エモーショナルインテリジェンス(EI)
IQ、いわゆる知能指数についてはご存知の方も多いでしょう。IQが高いほど知能が高いと言われています。しかし、面白いことに、IQが高い生徒が常に社会で成功するかといえばそうとは限りません。
社会で成功するのに最も必要なのはIQよりもEQだと言われています。心理学的にはEI(エモーショナルインテリジェンス)というようで、どうやらソフトスキルの一つとして認識されているみたいですね。
このエモーショナルインテリジェンスが特にビジネスの世界では高く評価されるようになってきてます。ダボス会議で有名な世界経済フォーラムが出した2020年版トップ10スキルが5年前の2015年版スキルと並ぶ形で掲載されています。2015年版にはなくて、2020年版にあるスキルのうちの一つがエモーショナルインテリジェンスであるということは注目すべき点です。
では、エモーショナルインテリジェンスとは何か。「EQこころの知能指数」でその概念を有名にしたダニエルゴールマンによると、自分や他人の感情を感じる能力のことで、自分を動機付けたり自分の感情をうまくコントロールして人間関係を築く能力のことだといいます。
エモーショナルインテリジェンスってどうやって測るんだろう、どうやって鍛えるんだろう、などといろんな疑問が浮かびます。
人とうまくコミュニケーションをとる能力や、自分の感情をコントロールスキルなどは日本では結構多く語られてきたことではないかと思いますし、もちろん学校教育でも「人のことを考える」とか「地域の人のことを考える」とか、「クラスメイトのことをと考える」ことなんて日常的に行なっています。世界的に見たら、もしかしてEQは高い方なのかな?と思ったりもするけれど、国内で通用するEQと世界で通用するEQでは基準がまた違うんだろうなという気がするので、何を持ってEQとするかは難しいなと。
EQ(またはEI)については、今後考えていく課題としてさらに整理できたらと思います。
続く。