『仮説』を裏付ける「根拠」発見!-㉝
長谷川等伯の小説を書こうと、自分なりの仮説を設定して書き始めた。そして、色々と資料を漁って読み込んでいたら、見つけました。「自分の仮説」が「事実」だったことを裏付けする研究論文と、その「根拠となる古文書」の存在を。
それは、ある大学院の「博士課程修了論文 」の中に、提示されていました。しかも、安部龍太郎の「等伯」が出版された後の研究論文です。これで、まさに「真説・長谷川等伯」を書くことができます。
安部先生の「等伯」は、確かに迫力があって美意識の表現がすばらしく、よくできた小説だとわかります。しかし、長谷川等伯の性格がどうしても、安部先生の設定では、しっくりこない一抹のわだかまりを抱えたまま、自分なりの「人間・長谷川等伯像」を思い描いていました。
その一抹の違和感を抱えながら、自分なりの「等伯像」をイメージして書き進んでいたところ、ついに見つけたのです。この「一抹の違和感」を払拭し、自分の「等伯の人物像」を『裏付けする根拠」を。もう、これを見つけた時、側にいた会社の同僚に、
「見て見て! 見つけたよ、ついに!」
と叫んでしまいました。同意を求められた同僚は、
「すごいよ、あんたは」
「ええっ、何が?」
「そうやって、夢中になれるっていうこと自体がさ!」
「ああ。前に女性カメラマンにも言われたことがある。『ハマれるって才能だ!』って」
そうかも知れない。
よしっ、次だ!
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