得点力があります。
センバツでは優勝候補に挙げられるでしょうし打線の強化次第では優勝の可能性は十分にあると思います。期待したいですね。




記録は手元の集計のため公式記録と異なる場合があります。

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