近年の権力者が言う「デマ」とは何か

近年、「デマ」という言葉を聞かない日がなくなったほど、「デマ」という言葉を聞くようになった。
「デマ」という言葉のそもそもの辞書的な意味は下記の通りとなっている。

「デマ」とは「デマゴギー」の略であり、以下の意味を有する。
1 政治的な目的で、意図的に流す扇動的かつ虚偽の情報。
2 事実に反するうわさ。流言飛語。「人を中傷する—を飛ばす」

つまり、「デマ」とは「事実に反する嘘の情報」のことであり、それが時に政治的な目的で使われたり、人を中傷する目的で使われたり、結果的に人を中傷することとなったりするものである。

確かに、重要な情報の中に「デマ」が多く混じってしまえば、本当の事実は何なのか、真実は何なのかがわからなくなりそうな気がする。
だが、世の中の情報には大量の嘘が潜在的に含まれており、多くの場合に語られる基礎的な情報さえもが嘘にまみれていることが往々にしてあるのだ。


「デマ」の性質を利用して、権力者は自らに都合の悪い情報を全て「デマ」と位置付けることで情報をコントロールしようとするものである。
このような権力者の思想は歴史的に言って、いつの時代の権力者も同じように考えるものであるし、われわれ一般人の多くも同じように考える傾向にある。
誰だって自分にとって都合の悪い情報は多かれ少なかれ隠したいと思うもので、そのような情報が拡散されてしまった後に「そんな話は嘘だ。デマだ」といって、事実隠ぺいに走ることは珍しいことではない。

だが、権力者が隠す情報の多くは、多数の一般人に影響を与えるような公益上重要な情報であることが多い。
そのような重要情報を隠すことは、民主主義社会の基本的な根幹を揺るがすことであり、断じて許してはならないのである。
しかし、近年の権力者は自分たちに都合の悪い情報を「デマ」と決めつけて隠ぺいすることに最も注力を注いでいるのではないかと思えるような状況になっている。

世界の支配者たちはWHO(世界保健機関)を通じて、世界中の「誤情報・偽情報を取り締まる」という名目で言論統制をしようとしている。


日本政府はWHOが進める言論統制の枠組みを日本国単独で日本国内に適用するために、「新型インフルエンザ等対策政府行動計画」というものを既に制定し、政府にとって都合の悪い情報を「誤情報・偽情報」というレッテルを張って、法的に取り締まることができるようになっている。


既に日本では、「デマ」という言葉を日本政府や政府側の人間が使うときは、「俺たちにとって都合の悪い情報」という意味で使われてしまっている。
言葉の定義のすり替えというのは共産主義の基本だが、まさに共産主義の思想が「デマ」という言葉の意味を都合よくすり替えているのである。




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