見出し画像

「言葉とは、道である」BizDevからスピーチトレーナーへ。言葉で切り拓くことにした僕のキャリア。

初めまして。お越しいただきありがとうございます。
スピーチトレーナーの渡邉慶(わたなべけい)です。2024年からカエカで働いています。

僕は大手企業からの転職組です。前職は新卒採用人事を経て、新規事業のサービスデザイナー(いわゆるBizDevやPdMなど)でした。そんな僕は、今カエカで「スピーチトレーナー」をしています。この仕事は日本で聞き馴染みがないことも多く、想像がつかない方もいらっしゃいますよね。

今日は、ここにお越しいただいたあなたに向けて、noteを書きます。
以下、気になるところがあれば見ていってください。

・なぜ僕が転職を決めたのか
・スピーチトレーナーとは何か
・カエカで働く(特に事業作り)とは、どのようなことか
・「言葉とは道だ」とは、何だ
・転職就職のみならず、人生の選択に向けて必要な条件とは何かの個人見解

あなたの未来へ、少しでもお力になれれば嬉しいです。

渡邉慶(わたなべ・けい)
パーソルキャリア株式会社に新卒入社。新卒採用人事に配属され、入社1年目から責任者としてデザイナー職の採用立ち上げ責任者になり、計200回以上の採用イベントに登壇。その後、新規部署へ社内異し、新規事業立ち上げに従事。さらに社外で自身の事業を立ち上げ、東京都のピッチコンテストでセミファイナリスト受賞。また投資家へのピッチを50回以上実施。
これまでのビジネス経験から「話すこと」の重要性を感じる。

その後、株式会社カエカへ入社。
現在はスピーチトレーナーとして経営者、コンサルタントの方を中心にトレーニングを行う。



過去のキャリア:「人を幸せにできる仕事」を探し続けた。

僕は「人を幸せにできる仕事がしたい」と高校生の頃から思っていました。
思えば高校生当時していた音楽活動が、根底にありました。

そのまま音楽活動でプロを目指すことも考えたり、ブライダル業界に興味を持ったり、と色々な手段を探します。そしてたどり着いたのが「人生の大半を占める『働く』に関わる」ということでした。

そうして僕は、パーソルキャリアという大手人材会社に新卒入社しました。

入社後、新卒採用の人事に配属されました。そして新卒1年目の折り返しからは、未経験ながらデザイナー職種の新卒採用の立ち上げの責任者に。これまでパーソルキャリアでは新卒でデザイナーを採用した前例がない。そんな中で採用環境を整えなければならない。「やってやる」という前向きな気持ちに燃えていたことを覚えています。その裏腹に、「デザイナーという仕事をやったことがない故に、相手の気持ちを理解できるのだろうか」という不安が影を残していました。

だから、前例がなくとも自分で考えて動くしかありませんでした。
学生と会えるイベントを探して参加できるように上司に交渉をして、沢山のデザイナー志望の学生と話しました。

そして、知るほどにデザイナー就活の難しさを痛感します。デザイナーとして新卒から就職できるのはほんの一握りです。僕がもっと発信をしていれば、もっとイベントに出て、学生と出会えれば、この仕事の魅力を伝えられれば、と思うようになります。

この採用が上手くいかなければ、来年からこの会社でデザイナー採用はやらないだろう。「デザイナーの夢を叶えたい人の機会は、僕にかかっている。
夢を叶え、幸せになる人が一人でも多くなるように、僕がこの会社に間口を作らねば」振り返るとそんな覚悟を持っていました。

だからこそ、現場社員や学生とのコミュニケーションを誰よりも取り、デザイナー全職種の新卒採用プロセスを作りきり、新卒入社目標を100%達成で終えることができました。その後も、毎年採用できるように安定する環境を整えることができました。

コロナ禍で行った、オンライン内定式の司会の様子。
もうこの頃は「デザイナー採用はお任せあれ!」ぐらいの気持ちでした。

ただ採用人事の仕事をしながら「誰かが作ってくれた事業(点)の魅力を伝える以上に、その事業(点)を自分で作りたい」と思うようになりました。
そうして、採用担当をしていたデザイナー職種の一つである「サービスデザイナー」という仕事に希望異動をすることにしました。

