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電話恐怖症の正体

・電話恐怖症の人がいる。

・わかる、意味はわかる。私も電話がかかってくるとやや躊躇するし、メールで寄越してくれよと思ってしまう。一方で早めに解決したい業務に対しては即座に電話してしまうので「通話をすること」ではなく「電話がかかってくる」ことが何となく嫌なんだろう。



・電話には至急感がある。すぐに対処しなければならない事象が起きており、なおかつそれは自分にとって悪い事態であり、電話を取ったが最後、最悪な気持ちになる。そんな予感が電話にはするのだ。


・するよね?

・特に知らない番号から掛かってくると「うわ、俺何かしちゃった?」と思っちゃう。怖いよ。


・それでもまぁ取るんですが…。こんな妄想をしておいてなんですが、最悪な事態を報告される電話はそうそう無い。でもこれは若手の時のトラウマなのか、一瞬頭によぎってしまう。


・これ完全にトラウマだな。電話嫌な人は確実に電話で嫌な思い出があるでしょ。恋人からフラれたとか、不合格通知されるとか、昨日送信した社内秘メールの宛先が社外の人で慌てたCCの社員が連絡してきたとか、処理を忘れて机に放置されていた請求書の請求元の担当から怒りの連絡がきたりとか。

・うわぁ最悪だな電話。


・今日代表電話を取った。

・「アクセスのユリウスと申しますが、○○様いらっしゃいますか?」

・えっ?ユリウス?

・ユリウスに気をとられて誰に取り次ぐか忘れてしまった。

さようなら。


※会社も名前もやや偽名です。



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