谷桃子バレエ団「レ・ミゼラブル」中日と楽日の覚え書き
中日(8月29日)
昨日ぶりのきゅりあん。大井町。
連日のプレミア席で、今日の分の特典をもらう。ポストカードめっちゃいい。これを飾るための写真立てを買おうと決意。
続けて見ると、どうしても「昨日はこうだったな」みたいなのが入ってしまうけど、それを極力抜いた形で感想を羅列しておく。
・高谷遼さんのジャヴェール、見たかったものが見られて満足。このためにチケットを取ったと言っても過言ではないのだから。後半に行くにつれて役に入り込んでいったようにも見えた。できれば5、6年後くらいにまた見たい。
・馳麻弥さんのファンティーヌは、もともと気が強い人だったんだろうなと思った。「こんなはずじゃなかった」というのが出ていて涙。
・土井翔也人さんのアンジョラス、「革命軍のリーダー!」感が強くて好みだった。顔立ちが強くて体格もいいから、こういう役がよく似合う。
・森岡恋さんのコゼットははまり役だなあ。ちょっと幼さがあるのがいい。
・池澤嘉政さんのマリウスは育ちの良さと優しさがとてもよく出ていて、コゼットとの踊りに幸せが出ていて、にっこり。コゼットのもとに戻ってこられてよかった。
(全体で見るとミス多め? 演技の細かいところは気になったりもした。)
楽日(8月30日)
3日連続のきゅりあん。こんなに大井町に来ることないよと思いながら降り立つ。
今日はSS席。キャストは昨日とあんまり変わらないけど、ジャヴェールが田村幸弘さんなのと、エポニーヌが北浦児依さん。以下、また羅列しておく。
・3回目ともなると、舞台のあちこちで動くいろいろな人に目が行くので、結構細かいところまで見られていいな。
・群舞のダンサーさんたちを一人ひとり見ていて、齊藤耀さんが街の女達でパンを盗まれる人だとやっと気づく。ちょっとしたソロの動きもある美しい動きのこの人は誰?と思っていた。前回のGALA公演(ダッタンの美女とシンデレラ)でもそうだったけど、役によってぜーんぜん違うのすごい。
・ほかにも、最初に出てきて舞台をピリっと引き締めている女が高谷麗美さんだったり、白井成奈さん(前回ジゼル)とか石川真悠さん(前回クララ)とかが「荒んだ女」でしかなかったりするのすごいななどと思った。工場女たちはちゃんと嫌いになれるもんな。
・井澤駿さん、今日のほうが昨日より表現豊かに見えた。ちょっとした動きをちょっと変えたりしてたかな(荷馬車の持ち上げ方とか)。
・憲兵の運動量、地味にすごいな?
・田村幸弘さんのジャヴェールはかっこいい。踊りはもちろん、目のやり方が素敵だった。
・高谷遼さんの工場長は見るの2度目だけど、セクハラに遠慮がないのでほんとにムカつく。こういう「やりきる」のって大事だよな。
・北浦児依さんのエポニーヌ、同じ役でも永倉凛さんとは全然違っておもしろかった。どっちも好き。
・吉田邑那さんのテナルディエは立ち姿から歩き方からすべてが役になっていて、毎回見入っていた。暗転中にはけるときもテナルディエの歩き方だった気がする。見れてない回は田渕玲於奈さんなんだな、見たい。
・[思い出したので追記]ミセス・テナルディエ(山田沙織さん)は、お茶目感が強めだったのがそれはそれでよかった。1日目の種井さんはもうちょっと意地悪感が強めだった記憶だけど、人によってちょっとずつ性格が違って見えるの(役の範囲で)、ダブルキャスト・トリプルキャストの醍醐味。加藤未希さんのも見たい。
・[思い出したので追記]バチスチーヌ嬢(永井裕美さん)が銀の燭台を渡すときの演技、めっちゃ好き。あの数秒にすべてが詰まっている。前回のジゼル(配信で見た)のときもそうだったけど、表情が素敵だ。
全体的に気迫がこもっていて、3回目なのにずーっと夢中で見ていたのであっという間に終わった。もう再演してほしい。
散らし書き
アマチュア演劇人としては演技が気になるところだったけど、初日のプリンシパルたち(今井さんと三木さん)はほんとに細かいところまでリアルだったのが、やっぱりすごかったなと思った。
たとえばヴァルジャンがマストや荷馬車を持ち上げるときの力の入れ方と人一人持ち上げるときの重量感の違い(人を持ち上げるときのほうが軽そうに見える、実際は逆なのだろうけどそう見せない)とか、ジャヴェールが仮釈放の紙をヴァルジャンに渡すときの紙の落とし方(ひらひらしすぎたら困るけど、安全に落としすぎると不自然になる)とか。
顔と名前が一致する人をまた増やしていきたい。Youtubeで出てきた人はだいぶわかるようになったけど、修道院のシーン、ペア(永倉さん・北浦さんとコゼット)の後ろで踊っていた修道女は誰だったんだ…と思っている。綺麗だったなあ。あと、街の女達で戦いシーンのときに力の入れ方が美しい人がいたんだけど、あれも誰だったんだ(1公演目は前原さんだなって思ったけど、2公演目は違う人なんだな…)。
正月のラ・バヤデールはもしかすると見に行けないかもしれない。悲しい。
とりあえず今はレミゼの配信を待っている。
追記:毎回書こうと思って忘れていた。照明が匠の仕事すぎてすごかった。美しい照明ってそれだけですばらしいよね。
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