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【原神考察】セイライ島のひみつのたからばこ。「響」と「寝子」の物語
セイライ島とは稲妻の南東に位置する島。
この雷雲に包まれた人の住めぬ島の一角に不思議な神社がありました。
その神社を守るのは猫の寝子。そして寝子は「響」が帰ってくるのをずっと待っています。
しかし、寝子の連続世界任務をクリアしても結局「響」が何者かということは最後まで語られることはありません。
このセイライ島に何が起きたのか?「響」とは誰なのでしょうか?
寝子の依頼任務を全てクリアした後に追加される複数の寝子関連のデイリーを達成することで、世界任務「鳴神追跡」が発生します。
こちらで、「響」のことに関する言及が行われています。
こちらに関しては末尾に追記しました。
浅瀬神社の「代理宮司」
稲妻に訪れた旅人は冒険者協会からの依頼でこの島に来ることになります。
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このセイライ島をどれだけ回っても住民は一人も住んでおらず、旅人が出会うのは宝を狙った宝盗団と一時的に訪れている冒険者たちだけ。
しかし、そんな中で唯一雷雲に包まれていない不思議な神社があります。
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神社だけは雷雲に覆われていない
その神社にいたのは、なんと人間ではなく猫でした。
猫の寝子様は自らを「代理宮司」と言い、「響」という人物が本当の宮司で自分はその代わりをしているだけだと言います。
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この神社にいた、響と百目鬼はセイライ島に突然大きな雷が降り注いできてからいなくなってしまったそうです。
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しかし、寝子は響は必ず神社に帰ってくると信じています。
そして、響が帰ってきたときに神社がボロボロだと悲しむだろうからと、寝子は旅人に神社を充実させるための様々な要望を毎日依頼します。
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賽銭箱を補修したり絵馬掛けを修理したり、猫用のご飯を用意したり・・・日々の要望を叶えていくうちに寝子は色々なことを教えてくれますが、どれも響にまつわることばかり。寝子がどれだけ響のことが好きなのかが伝わってきます。
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また、寝子は一人の猫に「昆布丸」という名前をつけています。
これはたまに響が口にする言葉でその表情からしてきっといい物に違いないということでした。
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しかし、旅人がどれほど要望を叶えても響も百目鬼も帰ってくる様子はなく、そもそもセイライ島そのものに人がおらず、どうも寝子が言ってることの不自然さを感じる旅人たち。
この響、そして百目鬼という人物は今どこで何をしているのでしょうか。昆布丸とはいったい何なのでしょうか?
話は500年以上過去に遡ります。
☆警告☆
以下の内容は決して、浅瀬神社の代理宮司の寝子に語ってはならない。
本件については特級の秘匿文書とする。
繰り返す。以下の内容は決して、浅瀬神社の代理宮司の寝子に語ってはならない。
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浅瀬神社の見習い響
500年以上前のセイライ島はまだ雷雲に包まれていませんでした。
浅瀬神社の跡取りである浅瀬響は幼いころに鳴神大社に「巫女見習い」として出向し、そこで雷電将軍の友であったという妖狐の狐斎宮に仕えて巫女の勉強をすることとなります。
何でも知っている狐様に師事し、神社の事務を勉強した。
あの頃の私は、小さな漁村から鳴神に来た幼い巫女だった。
