右の頬を打たれたならば

暴力によって脅す愚か者を恐れてはならない
くだらぬものに歯向かってはならない
ほんの少しでも魂を揺りうがすことさえできないものを
恐れてはならない
かの国の軍隊が押し寄せてきたらどうするのかと聞かれたなら
どうにでもしろと　すきなようにしろと答えよう
なぜなら
人はだれでもどうせ死ぬのだから
それが少しばかり早かったか遅かったかの問題
そんなことより大事なのは
この世に生まれてどう生きたか
つまらぬ暴力に暴力で対抗したか
それよりも天の声を重んじて左の頬を差し出したか
いかに美しく生きたか
それはとても勇気のいる
真の言葉が理解できる人間だけが歩める道
いずれ世界中の人がそれを理解できる日が来たなら
つまらぬ心配をする必要もなく
こんなつまらぬ文章を書く必要もなくなるだろう