秋の味覚といえば
11月1日。2度目の金木犀の花が満開を迎えていた。道を歩いていると、どこからともなく甘い香りが漂ってくる。
むっとするような濃い甘い香り。
その花は一つ一つは小さく可憐だが、その香りは濃厚だ。秋も深まるそんな頃。
金木犀である。
割と公園なんかに植えられがちな金木犀。
つーか味覚の話なのに、おまえはなんでさっきから金木犀の話ばっかりしてんだって?
金木犀の匂いは分かったから、さっさと飯の話をしろってか。
いや、さっきからしてるんだよ。
今日の食材は金木犀。
金木犀を上品に食べるお話
なのである。
チャンチャカチャカチャカちゃんちゃんちゃーんな番組では絶対特集しないであろう(今のところ)この食材。
でもとにかく綺麗だし、香りはいいし、是非試して欲しい。
いやもうホント、この時期だけのスペシャルメニューなんだって。
⚠️このレシピはあまり参考にしないで下さい⚠️
理由は後述します。
材料
金木犀 5〜10g
砂糖 小さじ山盛り7〜10杯
水 500ml
白ワイン 40〜70ml
レモン果汁(濃縮還元の市販品) 小さじ2〜3
ゼラチン 500mlが固まる分量
作り方。
①まず金木犀の花を5gから10gほどソコらへんで採取する。
10月初めから中頃(金木犀の匂いがするからわかる)もしくは今頃の時期(11月1日)に妙に甘い匂いがし、黄色い花が咲いていたら、それはもう金木犀。
分からなければ図鑑等で調べて暗記。
そうやって金木犀を採取します。
気が済むまで採取しましょう。
目分量ですが、
5gから10g
もあればいいような気がします。
とにかくその、黄色い花を摘んでください。
②花とそれ以外を分ける。
花は食べられますが、誤って混入した虫や枝などは食べられません。見た目も綺麗な花だけにしましょう。私は一応花のガクも取りました。
③花をざっと水で洗う。
水洗いましょう。虫とか、ゴミとか流しましょう。
④水と白ワイン、砂糖を入れて金木犀を煮る。
水500mlに白ワイン40〜70ml、レモン汁小さじ2〜3、砂糖小さじ山盛り7〜10入れて煮ます。
金木犀が液体の中に沈み始め、色が移るくらいまで煮ると良さげです。
私は野外で採取していますが、食用栽培されてるものでもない限り(日本に存在するのか不明)しっかり火を通した方が無難かと思います。
衛生面にも考慮し、火を通しましょう。
またこれらの分量は目分量です。
火を通しながら味を見て、各自好みの、ゼリーにしたら旨そうな味、に調整して下さい。
熱々の状態で味見をすると甘味は強く感じますので、冷えた状態になる事を考慮し、私は若干甘めに調整しました。
⑤ゼラチンを入れる。
水500mlに色々水分を足すので初めは600mlくらいになるはずですが、煮詰めるうちに蒸発するので、その煮詰め終わった水分量に見合うゼラチンを入れてください。
私は熱々の鍋にそのまま、目分量でゼラチンを投入しました。一応きちんと固まっております。
心配な方は、鍋からビーカー、もしくはボール等に入れ分量を計り、ゼラチンの量を調節してください。
火を止めた熱々の状態で入れるとダマにならず、楽で良いです。
⑥容器に移し、粗熱を取る。
私は揚げ物用タッパーに入れました。
オレンジ色が美しい。
揚げ物用タッパーは薄くて便利。
粗熱は真夜中のベランダの床でとりました。よく冷えて良いです。(何も写ってないけど)
⑦冷蔵庫に入れ、冷やし固める。
とにかく冷やして下さい。
私は真夜中に調理したため、翌朝まで冷蔵庫に放置。朝にはプルプルになります。
⑧固まって完成
圧倒的に美しい。
美しさは抜群。ほのかに金木犀が香るのもよい。
このゼリー液の黄金具合が良いんだな…。
で、実食。
…うーーーん。味が薄い。
食えんことないんですが、
味が薄い。
また微妙に花が苦い。ゼリー液の味が濃いめであれば気にならないと思われる。
また花の食感も人によっては苦手らしく、ゴミみたいで無理、という意見もあった(夫と子ども)
私は悪くないなと感じる人だったので、この辺は意見が分かれる所。
こんなことなら前に作って失敗した、水2:白ワイン1くらいで作った上、金木犀が少なすぎて
金木犀全く香らない酸味強めゼリー
のが美味かった。
ゼリー液は黄金色になるし、花も入って見た目も悪くないから、もう彩りとして割り切ったあっちの方がいいか。
花も少ない分苦味も感じず、食感もプチプチと面白い。肝心の香りは消えますが。
そもそもレシピ(自己流)がアカン。
ゼリー作る方は金木犀シロップ(少なめの水と大量砂糖で大量金木犀を煮る。レシピを各々調べてくれ)を作って、ゼリー作った方がいいらしい。
でももうそのシロップからゼリーの2度手間が
めんどい。
こういう事いってるからダメなんだよなーと思いつつ、ウチの居住区的には今週末が最終回であろう金木犀を取りに行くことすらしなかった。
昨年から金木犀料理を楽しみにし、花が咲くのを待ち焦がれついには
金木犀レーダー
を自身に搭載してしまったというのにだ。(金木犀の匂いを追い、金木犀の木を見つけられる)
もうそれを活かすことなく今シーズンは終了。
来年頑張るか、来年。
まるで浪人生の気分。
金木犀が食べられる事実は、ざざむし。さん
のTwitterで知ったんだけど、このままではざざむし。さんに怒られてしまう気がする。
そんなわけで来年また頑張る。
また会おう金木犀。
さよなら金木犀。
可憐でかわいいあなた。
その匂いは強く甘く、あなたが香るといつも秋を実感させられる。
ぶっちゃけ金木犀ゼリーは失敗してる。
でも、1番嬉しかったのは、毎日嬉々として金木犀を取っていたら、娘が金木犀を探して取ってきてくれたこと。
思い出の金木犀、優しい金木犀。
それは娘の心の中に、いっぱい咲いていたのでした。
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