茶筅よりも鈍く、子供っぽいわがままや好奇心も抱いていた。
———羈絆の花(聖遺物物語)
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雷電将軍と狐斎宮様
そこで、響は天狗の小姓として働かされていた高嶺という武士の子と出会います。
高嶺は武家の出で、高貴な生まれでした。
あるとき彼が山を歩いていると、偶然にも影向大天狗と出会い賭けをすることになりました。
天狗「私が勝てばお前のたくましい肉体を存分に使わせてもらう」
高嶺「俺が勝てばお前が将軍から賜った弓をもらうぞ」
どうでもいいですが、影向大天狗って女性のはずですけど、若く強い肉体を賭けて勝負って色々と問題大有りじゃないですかね。
かくして賭けは一進一退の攻防となり結局引き分けてしまう。
高嶺は唯一無二の弓(☆5武器:飛雷の鳴弦)を手に入れましたが、代わりに大天狗は高嶺の肉体を存分に使うことに・・・使うって小姓としてってことですよ?誰ですかいけない想像をした人は(まあ小姓自体の意味もry)
それはともかく、天狗の小姓となった高嶺は弓術を仕込まれ、さらに「昆布丸」などという訳のわからぬあだ名をつけられてしまいます。
剣豪が少年の頃、山を闊歩し、偶然出会った大天狗と賭けをした。
若く強い肉体と将軍が賜った弓をお互い賭けて。
あの賭けの過程がどうだったかは、たぶん酔っていないと思い出せないだろう。
空が白む頃、三勝三敗、天狗と引き分けた。
不幸なことは、天狗の小姓になったこと。幸運なことは、無二の弓を手に入れたこと。
「昆布丸、天狗の弓術はこうだ。よく見ておけ!」
わけのわからないあだ名をつけられたが、天狗の勇姿も見れた。
———飛雷の鳴弦(武器物語)
さて、響と高嶺(昆布丸)はまだ幼くじっぱりで素直になれませんでしたが、面倒見の良い響といい加減で賭け事の好きな高嶺はウマがあい、お互いに惹かれあうものを感じていました。
斎宮様の優雅で回りくどい言葉に、いつも無邪気な疑念を持っていた。
「物事は絆で結ばれ、故に実の中から希う幻が生まれる」
「お守りに願いを実現する力はない。でも、絆の力で、それを永遠にできる」
私が茫然としている様を見て、狐様は耐えきれない様子で笑った。
楽しそうに煙管で私の頭を軽く叩き、すぐさま話題を変えた。
「響ちゃんも、因縁の人と出会ったんだね?」
「あんな野蛮人と因縁なんてありません!」
———羈絆の花(聖遺物物語)
しかし、成長して少女が女になるときのころ、狐斎宮は何かを考えこむようになり、ふさぎ込むことが増えてきます。
記憶を失うことを恐れていたので「摩耗」の日が近づいていたのかもしれません。
だが響もまだ若い盛り。
昆布丸の話をすると、綺麗な狐斎宮様にちょっかいをだされたらどうしようと心配するような初心の乙女でした。
大社でのお務めも少し慣れてきた。
私も小さい頃みたいに鈍くなくなって、一人前になった。
でもどうしてだろう、私が成長すればするほど、斎宮様の面影に翳がさす。
そのお顔にあるのは憂いでも、恐怖でもない。深い深い悲しみと名残惜しさだ……
「この世は無常。消えゆくものに恋しても、永遠の記憶を失うだろう」
「記憶を失うことは、命を失うに等しい。長く、暗い死だ」
今度は、薄い笑みも隠せない悲しい表情。
お祭りの日なのに、まるで別れを告げようとしているかのよう……
「そうだ、あのお馬鹿な昆布丸の話をしておくれ……」
「なんだ、私が彼を横取りするとでも?」
———無常の面(聖遺物物語)
また大人になっても二人は逢引きを続けており、紺田村で地狐に追憶のレンズを使うと当時の二人の会話を聞くことができます。
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高嶺の結婚・・・そして
響も高嶺もやがては大人になります。
高嶺は成長し、剣術や弓術の優れた腕前を見込まれて将軍家の旗本として抜擢されることになり、さらに雷電将軍直々に名刀「霧切」を授かります。これは一度折れてしまいますが、打ち直されたものが後の世に「霧切の廻光(☆5武器)」として伝わることになります。
また、この霧切で無数の妖魔や祟り神を切ったことから後世には「霧切高嶺」の名で唄われるようになりました。
