ラニスのお城ミュージアム
グーテンターク!皆さまこんにちは。フランクフルトに戻ったYokoです。よしおさんのお母さんのお誕生日会で週末は実家にお邪魔しておりました。
土曜日によしおさんご両親の親戚や友人が集まりめでたく、温かくお誕生日会は終了し日曜日は家族でのんびりタイム。計画では山歩きでしたが生憎の雨降りで、急遽ご近所のお城ミュージアムに出かけました。
ドイツのお城は、 Burg ブルク、SchlossシュロスResidenzレジデンツなどがありますが、ここはブルクです。ブルクは軍事目的の比重が高く、シュロスはより生活空間としての利便性を重視して作られ、レジデンツはさらに大規模の行政府兼領主の居城という感じでしょうか。(この様式だから絶対こうというのはなさそうです)
常設展示で中世の当時の様子をしのびます。
甲冑の足の部分が尖りすぎていて驚きです。今も時々流行で男性の革靴がやたら尖りになることがありますが、それは中世デザインオマージュなのではと思いました。
私はついキッチン用品を見てしまいます。奥の細長い棒と桶はバターづくりの器具だそうです。力が入りそう…。
何を入れたのかな…。
こちらは時代がくだりバロックの調度品です。
チューリンゲンは鉱物が豊富で、小規模な鉱山がたくさんありました。また伝統的に陶器や磁器の製造が盛んでした。
16世紀にこのお城で生まれた城主様。太陽王ルイ14世への憧れかヘアスタイルもルイ14世風のフッサフサなウィッグのストロングスタイルでした。
中世のウィッグ文化は奥深いですな。
そんな鉱石豊富な土地柄とチューリンゲンの森があるからか先史時代の発掘品も展示。興味深く見学。
そして、いよいよ今回のメイン、最近できた地質学の展示へ。
ハイライトはペルム紀後期の頃。ツェヒシュタイン海が出現。ラニスは海岸だったようです。
まだ見ぬ日本列島。
長い時間軸で温暖期と寒冷期を繰り返す地球。最近は人類が人為的に影響を与えておりますが。
氷河時代の人類とコワモテの哺乳類。一番怖いのが触るなよ!よろしく。の注意書き。触ったら絶対怒られるやつです。皆さん触ってはいけませんよ。でもガラス越しでないのが親切です。
最後は人類の氷河時代の狩の方法についてや、
実験考古学研究のコーナーもありました。ネアンデルタール人については絶滅するも、完全に消えてはおらず現生人類のゲノムにネアンデルタール人遺伝子がわずかに含まれていると記述がありました。初めてこの学説が発表されてから10年経過していますが、もう定説化したのでしょうか。これからも遺伝子解析が進めばなぜホモサピエンスだけが生き残ったのか謎が完全に明らかになるかもしれませんね。
とてもよい展示の数々で学びになりました。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!
Bis dann! Tschüss! ビスダン、チュース!(ではまた〜)😊