「しろがねの葉」千早 茜・著

「しろがねの葉」千早 茜・著 出版社 新潮社 出版年 2023年9月 台68回直木賞受賞作品                        昔昔 銀がザクザク採掘されていた時代の作品。            銀鉱山を見つける山師、真歩とよばれる銀鉱山、銀鉱山の中で働く手子 幕府の手も届かなかった時代から、幕府の管理下で取り扱われるようになった「銀」を 巡るはるかなはるかな遠い時代~と思う反面、どんなに身体に害があろうが、公害などと問題視されることがなかった時代はつい最近まであったこととも思う。どんな環境であろうが、人権など問題にもされなかった時代に 受け入れ、対峙しつつ、生き抜く姿勢は、何ら問題にもされず、解決しない時代の話とわかっても、息苦しく、圧倒される。        矜持を秘めた生き方は、そういう時代のなかで生きていくのも、はるか時間を経た現在を生きるのも、何も違わないような気もする。
いつの時代も「生きる」ことは一筋縄ではない。禍福は糾える縄の如し

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