数年後、小姓と呼べなくなった歳になり、弓術も剣術もそれなりに磨いた。
そうして、気まぐれな主に幕府に推薦されてしまった。
———飛雷の鳴弦(武器物語)
烈々たる紫の光に輝く太刀。「廻光」という名は、かつて砕かれた過去に由来している。
将軍より賜った旗本の銘刀の一振り。雷光の如く夜霧を切り裂くと言われている。
一度粉々になった後、打ち直した際、刀身に雲のような紋が浮かんだ。
歌謡に歌われた「大手門荒瀧、胤の岩蔵、長蛇喜多院、霧切高嶺」は武を学び子供らが歴史上の武人の名を並べたものだ。
その中の「霧切高嶺」は、秘剣「霧切」で無数の妖魔や祟り神を斬った。
———霧切の廻光(武器物語)
しかし、彼は響とは結婚しませんでした。
地狐に残された言葉から分かるように、高嶺は高貴な生まれで、かつ将軍家の旗本に推挙された身です。
自由な結婚など望むことのできない身の上でした。
神社で学んだ時間はとても大切だった。私でさえも狐様の言い回しができるようになった。
その間、人間味のなかった影向天狗様が娘を授かった。
お馬鹿な昆布丸も、将軍殿下の旗本になり、武家の女の子を娶るそうだ……
「かわいい子。殺伐としていた天狗様も、少しは母親の自覚を持てるようになったのね……」
「しかし……神社に子供の生気が足りないわ。これはいけない。響ちゃん、子供に戻ってくれない?」
いつものように、狐様は大げさな冗談を言って、緋櫻酒の酒気を帯びて顔を近づけてくる。
———祈望の心(聖遺物物語)
しかし、それでも響と高嶺は相変わらず逢引きをし、賭け事をしては喧嘩三昧で響を困らせたりと何かことあるごとに彼女の元に通い、天狗の弓を彼女に教えていたりもしていました。
「糸が切れたから、また私のところに来たの……まったくしょうがない奴だ」
「剣術がなかったら、ただの間抜けな博打打ちのおっさんだろ」
「ふん、俺をなめるなよ。俺の弓もすごいんだぜ、天狗に教わったんだ」
「俺の剣術が凄すぎたから、皆弓のことを口しなかっただけで」
「よく考えたら、もったいないことをしたな。せっかくだから、弓術を教えてやるよ」
いつか、憎まれ口を叩きながら、あの馬鹿のために切れた籠を直した。
いつか、憎まれ口を叩きながらも、笑みを浮かべていた。
「旗本になったのに、責任を負う立場なのに、なんでいつも喧嘩ばっかりなの?」
「家を持ったのに、かわいい妻がいるのに、なんでいつまでも遊んでばかり、賭け事ばかりするの?」
だって……
ついぞ口にできなかった質問を、投げないことにした。
斎宮様がここにいたら、気軽に言えたのかもしれないね……
———雷雲の印籠(聖遺物物語)
運命の転機点・・・「漆黒の軍隊」襲来
しかし、そのような二人の関係についに終わりが来る日がきました。
ある出来事が稲妻全土を揺るがします。
「漆黒の軍隊」が海から襲来したのです。
高嶺は武家としての責務を果たさねばならなかった。
将軍家の旗本として国を守らねばならなかった。
そして高嶺は響とともに最後の「賭け」をします。
必ず戦から生きてお前のもとに帰ってくると言い、響に飛雷の鳴弦を預けた。
俺が負けたらこの弓をやろう。だけど、もし俺が賭けに勝ったら・・・
そういって、高嶺は漆黒の軍隊との戦いに赴きました。
「賭けをしようか。そうだな、この弓を賭けよう」
「この世で最も良い弓で、生きて帰ってくることを賭けてやる」
「それはお前に預けておく。この高嶺が負けたら、その弓はお前のものだ」
「浅瀬は俺に弓術を習ったのだから、使いこなせるだろう」
「だが、もし俺が勝ったら……」
厄災が海から迫り来る時代、侍と強がりな巫女が賭けをした。
深淵より生還する機会と、将軍から賜った銘弓を賭けて。
———飛雷の鳴弦(武器物語)
戦いは激しく、安全な場所はほとんどありません。
響は陰陽師の惟神晴之介とともに地下に避難し戦いの趨勢を見守っていました。
「晴之助、天狗先生は見かけた?」
「外で戦ってるはず…きっと問題ない。なにせ、あれは影向天狗の頭領だから。」
「それよりも高嶺のおじさん、大丈夫かな?」
「…きっと大丈夫。彼とは賭けをしたから…」
———地下遺跡の地狐(追憶のレンズ)
