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Photo by
ni_ho
新しい出会いは思いもかけぬところから
ごく最近、人生で出会ったことのない音楽を知る機会があった。
一瞬で心奪われた。
それがこの方。
パーカッションの演奏もめっちゃすごいのだけど、私個人としては、ノイズボックスの演奏がもう衝撃的だった。
マジで天才ってこういう人のことを言うのだ、と思った。
なぜこんなに衝撃を受けたのか、その理由を説明したい。
ちょっと長いかもしれないけれど、もしよければ読んでくれたら嬉しいです。
私の長年の趣味である読書。
私が読書するときには、文章を読みながら頭の中で映像化されていくのだけれど、当然ながら、自分の経験したことや映像で見たこと、一般的な知識の範囲でしか、映像化はされない。
そんな私の脳内で、どうしても一部が映像化されなかった作品がある。
それが、松本清張「砂の器」だ。
砂の器の主人公、和賀英良は前衛音楽家である。
この「前衛音楽家」が、私の脳内では映像化できなかった。
いや、映像化できなかったのは、私だけじゃなかったのだろう。
これだけの名作なので、何度となく映画化ドラマ化された作品である。
だけど、私の知る限りでは、他の音楽家に設定が変わっていたと思う。
それだけ、この「前衛音楽家」をリアルに表現するのは難しいということなのだろう。
「砂の器」を何度となく読んでいるけれど、私の頭の中の和賀英良が前衛音楽家として仕事をしているシーンはいつも靄がかかっている状態。
この状態を打破したのが、さのみきひとさんだった。
初めてノイズボックスの演奏を見た時、私の中の「和賀英良」がすごくクリアに表現されて、一秒でも早く私の中の「砂の器」、「和賀英良」を再現したくなった。
この感動は、もう本当に衝撃的だった。
というわけで、こういう経緯で、私はさのみきひとさんにハマっているわけなんです。
いつの日か、ライブに行けたらいいなぁ。