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公認会計士試験合格してからの就活について

令和6年公認会計士試験論文式試験に合格した。
しかし、会計士試験論文式試験に合格しても、就職できなければただの無職中年である。会計士試験合格すれば就活余裕、という説も見かけるし、私もそれを期待して勉強していたところはある。しかし、蓋を開けてみれば気持ち的にそんなもんじゃなかった。

要約すると、今年の就活内容は
[合格発表前]
合同説明会:1回
法人別説明会:2法人で3回
[合格発表後]
WEB説明会:2法人で5回ほど
対面説明会:1回
個別面談:1回
マイページから見れる企業説明動画:2法人
エントリー:3法人
面接:5回
結果不採用1、面接途中辞退1、採用1

Big4監査法人東京事務所以外の地方事務所や、監査法人以外(FAS、税理士、コンサルティングファーム)を狙うなら、普通に不採用もありうるからリスクヘッジも含めて本気でに対策せねばならないって思った。
以下、だらだらと何やってたか書いていく。
法人名はぼやかしてるので、その辺の情報は期待しないで。推測しないで。


合格発表までの状況

今年の論文式試験は2回目。

去年も合同説明会までは就活してて、個別の説明会は対面で地方法人を1回、オンラインでの説明会を2回経験、追加で準大手法人だけの合同イベントに参加した。
合同説明会で感じたのは、(悪い意味で)大手監査法人東京事務所の人はなんか違うな、と感じた。一方で準大手法人や監査以外の法人には面白い方、仕事に熱意を持っていると感じられる方もいて、良いなと思った。
しかし、試験受かってる気はしなかったので、9月上旬で就職活動は辞めた。落ちていたので受験生をもう1年やった。

今年も合同説明会に出た。ただ、CPAの答練は買っていたものの本科生ではなかったので、CPAの合同説明会に参加できなかった。一方TACは論文受験生だれでもウェルカムだったのでそちらの合同説明会に行った。また、模試を受けたので大原からパンフレットの束が送られてきた。これも役に立った。
合同説明会では、「監査以外」に興味を持ったため、合同説明会後にそういう法人の説明会に2回ほど参加した。また、昨年興味を持った地方事務所の説明会にもオンラインで参加した。
やはり、今年も試験に受かったという自信はなかったため、合格発表前の就活はそれで終わりにしていた。
その後、蓋を開けてみたら合格していたことが発覚した。合格発表日にリクルーターから電話が来るという都市伝説を見るが、そういうことはなく、マイページ登録していた法人から自動送信でおめでとうメールが届いていたのみだった。

合格を確認してすぐに美容室と証明写真撮影を予約した。証明写真は就活と補習所用、さらに準会員登録にも使うからちゃんとしたのを用意したい。駅前とかにある機械で撮ると見るも無惨なモノが出来上がるため、今回奮発して近所の写真館で撮影した。2,000円位かかった。
証明写真撮影直前に美容室に行き、「この後証明写真撮るんですー」美容師さんにアピールして整えてもらった。出来は、実物とはそこまで乖離してないけど良い感じにできた。

合格発表後の就活

証明写真ができたら、目星をつけていた法人にエントリーした。

第二本命?の監査法人地方事務所
合格発表後すぐに申し込み締切だったので焦った。
エントリー翌日に面接に行った。
当日内定が出るという噂も耳にしていたが、採用だったら翌日中に連絡するね、と言われて、帰宅。結局、翌日に連絡は無くてサイレントお祈りだった。
説明会は去年も今年も行ったけど熱意アピールが足りなかったのか、面接でまずい事言ったのか、他に意中の人がたくさんいたのか。
色々要因はあるかも知れないけど、やはり30代既婚女性は不利では、と勘繰ってしまう。ほぼ同じ条件なら大学生男子を採るよな…って。
会計士試験受かったらどこにでも行ける訳でもない事を知った。
気を引き締め直すとともに、面接でしゃべったことを思い返して反省会を行った。無難な短所を考えることと、志望順位を聞かれた時の立ち居振舞い、今後どのような会計士になりたいかという質問の対策を手厚くするべきだと感じた。
今思えば良い面接練習だったと思う。