唐突に出てきた晴之介とは、花散里から依頼された神櫻の穢れを取り払う連続世界任務中に「謎の男性」として登場した陰陽師。狸の五百蔵を封印したのも彼です。
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漆黒の軍隊との戦いは稲妻全土を揺るがす激しいものでした。
鬼の千代は漆黒の意思に飲まれて将軍に反逆し成敗される。
狐斎宮は漆黒の深淵に飲み込まれてしまう。
影向大天狗は狐斎宮を守れなかった自責の念から娘を捨てて失踪した。
晴之介は悲しみに耐え切れず稲妻を出て行ってしまった。
そして、高嶺は・・・漆黒の軍勢と対峙し、霧のようにわいてくる敵を自慢の剣技で切り倒し続けたが、彼の想いほど刀は強靭ではなく「霧切」は折れてしまう。
もしも・・・響に弓を掛け金として渡さなかったら違う結果もあったかもしれないが、博打打ちに「もしも」はない。彼は、俺は絶対に浅瀬のもとに帰るのだと自分に言い聞かせながら漆黒の濃霧に飲み込まれた。
その生涯の最期、彼は将軍の陣の中で、漆黒の軍勢と対峙した。
愛用の弓を賭け金として彼女に預けていなかったら、もしかしたら違う結果になったかもしれない。
だが真の博打打ちに待ったはなし。「もしも」なんて、決して言わない。
敵が霧のように湧いてくるというならば、夜霧を切り裂く剣技をお見舞いすれば良い。
斬撃が速ければ、漆黒の霧をも裂いて、光明を見ることができるだろう――
「浅瀬、お前との約束は……いや、このすべての賭けを終わらせる賭け、絶対に負けられない」
「俺は帰る。賭け金の弓と一緒に、勝ち取った未来も俺のものだ!」
絶えず光る雷光のように、彼は霧切とともに妖魔を斬った。
だが、刀は剣客の執着ほど強靭ではなかった。
漆黒の濃霧が、彼を呑み込んだ……
その刀の欠片の一部が回収され、打ち直したものは霧切の名を継いだ。
暗闇に垂らす蜘蛛の糸を掴むように、砕けた刀の柄を握りしめ、
漆黒の濃霧の中、執拗に自分に言い聞かせた。
賭けの勝負はまだ決まっていない。俺は絶対に、浅瀬のもとに帰るんだ……
———霧切の廻光(武器物語)
誰しもが何かを失ったあの「漆黒の軍隊」との戦いも、いつしか終わりを告げます。
そして稲妻に平穏が戻り、時が経ち・・・響は老境の折にさしかかっていました。
ある日響が社に顔を出すと、なんとそこには「高嶺」の姿があったのです。
高嶺は絶対に響の元に帰るという約束を果たすために深淵から「帰って」きました。
足をひきずり・・・その身が怪物となったとしても・・・。
血の乾ききった漆黒の瞳に光が差したとき、高嶺の目は響の矢で貫かれた。
狐様の白い姿が漆黒の深淵へ静かに沈んでいく様は、巫女の夢に深く刻み込まれたまま。
大天狗様も、守れなかった自責の念で、光代を一人残して、自分を追放した。
晴之介も悲しみの余り国を出て、長正は御輿の汚名を濯ぐために幕府に入った。
杜で私に弓術を教え、緋色の櫻の下で私の幼い約束を聞いてくれた男は、
いずれ私の元へ帰ってくるだろう。飛び散った血が彼の目を覆っても、漆黒な穢れが彼を化け物にしても……
私たちの弓矢で彼を救って、失うことが定められた約束を終わらせて。
私たちの弓矢で魔物を滅ぼして、無駄な懸想も執着も祓って。
「会いに来て、賭け事ばかりするお馬鹿さん」
「もう迷わないで、昆布丸」
でも、最後の賭けは、一体誰が勝ったのだろう……
そんなどうでも良いことを考えながら、彼女は綺麗な弓を撫でた。
———憶念の矢(聖遺物物語)
漆黒の穢れが大地に沈み、再び平穏が戻っても、剣豪は帰ってこなかった。
賭けに勝った巫女の手に、将軍から賜った銘弓があった。
その後、狐斎宮が姿を消した杜の中、約束の場所で、
深淵より足を引きずりながら帰ってきた人は、若くない巫女と再会を果たす。
血の涙が乾ききった漆黒の瞳に光がさした瞬間、鈍く光る矢に射抜かれた。
———飛雷の鳴弦(武器物語)
こうして運命の再開を果たした二人の約束は終わりを告げました。
そして、また時が経つ・・・。
再び浅瀬神社へ
老いた響は浅瀬神社の宮司として日々の務めを果たしていました。
のちに大海賊と呼ばれることになる赤穂百目鬼左衛門やその相棒の蛇目もこのときは神社の手習い小僧です。
