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カガリ ナガマサ/AsaHi
2022年10月10日 21:56
日付を跨いだ、繁華街のある夜。 彼は夜のアルバイトを終えて、家路に着いていた。 ほぉ、と白い息がでる。今日は寒い。 今日一日中働き詰めだったが、いまいち何かを遂行した実感が湧かない。形容するならば、そうするために生まれてきたような。「──帰りたくねえな」 大きいため息を漏らす。あと五時間後には大学へ行くために電車に乗らねばならない。 なんのために生きているんだろう、とふと思う時がある