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新装 「エンタメ」の夜明け ディズニーランドが日本に来た日 馬場康夫

 ディズニーランドを日本に誘致した際の話が中心に書かれている


 様々な関係者のことが述べられているが下記の人たちが特に印象に残った


●堀貞一郎

・ディズニーの幹部の接待移動のバスの中でのドリンクの提供の話

→バスの小さな冷蔵庫に飲みたいものは何でもあると話した

 ディズニーの幹部たちは、それぞれの飲みたいものを注文する。それが提供されるのである

 「あれはアイスボックスじゃなくて、マジックボックスだ」と言わしめた

 事前に幹部たちが食前酒として何を飲むかを調べて把握していた

 おもてなし、気配りの最高峰である!

●小谷正一

・旧ソ連、バイオリニスト オイストラフを日本へ招きコンサートをしたときの話

→戦後の国交も回復してない中、不安な気持ちを解消させるために、言葉だけではなく見た目で不安を払拭させた(世話係数十人に同じ格好をさせて出迎えさせ、『日本に滞在している間は、この灰色のコールテンのジャケットを着た人々があなたをお守りします。なんなりとお申しつけください』と言った)

 このこと以外にも、「滞在中にスタッフがコンディションを守ってくれた」と返礼の意味も込めて追加公演をオイストラフが行った。相手への配慮が信用となりここまでの信頼関係になったと伺える


● 高橋政知

・ディズニーランドの土地周辺の漁師1,800人と交渉し、当初2〜3年かかるとされていた交渉を半年で終わらせた男(一か月の飲み代は1000万円になる月もあったとか)

・並大抵のことではない!!飲みニケーションの代表的な話だと思った!!

●ウォルトディズニー

・ウォルト・ディズニーは、自分の趣味を人に押しつけるより先に、まず徹底的に相手の立場に立ってものを考える。そういう人間だった。
→ピノキオの鼻の先端を丸くしたのは、無許可の関連グッズが出回った時、先端が尖っていたら子どもにとって危険だから




 相手のことを徹底的に知り、分析しておもてなす、これこそがエンタメの真髄!!

 エンタメとは何かをこの本から学んだ気がします!


 また、本書では大阪万博のことも書かれており、以下のようにも紹介されていました。

 日本では大阪万博を契機として、それまでは年寄りの大御所に回されがちだったデザインやイベントの仕切りの仕事が、30代前半の若い世代に回されるようになり、クリエイティブの世界で世代交代が急速に進んだ。日本最初のファストフードとファミリーレストランのチェーンが、万博の翌年に産声を上げた。→マクドナルド とロイヤルホスト


 2025年に予定されている大阪万博でも、同じような転機や新しいサービスが始まるのかと思うとワクワクしてしまいました

 エンタメって素晴らしいですね♪

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