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二人を眺めながら猫の寝子はのんびり穏やかに響のご飯を食べながら過ごしていました。
神社の修繕は越石村の住民が行っており、神社には猫の形をした石や札が残っていることから、もともと猫神社として有名だったのかもしれません。
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セイライ島の浅瀬神社は怨霊「雷音権現」を1000年前に封印していますが、その封印は定期的にゆるむようで、その都度響が再封印を行っています。
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さて、成長した赤穂百目鬼は海賊として名を馳せることになります。稲妻全土を荒らしまわり、10を超える艦隊を率いた百目鬼は当然ながら幕府と反目することになりました。
しかし、官軍は強く百目鬼はセイライ島まで退去させられます。
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そして官軍はセイライ島に押し寄せてきました。
大量の官軍が迫りくる中、成長した百目鬼は響を戦場に出さないように叫びます。
「女は邪魔だから下がれ」という百目鬼の口調とわざとらしく後ろを振り向く姿は響の目には高嶺の姿が重なって見えました。。
もし・・・もしもあの戦争がなければ・・・。
もしも・・・二人に子供ができていたら、今頃左衛門ぐらいの年齢だったかもしれない。
こんどこそ何をしてでも「この人」を死なせないと誓った響は、天狗に習った法術を使って1000年の封印を解き、怨念に満ち溢れた雷音権現をセイライ島に顕現させてしまいます。
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「降りろ、船の上じゃ女は邪魔だ!」
赤穂百目鬼と呼ばれた海賊がそう言って、背を向けた。
その言葉を聞いた巫女は不意に笑った。
私に弓術を教えた人が戦地へ赴いていなかったら、私たちの子供は、左衛門くらいの歳になるだろう。
私の名字は高嶺になるか、彼の名字が浅瀬になっていたかもしれない。
左衛門の口調や、わざと背を向ける仕草は、あの人が刀を提げて去っていく時とそっくりだった。
今度は、絶対にこの人を死なせない。
「雷の三つ巴」の旗と敵対してでも……
「帆を上げる時が来た。銛も刀も鋭く磨いた」
「官兵どもに、セイライの意地を見せてやれ!」
出航の歌を聴きながら、巫女は弓を下ろした。
影向山でこっそり学んだ本物の「法術」
天狗の師匠には申し訳ないけれど、ここで使わせてもらう。
千年の大結界を解き、
紫電の鳶の死に際の恨みに、
雷神の旗もとの船を壊してもらおう。
あの老いた猫が、雷に突っ込んでこないことを願って……
———破魔の弓(武器物語)
封印の解かれた雷音権現はその雷を以って幕府軍を撃退しましたが、その代償として響は帰らぬ人となってしまいました。
最初に寝子が言った、「大きな雷が降り注いだ」とはこの雷音権現が解き放たれた瞬間のことだったのです。
そして、雷を封印する人間がいなくなったセイライ島は500年もの間、雷雲に包まれ人の住めぬ島となってしまいました。
500年後(現在)
響が帰らぬ人となっても、寝子はずっと響を待ち続け、彼女のために神社を守ってきました。
いつの日か響が帰ってきて、いつものように甘えさせて美味しいご飯を作ってくれることを信じているのです。
それからある時、異世界の旅人がセイライ島に足を踏み入れました。
旅人は寝子の様々な願いを叶え、最後には神社に寝子の石像ができました。
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寝子が自分の形をした石を作らせたのは、響が迷子になった時に自分の石像があれば迷わずに帰ってこれると思ったからです。
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また、響は寝子の石像があれば「良いこと」が起きると語っていました。