合格発表時点では第1志望であった監査ではない法人
合格発表前の説明会に複数回参加しており、当初は結構本気で行きたいと考えていた。
履歴書と職務経歴書を送る。
書類は通過。
面接日程の調整がなぜか難航する。
しかも直前になって日程変更を申し渡される。
この法人は、発表前から面接を行っているため、既に人数は足りていて、そこまで積極的に採用するつもりは無いのかな、脈なしなのかな…
と勘ぐってしまったので、最初の面接で今年の採用状況を聞いたところ、今年は結構人数を絞っているとのこと。

志望法人を増やす
もしかしたらこの法人はだめかもしれない、
他の法人にエントリーせずに落ちたら資格受かっただけの無職中年だ、やばいと思い、また、地方法人落ちたことについて家族が私以上に憔悴しているのもあって、新たに候補の法人を増やす。
幸い、この時点で合格発表日から2週目程度のタイミングだったのでまだ説明会をやっている法人が結構あった。
大原から送られてきたパンフレットの束を参考に、
オンラインの説明会を2法人、合計5回参加し、
対面の説明会を1法人、
あとマイページに登録したら見れる説明動画を1法人。
さらに、オンライン説明会で興味を持った部門の個別面談を1回実施してもらう。
今年は、発表後の就活スケジュールが組まれていて良かった。
ここで出会った法人に良いなと思ったところがあったので、エントリーシートを慌てて書き上げてエントリー。

一方、当初の第1志望法人は2回の面接で決定のはずが、適性に不安があるからもう1回面接を…と言われたため辞退した。これは勝手な想像だけど、本来は不採用のところ、合同説明会でお話してくださった方が、無理を言って、もう一回チャンスを、と言って下さったのではないかと勝手に想像している。
辞退のタイミングが他の法人の2次面接後発表前でちょっとリスキーかな、と思ったけど、冷静に考えたらその業務でやっていけるか不安になっていたし、面接日程調整に結構苦戦してたこともあったし、他の法人が結構魅力的に思えてきていて、その法人からは心は離れていたので追加面接は辞退した。

そして、後半で知った法人については、無事面接して内定を頂いた。
ただ、内定のお知らせが指定時間よりも数分遅れてきたので、その数分間は落ちたと思い結構絶望していた。

内定頂いた法人では、やりたいこともできそうだし、無職にならずに済んだ。良かった。
でも普通は大手4法人全部受けるらしい。危ない橋だったのかもしれない。

まとめ

会計士合格者の就活は楽勝か?
Big4東京事務所のみを受けている人は楽勝、と言うかもしれない。
私も変にこだわらずBig4東京事務所だけ受けていたら、会計士試験合格者就活の印象は変わったかもしれない。
しかし、Big4の東京事務所以外や監査以外の法人を考えている場合は、既卒、女性、30代だったら結構苦労する、という印象を受けた。
私が悪いだけかもしれないが。
監査法人の就活はよっぽど変なことしない限り楽勝と言われている雰囲気の中で手ごたえが無いのが精神的に結構きつかった。
Big4東京事務所以外は採用活動が合格発表前や、合格発表直後に終わっていることが多いし、FASなどはそもそも新卒に絞って採用活動を行っているところも見られた。
まあ、書類は100%通過したので、就活・転職界隈では会計士合格者と言うのは贅沢な世界ではあると思うのだが…

合同説明会には出よう
合同説明会は良い出会いがたくさんあったと感じるので、論文式試験を受けた人は、手ごたえが全くない人も酷暑の中大変だけど、スーツ着て、スマホ持って(アンケートとかQRコードで答える方式が多い)、小さなノートとボールペン持って、名刺入れを100均で買って、大手以外の法人の説明を聞きに参加した方が良いと思う。因みに私は参加してみて、監査以外をやっている人たちの方がなんだか仕事楽しんでそうだな、大手以外の人たちは色々考えて就職先決めてるな、という印象を受けた。

面接前に勝負は決まっている(?)
面接前の活動が実質採用面接及び志望度チェックだよな、という印象も持った。これだけイベントや面談の機会など接触する機会があるのに、なにもせずに書類だけ提出してエントリーするのは怠慢だと思われるだろう。

嫌な適性検査
適性検査は、私が受検した全ての法人で実施された。
簡単な数学と国語のテストなんだが、あんな難しい会計士試験合格者にこんな問題を出すなんて…と思ったものの結構解けなかったので(笑)、屈辱感が結構あった。
性格検査がメインで、数学国語は合否にはほとんど影響しないとのうわさもあるが、これで落ちたらたまったもんじゃないので、2回目以降の適性検査は、ウェブサイトでそれっぽい問題を30分くらい解き、集合や、順列、組み合わせを思い出すことで対策した。

