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アメリカの教員代替制度

アメリカの学校では先生が出張や用事で不在な時や年休を取る時には補助教諭(substitute teacher) を校外から雇うことができます。指定の日時に空いているサブの先生は誰か、どの様な内容をお願いするかなどを事前にシステム状に入力しておくと、当日にその先生が来てくださるシステムです。

もちろんお給料も出ます。サブティーチャーとしてだけでも毎日、近郊の小中高を回って入れば一定の収入が得られるようで、それで生計を立てている方もいらっしゃいました。私が出会った方の多くは大学院生、役者志望の男性、教員免許を持った主婦、退職した教師などなど様々な経歴をお持ちなのも特徴的でした。

出張や計画的な休暇など事前に分かっているものはサブティーチャーを活用できますが、一方で、家庭の事情などで急にお休みをしなければならない場合ももちろんあります。急な事態にはサブを依頼することができません。その場合は日本と同様、同僚同士でサポートし合います。

…が、日本と異なるのはそこでも時給が発生すること。

同僚の授業の穴埋めに行けばその分給料に上乗せされるのです。忙しい先生などはお金をもらってもい来たくない、という人もいましたが、大抵の場合はビデオを見せたり予習をさせるのを見張っているだけの簡単な業務。それでバイト料までもらえるなんてすごいインセンティブです。

日本の学校であれば、自分と同じ様に忙しい同僚の先生に頭を下げてお願いしないといけない辛い場面が生まれます。特に子どもが熱を出したり、インフルエンザにかかったり、それに加えて出張が入ったりするとどんどん肩身が狭くなる思いをしますが、気兼ねなく休める制度があることが大変羨ましく感じました。


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Kae Takaoka
Teachers of Japanではティーチャーアイデンティティ (教師観)の発見を通じて日本の先生方がもっと自分らしく教育活動に専念し本来は多様である「教師」の姿を日本国内外へ発進しています。日本の先生の声をもっと世界へ!サポートいただけたら嬉しいです。