アメリカ副大統領J・D・ヴァンスが言論の自由と民主主義の重要性について演説した

2025年2月14日にアメリカ副大統領のJ・D・ヴァンスがドイツのミュンヘンで開催されたMunich Security Conferenceでの演説が話題となっている。
現在、ヨーロッパ諸国で言論の自由や信教の自由などの民主主義の根幹が破壊されていることに関する危機感について、素晴らしい演説が行われたが、世界中の大手メディアはヴァンスの演説内容を捻じ曲げてヴァンスを酷評している。


大手メディアの報道内容を読むと、ヴァンスが語った素晴らしい内容を捻じ曲げられ、ヴァンスが語った真の内容を知ることが出来なくなる。
以下に、ヴァンスが語った演説内容の概要を記す。
アメリカやヨーロッパ、そして日本で行われている検閲や言論統制という言論の自由を破壊する動きに対して、とても重要な内容の素晴らしい演説が行われたかを感じていただければ幸いである。

ヨーロッパに対する最大の脅威はロシアや中国などではなく、ヨーロッパ内部からの脅威だ。
欧州委員会や欧州の裁判所が選挙を取りやめることを脅しているということに民主主義の危機に直面している。
われわれ西側諸国の人々は民主主義の価値を語る以上の事が必要だ。
われわれは民主主義の価値の実践をしなければならない。

冷戦で共産主義側が負けたのは自由という特別な恩恵を尊重しなかったからだ。
人々が何を信じ、何を考え、何をするかを強制できないのと同じように、イノベーションや創造性、協調性を強制することはできないのである。

今日のヨーロッパを見ていると、ヨーロッパが冷戦の勝者であることが信じられない状況となっている。
欧州委員会がソーシャルメディア、SNSを検閲すると警告している。

ヨーロッパ全体で言論の自由が後退していることを私は危惧している。
検閲を求める最も大きな声がヨーロッパ内からだけではなくアメリカからも聞こえてくることを認めるが、アメリカの前政権であるバイデン政権がSNSを検閲させたからだ。
例えば、「コロナウイルスが中国の生物化学研究所から流出した可能性が高い」というような情報は検閲対象となった。
バイデン政権が自分の考えを発信しようとする人を黙らせようと必死になったが、現政権であるトランプ政権は言論の自由を守るために動いており、この目的のためにアメリカはヨーロッパ諸国と協力したいと考えている。
この考えに賛成ですか?反対ですか?(ここでほとんどの聴衆は拍手をしていない)

この状況は悪化の一途をたどっている。
ルーマニアは選挙結果を真っ向から取り消した。
「ロシアからの偽情報によって選挙結果に悪影響を与えたからだ」とルーマニア政府は主張したが、外国からの情報で民主主義が破壊されるのであれば、そもそも民主主義はそれほど強固なものではないということだ。
私は民主主義はそれほどもろいものではないと考えている。
市民が自分の意見を自由に言えるようにすることが民主主義をより強固なものにすると私は信じている。

この会議ではポピュリスト政党が出席することが禁じられている。
われわれは人々の言うこと全てに同意する必要はないが、政治家は有権者の代表であるのだから、どの政治家も有権者の代表として対話に参加する権利がある。
現在のアメリカやヨーロッパは、ソビエト時代に飛び交った誤情報・偽情報という言葉の裏にある醜い凝り固まった利害関係の中にいる。

この会議はヨーロッパの経済安全保障について話し合うことが目的だが、何に関してどのように防衛することを話し合わなければ、経済安全保障の問題を考えることは出来ない。
ヨーロッパ諸国の人々が何から自分たちを守ろうとしているのだろうか。
自国民を導く指導者が自国民の良心を恐れているようでは、安全保障問題など存在しない。
ヨーロッパ大陸が直面している危機は私たち自身が作り出したものなのだ。
もしあなたたちヨーロッパの指導者たちが自国民を恐れ、自国民から逃げているのであれば、国民に出来ることは何もない。


今後、民主的な命令が重要だ。
薄っぺらい命令が不安定な結果を生むことをわれわれは学んできたはずだ。
市民/国民の声にもっと耳を傾けることで民主主義的価値のあることを沢山できるはずだ。
対立候補を検閲したり言論統制をしても、民主的な支持を得ることはできない。

今日、われわれが直面している最も大変な課題は大量の移民の存在で、これはアメリカでもヨーロッパ各国でも同様だ。
各国で大量の移民が流入したのは、各国が下した決断の結果、それが何十年にも渡って続けられたことによって実現された。
アメリカでもヨーロッパでも、移民問題に終止符を打つと宣言した選挙候補者の多くが有権者に選ばれて政治家として当選している。

ダボス会議での議論とは逆で、多くの市民/国民は自分たちが教養ある人間だと過信してはおらず、グローバリストの歯車だとも思っていない。
市民/国民が指導者に振り回されたり、執拗に無視されたりするのを嫌がるのも当然だ。
このような問題を民主的な選挙投票で解決するのが民主主義の仕事だ。
人々を斬り捨てたり、人々の懸念を無視したり、メディアを閉鎖したり、選挙を閉鎖したり、生死プロセスの決定(※医薬の強制の批判)から人々を締め出したりすることは何も守らないと私は信じている。
これらはむしろ、民主主義を破壊する方法なのだ。
発言や意見表明は選挙妨害ではないし、自分の国以外の人が意見を言っても、その人たちが大きな影響力を持っていたとしても、それは大した問題ではない。

アメリカでもヨーロッパでも、「有権者の意見や懸念、主張、願望、請願は無効であり、考慮する価値すらない」とするような民主主義は生き残れないだろう。
民主主義は国民の声が重要であるという神聖な原則の上に成り立っている。
例外が存在する余地はない。
原則を守るか、守らないかだけの問題だ。

欧州の指導者は欧州の人々の声を代弁する義務を負っている。
民主主義を信じるということは、市民ひとりひとりが意見を持ち、声をあげているということを理解するということだ。
ローマ法王がかつて語った「たとえ指導者と国民の意見が異なったとしても恐れることはない」という言葉で私の話を終えたいと思います。
皆様に幸運が訪れますように。

アメリカ副大統領J・D・ヴァンス






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