面接について
受けた面接では、全ての面接で現在の就職活動状況もとい志望度を聞かれた。
これって、
他は受けてるけど貴法人は第1志望です
と言い切った方が有利なんだろうなと思うものの嘘は苦手でちょっと苦しかった。最初に不採用だった地方法人については、「迷ってます」、と言ったのも不採用の理由だったんだろうな、と今は思う。
また、当初第1志望だったところで「内定出たらこちらで働きます」と言った後に、第1志望が変わって、どう断ろうか、と心が痛んだ。
結局その法人は最終面接辞退したけど、これがメンタル的に一番きつかった気がする。みんなどうしてるんだろう。
そういえば新卒の就活も内定を辞退するのが一番きつかったな、と思い出した。

絶対に聞かれるのが逆質問。よく聞かれた質問は、志望動機、これまでの経歴(自己紹介以上にもっと詳しく)、会計士を志した理由。
SNSとかだと、面接受ける前から内定確約もらったとか、面接で内定確約してもらった(?)とかいう話も見かけた。でも、採用頂いた法人では「一緒に働きたい」とのお言葉は頂いたが、内定確約!みたいな言葉はなかった。参考まで。

リクルーターについて
個別面談の調整をして下さった方が私担当のリクルーターだったのかもしれない。けれど、やり取り一つ一つに神経を使うのと、担当して下さった方もお忙しいだろうという遠慮から、あまりやり取りはしなかった。
SNS見てるとリクルーターと密に連絡取ってる人もいるらしい。個別面談を向こうから申し入れて来たり、面接練習とかES添削とかもしてもらえるらしい。
今ひとつその辺の必要性は感じなかったので謎文化だなと思った。必要と感じれば自分から個別面談お願いすべきだし、面接練習ES添削をお願いするべき相手は他にいるはずだ。お互い過剰な接触は必要なのかなあ…とちょっと疑問に思っている。

終わりに
今後の業界の採用状況は分からない。私は、就職活動の行動を一つ間違えば、まだ内定が出ておらず、発狂していたかもしれない。
ただ、この一連の就職活動で、紆余曲折はあったけど、本当に行きたい、やりたい仕事を見つけられたと思っている。今は。
これから会計士の勉強を始める人は、この資格に過剰な期待はせずに、勉強するかどうか考えてほしいなと思うし、就職活動するときはどういう法人に行きたいかしっかり考えて面接やESなど、それなりに対策をして臨んでほしいなと思う。まあ、あたりまえか。

雑感色々箇条書き

・夏の合同説明会に向けてスーツを買ったのでシャツは半袖しか持ってなかった
・もちろん就活バックもコートも当分前に処分して持っていない
・買ったスーツはスカートで足が結構露出するし寒い
・なのでオンライン面接、説明会でほとんど済ませてしまった
・ちなみに内定頂いた法人のオフィスには1回も行っていない
・カメラ写りが非常に悪いと感じたがライトなどは買わなかった
・カメラも結構不調だった
・面接中パソコンを充電してないことに焦った
・オンラインでも対面でも選考に差はないと明記されてるが、来れるなら対面の方が良いという雰囲気を若干感じた
・最終面接で緩い髪ゴムを使ってしまい、髪が解けないか気が気ではなかった
・面接、説明会では毎回合格おめでとうございますと言ってもらえて、結構嬉しかった
・説明会などのメモはノートではなく全てパンフレットの裏に書いていた
・対面の説明会の最大のメリットは名刺をもらえることだと思う
・オンライン説明会でペットが結構うるさいかもと不安になったので面接はペットが居ない部屋で実施した
・一応化粧頑張ったけどちゃんと写ってたのか疑問。就活期間終えて、手が荒れて、ニキビも出来た
・xが就活期に荒れていたように感じる。沈黙は金だ。私は一切呟いてないがついつい見ちゃう。有用情報はほぼ無いので、そろそろ強制的に見れないようにログアウトしよう
・採用後に提出する書類や準会員登録に必要な書類が多くて今プチパニック
・どこに住むか問題悩ましい


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がまがえる
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