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層が厚い日通 日本通運-エイジェック 第95回都市対抗野球大会・2回戦

2024.7.27 東京ドームでの第95回都市対抗野球大会・2回戦 日本通運7-1エイジェックの観戦レポートです。

【日】山崎、和田、富士-山本
【エ】河北、安藤、中島、川端、金城-岡島、田島
【本】添田(日)
【ニ】添田、北川(日)

<得点経過>
【1回表・日本通運】
先頭の稲垣ライト前ヒット。2死後稲垣2塁盗塁成功で2死2塁。沓澤の内野安打で2死1,3塁。田中死球で2死満塁。木下振り逃げにより稲垣生還。1点先制。1-0。
【3回裏・エイジェック】
先頭の京橋内野安打、続く野中の内野ゴロでランナー入れ替わり1死1塁。樫村、内田連続四球で1死満塁。河原井の犠飛で野中生還、1点返し同点。1-1。
【6回表・日本通運】
先頭の手銭、続く山本連続ヒットで無死1,2塁。稲垣の犠打で1死2,3塁。添田のツーベースで手銭生還、1点勝ち越す。なおも1死2,3塁。北川のツーベースで2者生還。合計3点。4-1。
【7回表・日本通運】
先頭の木村内野ゴロエラー、続く手銭の犠打で1死2塁。2死後稲垣四球で2死1,2塁。添田のライトへのスリーランホームランで3点追加。7-1。

日本通運

山崎 駿 投手(桐蔭学園-桐蔭横浜大 178/78 右・右)
※テイ・エス テックからの補強選手

130キロ後半~140キロ前半の直球、カット、ツーシームを投げます。
キレのある直球と変化球のコンビネーションで打ち取ります。ツーシームを自在に操れる投手ですね。

先発して2回2/3、4安打、1三振、3四死球、1失点。


和田 悠佑 投手(聖光学院-富士大 176/73 右・右)

140キロ前半の直球、スライダー、シンカーを投げます。
浮き上がる直球と内外を幅広く使う変化球のコンビネーションがいい投手です。相手の流れの状況でリリーフで登板して、相手の流れを止める投球ができます。ランナー無しでもクイックで投げたりしますし、打者からはタイミングの取りづらい投手です。
この日はナイスリリーフでチームの勝利に貢献しました。

リリーフで4回1/3、2安打、1三振、0四球、0失点。


富士 隼斗 投手(大宮東-平成国際大 180/86 右・右)

140キロ後半~150キロ前半の直球でグイグイ押し込んでくる投手です。威力ある直球で押せるのがいいですね。ルーキーの今後に期待したいです。

リリーフで2回、1安打、2三振、0四球、0失点。


山本 空 捕手(下関商-城西大 164/74 右・右)

ミートセンスがあってセンターから右にライナー性の打球を放ちます。繋ぎのバッティングができるのがいいですね。捕手として強肩も目を引きます。楽しみな捕手が出てきました。

9番キャッチャーで5-3(単打3、盗塁1)。


稲垣 誠也 内野手(明豊-中部学院大 168/73 右・左)

ミートセンスがありしっかり球を弾き返してきます。小力もありしっかり捕えれば長打も打てます。
選球眼も良く四球を取れます。そして塁に出れば盗塁を仕掛けてきます。盗塁スタートの良さも目を引きますね。

1番サードで3-1(単打1、四球2、盗塁2、犠打1)。


添田 真海 内野手(作新学院-明治大 170/78 右・左)

インコースの球を軸の回転で捕えてヒットゾーンに運べます。バットコントロールも上手く逆方向にもゆるっと捌けるのもこの選手の良さです。塁に出れば走ってきますし、動きのいい守備も魅力です。個人的にはプロで観てみたい選手です。

2番ショートで5-2(本塁打1、二塁打1、打点4)。


北川 利生 外野手(大阪桐蔭-創価大 178/90 右・右)

腕っぷしが強くしっかり球を叩いて捕えれば長打があります。甘い球はきっちりヒットにできますしベテラン健在ですね。まだまだ中軸として活躍を期待したいです。

3番ライトで5-3(二塁打1、単打2、打点2)。


沓澤 侑輝 外野手(千葉経大附-獨協大 183/92 右・左)

力強いスイングでしっかり球を捕えヒットゾーンに打球を運びます。再現性の高いバッティングでチームに貢献できる選手です。

4番レフトで4-3(単打3、死球1)。


日本通運は投手、野手ともに層が厚くてチーム力が高く優勝しておかしくない戦力を有しています。結果的に次戦の準々決勝で優勝した三菱重工Eastにで敗れましたが、ここを突破していればという感じでした。
全国大会でいつ優勝してもおかしくないチームと思いますし、今後も注目していきたいチームです。


エイジェック

河北 将太 投手(浦和学院-東洋大 179/88 右・右)

140キロ中盤の力強い直球、スライダー、ツーシーム、落差の大きいスプリットなどを投げます。
直球と変化球の緩急で打ち取る投手です。この日は序盤で降板しましたが、この投手が安定してくるとチーム力が一段上に行きそうですね。

先発で2回1/3、4安打、1三振、2四死球、1失点。


中島 悠貴 投手(日大高-日本大 176/82 左・左)
※茨城トヨペットからの補強選手

140キロ前半の直球、スライダー、スプリットを投げます。
この投手の観たのは高校時代以来か。内外突く直球とキレのあるスライダーとスプリットの緩急で打ち取る投手になっていました。腕が遅れて出てくるので見た目以上の打ちづらい感じがします。

リリーフで1回1/3、7安打、0三振、1死球、3失点。


金城 乃亜 投手(糸満-専修大 181/88 右・右)

130キロ中盤~140キロ中盤の直球、ツーシーム、スプリットを投げます。
しっかり腕を振って力強い直球と変化球の緩急で三振を取れるのがいいですね。今後も注目していきたい投手です。

リリーフで2回1/3、1安打、3三振、0四球、0失点。


野中 祐也 内野手(銚子商-国際武道大 172/75 右・左)
※日立製作所からの補強選手

守備での動き、グラブ捌きの良さが目立ちます。バッティングでもしぶとくヒットを放つ選手です。

2番ショートで3-1(単打1、盗塁1、犠打1)。


樫村 昌樹 内野手(水城-常盤大 178/86 右・右)
※日本製鉄鹿島からの補強選手

フルスイングが魅力で捕えれば強い打球を放ちます。自チームに戻っても今回の経験を活かして欲しいですね。

3番サードで2-1(単打1、四死球2、三振1)。


京橋 幸多郎 外野手(星琳-白鷗大 169/73 右・左)

しぶとくヒットゾーンに運ぶバッティングがチームの得点源になります。この日は守備でも捕殺がありました。チームの中心選手としての活躍が期待されます。

1番レフトで3-2(単打2)。


エイジェックは今年25名の新人選手を迎え、社会人野球としては異例の60名を超す部員を抱えています。そして見事都市対抗北関東地区で第一代表を勝ち取りました。都市対抗本戦でも1回戦を突破して2回戦進出。ひとつづつ階段を上がってきています。会社の本気度も感じますし数年後には北関東の勢力図を変えているかもしれません。今後も目が離せないチームですね。



記録は手元の集計のため公式記録と異なる場合があります。

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