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アメリカの高校で1年勤務した感想(要約)

1年間アメリカの高校で勤務してまず嬉しい発見だったのは生徒は日本の生徒もアメリカの生徒も全く変わりがないということです。文化的な違いはあるにせよ、高校生は本質的に変わりなく同質のエネルギーと可能性を抱えています。授業で見せてくれる笑顔の愛らしさは日本のそれと全く異なることがなく、高校生らしい喜怒哀楽を日本から来た私にも分け隔てなく共有ししてくれました。

日本とアメリカの生徒は同じ子どもたちですが、国や文化の違いによって異なる教育を受ける事で、違った性質を持った大人として成長して行く事実に私は随分と興味を持ちました。


アメリカの学校で素晴らしいと思ったのは生徒の学びが多様であるという認識がすでに一般的である事です。生徒の学びが多様であるという認識のもとに授業展開をすることが進められています。日本語の授業ではテクノロジーを駆使した参加型の授業が多く、生徒の学習プロセスや教員が生徒の能力を把握する方法もまた日本のそれはとは全く異なっている印象を受けました。日本で一般的に行われている講義形式や暗記、筆記考査形式の評価に関する概念と比べると授業展開や評価に関する教員の裁量範囲も広く自由です。


一方、日本の教育制度は担任・学年団・保護者や地域などの結びつきが強く、学校がコミュニティとして機能し学力指導だけにとどまらないサポートを提供する事に成功しています。同一性の高い国家として社会の底上げを行ったり、調和を育みながら、ルールを守りお互いが気持ちよく生活できるような国民の育成に公教育が成功している世界でも類を見ない教育制度ではないかと感じました。

細かい気づきなどについては、まだこれからも少しずつ整理していきたいと思いますが忘れる前にこちらを載せておきたいと思います。

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Kae Takaoka
Teachers of Japanではティーチャーアイデンティティ (教師観)の発見を通じて日本の先生方がもっと自分らしく教育活動に専念し本来は多様である「教師」の姿を日本国内外へ発進しています。日本の先生の声をもっと世界へ!サポートいただけたら嬉しいです。