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【後編】印象派から現代美術への移り変わり

前編では、象徴主義や野獣派(フォービズム)といった新しいスタイルがどのように生まれたかを見てきました。これらのスタイルは、画家たちが自分の内面を表現するための新しい方法を模索した結果として生まれたものでした。

さて、後編ではさらに進化した絵画の世界を探っていきます。ここからは、キュビスムやダダイスム、シュルレアリスムといった、より大胆で革新的なスタイルを紹介します。これらのスタイルは、現実の枠を超え、私たちの想像力を刺激(刺激というか困惑というか…。(笑))するものばかりです。

それでは、現代美術への旅を続けましょう!

キュビスム(Cubism):ものを分解して再構築する

ピカソやジョルジュ・ブラックによって生み出されたキュビスム。「ものをそのまま描く」のではなく、「いろいろな角度から見た形」を1枚の絵にまとめるスタイルです。

鼻を「く」の字で書いている人見つけたら「おぉ~!キュビズムだね!良いセンス✨」ってコメントしてみてはいかがでしょうか(笑)

例えば、人の顔を横からと正面から同時に描いたり、建物を上から見たような形に変えたりします。そのため、初めて見る人には「これ、何が描かれているの?」と感じることも多いかもしれません。でも、よく見てみると、ものの形や構造に込められた画家の探求心が伝わってくるのです。

パブロ・ピカソ『アヴィニョンの娘たち』1907年、ニューヨーク近代美術館

ダダイスム(Dadaism):常識をひっくり返すアート

ダダイスムは、第一次世界大戦中に始まった、反権威的で型破りなアート運動。画家だけでなく、詩人や彫刻家などさまざまな芸術家が参加し、「アートって何?」という問いを投げかけました。

たとえば、ただの男性用便器にサインを入れて美術館に展示したアーティストも…。(マルセル・デュシャン「泉」)「アートは特別なものだけじゃなく、考え方や視点の違いで生まれる」というメッセージを伝えています。

マルセル・デユシャン『泉』1917年

超現実主義(Surrealism):夢と現実の交差点

超現実主義(シュルレアリスム)は、夢や無意識の世界をテーマにしたアートスタイルです。サルバドール・ダリの「記憶の固執」に描かれた、ぐにゃりと溶けた時計なんかは有名ですね。

「普段は気づかないけれど、心の中に眠っているもう一つの世界」を絵で表現しようとしていて、作品を見ていると、夢の中に迷い込んだような感覚になります。

サルバドール・ダリ『記憶の固執』1931年、ニューヨーク近代美術館

さいごに

「○○派、○○主義、○○ズム…。」って本当にたくさんありますよね💦 でも、それぞれのスタイルが生まれた背景や特徴を知ると、意外と面白いなと感じます!

もっともっと掘れば奥深いのだろうけど、今回はざっくりサクサクっとって感じで、様々なアートスタイルをまとめてみました!気に入った画家や絵、スタイルはありましたか?少し流れがわかるだけで、美術鑑賞が楽しくなります。時代背景や技術の進化なんかも絡んで考えられたら…。大変ですが教養が身につき深い話の出来る素敵レディになれるのでは?!なんて思ったりもします(笑)ではまた!

蛙鳴

▼前編記事▼


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