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そして、寝子の石像ができたとき、雲中に猫の姿が浮かびます。
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寝子はこれが響の仕業であり、「良いこと」とは響や百目鬼や蛇目が帰ってくることだと思い喜びます。
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これから浅瀬神社には人が押しかけてきて、大賑わいは間違いないと喜びながら寝子はその準備のために立ち去っていきました。
寝子は知らない。響が絶対に帰ってくることはないことを。
寝子は知らない。セイライ島を壊滅させ人を住めぬ地にしてしまった元凶が一体誰なのかを・・・。
それはきっと知る必要のないことだからだ。
追加任務「鳴神追跡」(4/4追記)
寝子の連続任務をクリア後に、寝子関連の依頼任務(デイリー)が複数追加されます。
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これを複数回クリアすることで、寝子から追加世界任務「鳴神追跡」を受領できるようになります。
寝子は、いつまで経っても響が帰ってこないのは、何か用事があるのではないかと思い立ちます。
だとすれば、こちらから響を探しに行けば会えるのではないかということでした。
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寝子によると、響は「狐の木がある神社」の話をしており、そこに滞在していたそうです。
つまり、鳴神神社に行けば、響に会えるのではないかということでした。
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旅人とパイモンは寝子を連れて神社に向かうと、そこま浅瀬神社と違う沢山の人々で賑わっていました。
しかし、肝心の響の姿は見当たりません。
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そこで神社の巫女である稲葉蛍美に響という人物を知っているかというと、彼女はとても驚いた様子を見せます。
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それによると、浅瀬響はかつてこの影向山において影向大天狗から法術を学んだ、「影向役者三人衆」の一人だということです。
残りの二人は、Ver.2.2でクローズアップさせた「式大将」の主である惟神晴之介や、雷電将軍お供でありながら漆黒に汚染され反逆した御輿家の長正がいます。
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そして、かつて雷音権現の封印を解除した「天狗の法術」はこの時に学んだものであることが分かります。
蛍美によると彼女たちは4.500年前の書物に記された人物だということでした。
そのことに驚く旅人とパイモンですが、寝子は年月のことを聞いてもピンとこず、とにかく響のことを知りたいということでした。
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しかし、4,500年前の話ということは当然もはや響は・・・。
旅人はことに真実に気が付き、響の居場所を聞こうとする寝子の言葉を遮り、「ただここにはいない」と告げることだけが精一杯でした。
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神社から離れると、慣れない長旅に疲れた寝子は浅瀬神社に戻ると言います。
浅瀬神社は、やはり自分という代理宮司が守り響を待つ必要があるのだと。
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寝子は今日も変わらずに響を待ち続けます。
いつまでも、いつまでも・・・。
その様子に旅人は何も答えることはできませんでした。
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いくつかの考察
