「忠誠の誓い」
アメリカの学校では生徒が毎日言う「忠誠の誓い」があります。英語でPledge of Allegiance(プレッジ オブ アリージェンス)と言います。
アメリカに対する誓いで、ウィキペディアによると和訳は以下のようになるそうです。
娘の小学校ではしてないようでしたが、勤務校の高校では生徒は起立して、右手を胸に当て、朝の授業開始前に必ず言うことになっていました。
"I pledge allegiance to the flag of the United States of America and to the Republic for which it stands, one nation under God, indivisible, with liberty and justice for all."
(私はアメリカ合衆国国旗と、それが象徴する、万民のための自由と正義を備えた、神の下の分割すべからざる一国家である共和国に、忠誠を誓います)
国旗や国歌は日本も議論の的になることがありますが、アメリカも同じようなところがあります。歴史的にも、例えば今は「the flag of the United States of America (アメリカ合衆国国旗)」となっているところが元々は「my flag (私の国旗)」と書かれていたのに、それでは移民が自分の出自の国のことだと解釈されたら困るとして変えられたなど、いろいろとあるみたいです。
詳しくは下のリンクを参考にしてください。
生徒の中には、起立しなかったり、誓いを言わないことを選ぶ生徒もいました。教師はそれに対して何を言うわけでもありませんが、学校で誓いをさせることに対して、特に近年ではunder God (神のもと)というのが差別的だとして実際に裁判も起こっています。
面白いのがその判決で、マサチューセッツ州の最高司法裁判所はunder Godというのは宗教的な差別用語ではなく、愛国心を表していると結論づけたのです。
愛国心については下にも書きました。よろしければ。
アメリカの市民教育の難しさ、現れていますよね。
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