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海岸でプラスチックゴミを拾うことの意味。

海岸に行って、プラスチックゴミを回収する。拾っても拾っても減らない気がする。
ちょっとは減ったかなと思っても、翌週行くとまた大量のプラスチックゴミ。
絶望的な気分になることもある。海岸のプラスチックゴミは多少は減らせても、海水中の、海底のプラスチックゴミ、マイクロプラスチックは僕たちには回収する術がない。

でも、研究によると海岸のプラスチックゴミを拾うことは、海中、海底のマイクロプラスチックをこれ以上増やさないためには大きな意味があるらしい。

これまでに海に流れ出た海洋プラスチックの量は、約1億5千万トン。
2050年には海中のプラスチックの量が海の生物の量を超えると言われている。

で、浜辺や沿岸水域のプラスチックゴミは、外洋を汚染するプラスチックよりも「若い」傾向がある。

研究では、海岸近くの表層、水中のプラスチックの79%が作られてからゴ5年未満であることがわかり、一方、沖合で採取されたマイクロプラスチックは、1950年代以前に作られたプラスチックが粉砕された可能性があるとわかった。

つまり、海岸に打ち寄せられたマイクロプラスチックだけでなく、比較的大きなプラスチックゴミを回収することは、海洋を汚染するマイクロプラスチックの元を断つことにつながる。

沖合の、それも海底に沈み込んだマイクロプラスチックを除去するのは、技術面からもコスト面からもほぼ不可能だ。

でも、海岸に打ち上げられているプラスチックゴミを除去するのは、大変なことではあるけれど、難しくはない。

もちろん、これ以上、プラスチックゴミを海に流さないようにすることも大事。


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