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夏の読書にお薦め: 『昭和16年夏の敗戦 』〜日本は戦争の始め方にも負け方にも失敗した。(猪瀬直樹)

グーテンターク!皆さまこんにちは。フランクフルトのYokoです。
今日は私が毎年夏に読み返している猪瀬直樹さんの名著、昭和16年夏の敗戦の
お勧めです!

内容(「BOOK」データベースより)
「日本必敗」―これが日米開戦前夜、総力戦研究所の若きエリートからなる模擬内閣が出した結論だった。にもかかわらず、日本が開戦へと突き進んだのはなぜか。客観的な分析を無視し、無謀な戦争へと突入したプロセスを克明に描き、日本的組織の構造的欠陥を衝く。“巻末対談”石破茂×猪瀬直樹。


「日本は戦争の始め方にも負け方にも失敗した。」-猪瀬直樹


失敗から学ぶという意味では、日本人は先の戦争についてはなかったことにしてきたのではと思います。

総力戦研究所に集められた当時30代の日本のベストエリートたち。模擬内閣として日米開戦のシミレーションを行う。日本が必ず負けると予測。東条も聞いた。しかし、無視。勝負は時の運と説いた結果はほぼシミレーション通りに進行し惨敗。

こんな冷静な分析を日本の中枢に届けた人たちがいたのだという安堵と、開戦前、そしてそのレポートを活用されなかったという失望が交差します。

今の日本の組織における意思決定プロセスに通じるところがあります。

猪瀬さんは『昭和16年夏の敗戦 』に続き『昭和23年冬の暗号』も書かれました。前者は「はじめ方」後者は「負け方」に日本が失敗しているという部分に着目しています。これは危機に面したとき、日本が繰り返してきた失敗です。組織としてうまく機能しない素地がずっと日本に(日本だけじゃないですが)確かにあります。

今また繰り返さないためには、批判する誰か何かを見つけて不安を解消するのではなく、この失敗の本質に日本人一人一人が向き合うことが大事。

まずは『昭和16年夏の敗戦』夏の読書として私からも皆さまにお勧めです!


それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!

Bis dann! Tschüss! ビスダン、チュース!(ではまた〜)😊

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