サービスデザイナーとは、UXデザイン(顧客体験)とビジネス(収益性)の両視点を持って事業を成り立たせるプロフェッショナルな職種でした。社内の様々な新規事業のプロジェクトに入って、伴走しながら一緒に事業を作る。また自分たちで起案をし、事業を作る仕事をしていたのです。本職種を採用担当をしていたこともあり、ありがたいことに未経験からデザイナー職種にキャリアをチェンジすることになります。

異動してから、沢山の事業に関わりました。副業フリーランスのマッチングプラットフォーム事業、スタートアップ支援事業、自分で起案したVRの人材育成事業など。

ここで仕事をしている方々は、ビジネスレベルが高く、加えて自分のキャリアで専門性を培ってきたエキスパートばかりでした。仕事内容は成長を毎日感じるほど楽しいし、人を幸せにする「点」を自ら携わり作れている満足感を得ていました。だから異動したいと思った目標は達成していたのです。ただ、自分に特出した専門性がない。事業を作るとき「この観点なら〇〇さんに頼ろう」と他の方が言われる中で、自分にはその専門性が見当たらない。

「自分はここで役にたつのか、機会を掴めるのか」という不安と、「そもそも身につけたい『専門性』ってなんだ」という悩みに、ずっと向き合うことにもなりました。

転職の瞬間:「自分の目指す専門性とは」転職を決めた理由。

仕事を続ける中「自分が目指したい専門性ってなんだろう」とよく考えていました。答えの出ない僕は、毎日夜な夜な目指す場所もなく、散歩をしながら迷っていたんです。

ただ、ある時浮かんだんです。
「言葉」でした。
妙にそれがしっくりきて、頭から離れませんでした。

思えば高校生当時、音楽をなぜやりたかったか。それは自分の言葉で人が幸せになる仕事だったから。ブライダルプランナーをなぜやりたかったか。それは人の言葉でその場の人たちが幸せになる瞬間を作れる仕事だったから。

僕の考える幸せのそばには、いつも「言葉」がありました。

そう考えると、社内外で事業責任者と話す時「この人がもっとこういう風に話せたら、こんな言葉を伝えられたら、みんなが活気付くのに。もっと事業の魅力が伝わるのに」と思うことが度々ありました。僕もそれまでに採用人事や事業活動を経て、数多くのプレゼン機会がありました。なので感覚的に「どう話そう、どんな言葉を使おう」と考える癖がついていたんです。周りにも「慶さんの言葉遣いは、意志や温度を感じる。すごいよね」とよく言われました。それでも専門性と胸張って言える知見はありませんでした。だからこそ意志ある周りの事業家に、言葉について踏み込んだアドバイスをすることを躊躇していた自分がいました。

「専門性がないから」そんな言い訳をしたくない。
その時、「言葉」を自分のキャリアの専門にしようと決めました。

そして自分の結婚式を迎える前に、昔、手に取った本である「本日は、お日柄もよく」を思い出します。そこには「スピーチライター」という仕事が書かれていたのです。

現在の仕事:「言葉」を仕事にする「言葉」の可能性を広げてく。

僕はこうして言葉に関わる仕事を探し続け、カエカに入社することになりました。今は、3つの役割で主に仕事をしています。

入社当時。これでほぼフルコミだもんなぁと懐かしくなる。
色々雑多なのでモザイク失礼(笑)

◾️スピーチトレーナー
スピーチトレーナーは、話す内容と話し方の表現の両方をお伝えします。どれだけ綺麗な話でも、表現が伴わないと人には届かない。逆にいくら表現が上手でも、内容が伴わないと伝わらない。だからこそ言葉も表現もどちらも同じくらい大事なものなのです。まさに僕が大事にしている考え方を、そのまま仕事にした内容でした。

