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日常劇場All the world’s a stage

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宇部市銀天街で行われた、葛谷春光堂さんの作品「日常劇場」の様子をまとめたマガジンです。
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2020年7月の記事一覧

UBE ビエンナーレ2018AIRプロジェクト部門 日常劇場「コンフリ」

共栄クラブを出てたくさんの人が向かう先に現れたのは、平成32年にできた「コンフリUBE」

店内には、新川座の看板やたこ平の屋台など、銀天街の日常をこれまで彩ってきた歴史があちらこちらで見られます。

可愛い女の子がギター1本で歌う声が優しく店内に響きます。

カウンターには、たくさんの日本酒とクラフトビール。

お店がたくさんのお客さんで溢れたところで、葛谷春光堂さんの「日常劇場」は終演。

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UBE ビエンナーレ2018AIRプロジェクト部門 日常劇場「共栄クラブ」

時は昭和30年ごろ。

銀天街の商店主が集う会「共栄クラブ」が毎週1回開かれていました。

この会の座長は、今や世界を股にかけて大活躍している大企業ユニクロの前身であった「小郡商事」の店主。

当時は非常に珍しかったライスカレーがふるまわれ、そのおいしさに感動した人続出だったとか。

ここでは、さまざまな話が繰り広げられていたのでしょうね。

昭和36年には宇部中央銀天街協働組合が設立されているの

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UBE ビエンナーレ2018AIRプロジェクト部門 日常劇場「魚宗」

銀天街の魚屋さん「魚宗」では大将と奥さん、そしてお店の若い人が生きのいい魚を売っています。

たくさんの人が買っていく中、お金を払わずに魚を持って行ってしまうお客さんが。

気前のいい大将は「あの人が幸せならそれでいいんだ」と気前の良さを見せていました。

時代もあるのでしょうが、懐の深い大将だったんですね。

魚宗さんは私が結婚してからもしばらくはこの場所で商売をされていたので、とてもお世話にな

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UBE ビエンナーレ2018AIRプロジェクト部門 日常劇場「サンジェム」

私が子供の頃、ファンシーショップがあちこちにできた時期がありました。

宇部でも同様だったようで、宇部では2大ファンシーショップがあったそう。

そのうちのひとつが「サンジェム」でした。

サンジェムには先ほどの女子高生二人が何やら選んでいる様子。

他にも、お母さんへのプレゼントを選びに来た女の子も、真剣に商品を選んでいます。

私が宇部に来たときには、ガラス張りの素敵な建物だったサンジェム。

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UBE ビエンナーレ2018AIRプロジェクト部門 日常劇場「未来会議」

喫茶店らいぶを出たカメラは、再び銀天街のアーケードを進んでいきます。
すると、何やら子供たちが作業をしている様子。

ここは「宇部未来会議」の事務所。
宇部在住の志高い若者たちが、宇部の街を良くしようとさまざまな取り組みを行っています。
彼らが20年前から行っているのが、「サンタクロスロードイルミネーション」です。
そんなイルミネーション作成を頑張る若者たちを、子供たちが熱演しました。

さて、未

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UBE ビエンナーレ2018AIRプロジェクト部門 日常劇場「喫茶らいぶ」

喫茶らいぶは、ランチタイムと夕方から深夜2時くらいまで営業している喫茶店。
お客さんが落ち着いた店内では、マスターとバイトくんが賄いを食べながら色んなお話をしています。

このマスター役の男性は、なんと実際にらいぶでバイトをしてた人で、私も当時お会いしたことがあります。
この第7幕で最もすごいところは、このマスターの再現度の高さ。
見た目もほぼほぼ当時のマスターなのですが、すごいのが喋り方。
らい

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UBE ビエンナーレ2018AIRプロジェクト部門 日常劇場「たこ平」

現代から40年ほどタイムスリップした女子高生たち。
そこにあったのは「たこ平」というたこ焼き屋。
売られているのは、たこの入っていないたこ焼きで、ひとつ10円、串には3つ刺さっているので30円という、当時としてもお手ごろすぎる価格。
私は当時を知らないけれど、寡黙なおじいさんと呼び込みをするおばあさんでやられていたそうです。
少ないお小遣いでも買えることから、子供たちにも大人気。
ちなみに、たこが

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UBE ビエンナーレ2018AIRプロジェクト部門 日常劇場「昭和女子屋台ラボ」

昭和女子屋台ラボは、去年銀天街に誕生した施設。
ハンドメイド作家さんを中心に、複数のお店が小さな屋台を出しています。
その中のひとつが、「茶宗天地」さんというお茶屋さん。
今回の日常劇場では私服を着ていますが、普段は着物を着ていることが多いご主人。
お茶のことを丁寧に教えてくれます。

この日常劇場では、お茶の淹れ方もレクチャーしています。
私もさっそくこの淹れ方でお茶を淹れるようになりました。

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UBE ビエンナーレ2018AIRプロジェクト部門 日常劇場「ダイヤ毛糸店」

今日は日常劇場第4幕「ダイヤ毛糸店」を紹介します。

女子高生3人がダイヤ毛糸店の店員さんに編み方を教えてもらいながら、女子高生トークを繰り広げます。
店員さんの素敵なお母さま方は、ダイヤ毛糸店の本物の店員さん。
ちなみに、ダイヤ毛糸店さんは最近現在の場所に移転されました。

私も中学生の頃にはせっせとマフラーを作ったりしていたので、とても懐かしく当時を思い出し切なくなったりしました。
女子高生た

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UBE ビエンナーレ2018AIRプロジェクト部門 日常劇場「銀天街の地図を作る人」

日常劇場第三幕は「銀天街の地図を作る人」です。

映画館の前を歩く少女は、銀天街の地図を作っている途中なんです。

街を歩いて自分の歩数で距離をカウントし、それを地図に起こす。

地道な作業ですが、なんだかとてもワクワクする話です。

いつから地図を作っているのかは不明ですが、歴代の地図があるとかないとか。

きっと変わりゆく銀天街の街並みを一番見続けているのはこの方なのではないでしょうか?

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