・寝子の正体
響が500年前の人物なので、当然寝子も500歳(前後)ということになります。
寝子の依頼で食事を調達すると、寝子は「自分にはもう食事は必要ない」と言います。
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しかし食事自体は可能なこと、体が透けたりはしていない(原神の幽霊は半透明)ことから、正体は化け猫でしょう(尾は一つしかないので猫又ではない)。
日本の怪談では年経た猫が更に長生きすると化け猫になると言われているので、寝子もその類ですね。
・浅瀬神社の謎
旅人は雷雲を再封印しましたが、それは完全な封印ではないようです。
稲妻こそ止まったものの雷音権現は健在で、セイライ島は今でも雷雲に包まれています。
しかし、浅瀬神社だけは決して雷雲が来ることがなく常に晴れ模様です。
寝子曰く、「この神社は元々封印のために作られた」ということなので何か特別な結界が張られているもかもしれません。
・赤穂百目鬼左衛門のその後
百目鬼はセイライ島での戦いで雷に討たれて死亡したと思われていますが、実際は戦いの後も生き伸びています。
彼のその後については☆4武器「漁獲」で語られており、再び海賊を集めて、「外の世界を見たかった」という響の願いを叶えるために大航海に旅立っていきました。
かつて赤穂百目鬼と呼ばれた盗賊がこう嘆いた。そして彼はこう言った・・。
「蛇目!俺は今世界で最も自由な男だ!」
「巫女のばあちゃん! お前は世界を見てみたいって言ってたじゃないか?」
「いつも話してた惟神と昆布丸が行った場所とか」
「この俺、赤穂百目鬼左衛門が連れてってやる!」
「世界の果てがどんなものか、一緒に見に行こうぜ!」
「全ての路線の終点で、必ず再会する!」
「時が来れば、俺が遠国の話をする番だ。」
———漁獲(武器物語)
・赤穂海賊団と金リンゴ群島
赤穂海賊団は、金リンゴ群島に流れ着いています。
金リンゴ群島は、モンドと璃月の人々が暮らしていたところに、稲妻の赤穂海賊団が難破して合流しましたが、この中には赤穂百目鬼自身もいたようです。
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木の板に残された「俺の船」という書き方から、これを書いたのは百目鬼親分自身でしょう。
また、赤穂海賊団は魔儡剣鬼も持ち出していましたが、漁獲の記載によると赤穂親分直々に分捕ったもののようです。
昔、稲妻に名を轟かせた大泥棒が愛用していた槍。
本来は漁猟用の話だが、戦闘時にも活躍する。
剣を持つ魔偶でさえも、貫通されたことがある。
———漁獲(武器物語)
流れ着いたタイミングは明確にはされていませんが、幕府との戦闘後でかつ船がボロボロになっているので、雷音権現の顕現により吹き飛ばされた結果この地に辿り着いたのではないかなと思っています。
それだと、セイライ島の戦いで彼が姿を消したことも説明がつくので。
その後金リンゴ群島から無事に脱出して漁獲の武器物語に繋がると思われます。
・セイライ島の住民
住むことが不可能になったセイライ島の住民は、以後幕府により稲妻城へ移住することになりました。
この移住に関しての理由は子孫にも伏せられているようですが、住民からすればわざわざ幕府に反逆したという過去を伝える理由もないので黙っているのだと思います。
また、稲妻城に住む藤原俊子はセイライ島の海賊の末裔で、先祖が残した「一枚の写真」という宝を手に入れましたが、この写真は見せてもらえず謎のままであり、今後の追加クエストが期待されます。
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・赤穂百目鬼左衛門は高嶺の子どもか?
左衛門の背中と高嶺が重なって見えたことから、二人の血縁を匂わす気もしますが、武家の旗本の子がセイライ島の神社にいるのも考えにくく、霧切の廻光の説明文に、「秘剣霧切は継承されず」とあることから、恐らく高嶺に子供はいません。
偶然似ていただけの可能性が高そうです。
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