祖父母との時間は残りわずか……なのか?
ずっと当たり前に続いていくと思っていた。でも、いつかは必ず終わりがやってくるんだ。どうしてそんなことに気づかなかったのだろう?
我が家のお正月は、毎年同じだった。お昼に祖父母の家でおせちを食べ、初詣をしてから、また祖父母の家ですき焼きを食べながら格付けを観る。
ウンザリするほど、同じだった。それでも毎年楽しみにしていたし、実際1年で1番楽しんでいた。
けれど、今年の元旦は全く違った。
祖父母の家にはチラッと顔を見せただけで帰ることになった。別にコロナだからというわけじゃない。去年は例年通り、元旦は祖父母の家で過ごしていた。
祖父が体調を崩したのだ。祖父は少し前から祖母の介護を行っている。やはり介護ともなると無理せざるを得なかったのか、いつも元気だった祖父が年末に急速に顔色が悪くなった。咳がひどい。病院で色々と検査してみたが原因が分からない。肺に白い影が写っていたらしい。それでも、コロナではないか?という話は全くなかったのでコロナではないらしい。
いずれにしても、もしかしたら……もう長くないのかもしれない。
祖父とはそんなに仲がいいわけではない。それでも、祖父が亡くなるかもしれないという現実が未だに受け入れられずにいる。
とにかく今は、少しでも多く祖父に顔を見せに行こう。そう思い、チラッと顔を見せた次の日も、祖父母の家に行った。ちょっと前まで祖父母の家に行くのが少し面倒だと感じていたのに、不思議なものだ。
私は、祖父のことで、本当に人はいつ亡くなるか分からないことを改めて感じました。
皆さんも、大切な人との時間を今一度、見つめ直してみてください。