現代民俗学拾遺肆・屋敷神と座敷わらしと客人神
屋敷神……家の付近に祀る神の名前。
先ずは、屋敷神を起点として話を展開していくと、氏神と混同されがちだが、氏神は基本的には土地を守護する神で、屋敷神は、家を守護する、先祖神、稲荷神なども関わっている。
いわゆる農耕神とも深い関わりがあるとされる。
次に、座敷わらしの話をする。
座敷わらしとは妖怪のことだが、
家に住まい、出ていくとその家は、没落の一途を辿るとされる家神の一種だが、幼い子供の姿がイメージされると思うが、私の聞いた話では老人の姿であったり、性別も様々で、見た目がそもそも人の形ではない姿をしているものも稀にあると謂う。
次に、客人神、来訪神だが、他の地方から訪れ、信仰される神、とされるものだが、一般に知られているものとしては #アラハバキ などが有名だが、たとえば家神の派生として、門口にお札(ほかにイワシの頭、蜂の巣などもある)を貼る、または吊るす魔徐けとする門守(カドモリ)がある。
客人神の話としては、
見知らぬ筋肉隆々の男たちがどこからかやって来て、酒盛りを部屋でし始める。しかし、笑い声や酒の匂いはあるものの、姿を見ようとすると、何も見えない。のちにその家に大きな幸運が舞い込む。家人はこれは神様だろうと感謝して歓んだといった話も実在する。
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