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「天才バカボンのパパなのだ」千秋楽感想殴り書き

※第34回下北沢演劇祭参加作品「天才バカボンのパパなのだ」2024年3月3日千秋楽のネタバレ有り感想をただただ殴り書いたものです

※初日の感想はこちら、3回目に見た時の感想はこちらに書いてるのでよかったらどうぞ

※2回目見た時の感想は書き忘れました



終わってしまった………


初日、合間2回、千秋楽…と計4回見に行きましたが、4回目にしてやっと冒頭の署長が一体何を言いたかったのかちゃんと理解出来た!

遅え!!!!!

冒頭、という脳みそが世界観に馴染むまでの助走タイミング故になかなか理解が追いついてなかった。今日やっとはっきりと理解してなんで署長が怒ってるのかわかった。

そう思うとやっぱりもう一回くらい見に行きたかったな…我らが推し氏や普段お笑いの劇場で見る芸人さんたちが演劇の舞台に立つなんてことそう滅多にあることじゃないですし、(男ブラさんたちはまた何か出るそうですけど)何よりこのおかしなおかしな世界や登場人物たちのこと、大好きになったから。

もう会えないんだな…(まだ配信あるけど)。


千秋楽故なのか、皆さん自分が見た中で一番声のでかさとトーンが高いように感じた。

特に初日と千秋楽は全然違うなあ。
特に署長。第一声から「役者」の声の張り方でした。

TAKAHIROさんは、今日はもう通常のシーンから段々と危ういお声になって、そこから更に声張り上げまくるので限界が見える中、私の心の中は「頑張れ!頑張れ!」という応援とどシンプルに巡査面白い!という笑いが同時に込み上げて来ました。凄かった。

ところでTAKAHIROさん明日も仕事なの??

休んでくださいよ、心配になるよ。

しょっちゅう思うけど吉本のマネージメントさんには客側が心配になるようなスケジュールの組み方をしないでほしいよ…。

とにもかくにもTAKAHIROさん、全体通して休養期間から復活した病み上がりと思えない仕上がりだったな…

TAKAHIROさんの絶頂のボルテージが声と顔色とウケに反映されてて凄まじかった。

そういえばやっぱり千秋楽だけあってお客さん満杯でウケも凄かった、私が見た中で一番ウケてたように感じた。

だから、私の中では今日見た回が、一番テンション高くて一番ウケてた回。対比が見れた意味でも、初日と千秋楽、どっちも見に行けてラッキーだったな。

日替わりメトロンズさんはKAƵMAさんの回。薄めの色のスーツ。謎のリュック。そういえば配信の映像特典でメトロンズさん全員分の登場シーンが見れるという吉報!イエー。

グッズもオンライン販売されるそうで、配信組救済がでかくて私は嬉しいです。良かった良かった。

バカボンは、アドリブ演技が以前より増え…というか質が増してたなー。

ガム持って巡査に攻め寄るところとか、喫煙シーンは一歩前に出るところとか…
あとバカボンが何かしでかすたびにウケてたのはファン冥利につきました、バカボンは登場時間の長さのわりには台詞が少ないから「ここぞ!」をバチンと決めてウケを掻っ攫っていたのが大変心地良かった!

バカボンといえば、キャスト陣の中ではかみちぃさん身長でかい方なのに登場し始めからカーテンコールの直前までどう見ても幼い子供で(タバコ吸ったりもするけど)、それも凄いと思うよ改めて。カーテンコールではかみちぃさんに一瞬で戻る。恐ろしい。

バカボンに限らずそういった細かいところのディティール及びクオリティが初日からすると全然違うように感じた!本当なら見比べたい!一人一人のキャストが「登場人物」として生きてる感がましましになってる。

ひとまず、公演初日よりも前にYouTubeで公開されてた「本読み稽古音声」と本番は全然違いますよね!

動きが付いたらそりゃ変わるよ、ですけど演じ方が日に日に変わっていく舞台ってのはつくづく生き物だなと。


乱痴気狂演舞が終わり、カーテンコールが始まり、「ああ、もうこれで本当に最後なんだな」と思ったら涙がにじんできました。人は死ぬけど泣くような劇じゃない、だけれど、私にとって大きな大きな演劇体験を『天才バカボンのパパなのだ』はもたらしてくれました。

立地的に寄りやすい、というのはありましたけど、まったく同じ公演を4回+配信まで見るのは人生初かも(大学のサークル活動で自分の関わった劇を練習含めて幾度となく見る、とかはありましたけども…)

初日は頭うねうねした部分も、見るたびに登場人物が何を主張しているかが分かって来たのも面白い体験でした。それでいて何言ってるかわからなくても面白いのが凄い。

しかしこんな難解で面白い脚本、しかもあの「天才バカボン」を元にした物語が、50年ほど前に生まれてそれが現代でも上演されてみんなで大爆笑してる、ってとんでもないな。唯一喫煙シーンは時代を感じるけどもそれが逆に新鮮だったし好きな場面でした。


というわけで、ここまで何回かに渡って長々と駄文を書き散らしましたが千秋楽の感想はこれで終わります。

スタッフ・キャストの皆さん大変お疲れ様でした!!!


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