どのような内容にすると、話す目的を達成できるかを考えたり、1文ずつ言葉を磨いたり。また、その言葉でどんな印象を与えたいのかを考え、声の使い方をお伝えします。そんな一人一人の話に寄り添う仕事のため、その人たちが大事にしてきた価値観や経験を、聞かせていただく機会が多いです。
それは僕の密かな楽しみでもあります。

そうして話し方が変わっていくのを感じていただきながら、担当している受講生に「慶さんと、話し方に向き合えてよかった」と言葉をいただく時もしばしばあります。

受講当時は目線を定めることすらままならなかった受講生の方が、自分の想いを堂々と人に伝えようとしている。その姿が、時にうるっときたりします。

話し方が変わっていくことに楽しさを、そこから得られる経験に幸せを感じてくれていることに心から嬉しく思います。

◾️採用人事
また、前職の経験を活かして、採用人事としてカエカの採用全般に関わっています。

まずは会社の魅力を整理するところから始めます。そして目指したい世界に向けて仲間に迎えたい人は誰なのかを策定。すでに沢山ある魅力を、その方々にどうお伝えするかまで考えながら、面談や自社のイベントなどで候補者の皆さんとお話をさせていただいてます。

◾️事業開発
他にも日本に形成し始めている「話し方市場」をどのように社会の当たり前にするかを考え、実行するため事業開発もおこなっています。

「話し方」という領域には、大きな可能性がある。
お客様からひっきりなしに受けたいとご相談が来る。事業提携の相談を色々な方面からいただく。需要過多のPMF(*Product Market Fit)フェーズ。
今まさにそれを感じます。

*提供しているサービスや商品が、顧客の課題を解決できる適切な市場で受け入れられている状態

今後は話し方のデータを活用したり、話す場所を提供したり、話した実績と機会を繋げるプラットフォームを作ったりと様々な構想があります。ただスタートアップとして選択と集中が必要です。今後「話し方教育」が当たり前になる未来に向け、誰をターゲティングするのか、どのような切り口が開拓ニーズとして適切なのか、そのために必要な事業や、実現するためのプロダクトはどのような体験なのか検討する観点は非常に複雑です。

だからこそ、この市場を作っていくため、より戦略性が必要なのです。今後もこの領域をリードするための動きを常に考え、実行していきます。

ただ時間がたった今でも、僕の仕事に対しての価値観は変わりませんでした。この仕事を生み出すこと、広げることが、意志ある人の幸せにつながっていく。そのためにはスマートでなくていい、自分ができることを全力で行う覚悟です。

出資元のANRIさんと、みんなでの写真。

最後に

ここまでお読みいただきありがとうございました。
きっとここまで見てくださった方は、少なからずカエカか、スピーチトレーナーに興味があるのかと思います。また、決めきれない人生の選択に、悩まれているのではないでしょうか。

ただ僕は、出会えた人へ声を大にして届けたい。

人生で、市場を作る経験に何度立ち会えるでしょうか。
その当事者に、何度なれるでしょうか。
この事業は「望む人生」を歩むために必要な力を、境遇や才能に関係なく身につけられるものなんです。

僕は、ずっと言葉の可能性を信じています。

想いは自分の外に出して、初めて形になる。
その想いを、誰もが人に伝わる形で作れるわけではない。
描けるわけではない。

それでも僕たちには、言葉があります。
話すことで誰もが、外に出すことができます。
そうして生み出した言葉が、その人の歴史となり、今となり、将来を拓いていく。

言葉とは「僕やあなた、全ての人が歩み続ける『道』そのもの」なんです。

もしも「言葉」の可能性を信じ、ともに歩んでみたいと思っていただいたのならば、いつでもカエカの扉を叩いてください。あなたの人生を拓いてください。自分ができるかわからない、あるいはもっとカエカを知りたい方もカジュアル面談にてお待ちしてます。

踏み出すために必要なのは、
万全な準備ではありません。踏み出そうとするあなたの意志です。
スタートラインはいつだって、僕たちの足元にあります。

さぁ、道を拓こう。
あなたの言葉を、待っている人たちと共に。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?