うちの積読を紹介する【雑記】
ネタがなくなってきたのでパクる笑
(パクるっていっても公式のお題なのだが)
思えば我が家の本棚の蔵書数は、もう200冊か300冊くらいにまで膨れ上がっていると思う。当然、積読もいくらかあるわけだ。
読者が選ぶわかってるフリしたくなる精神分析家ナンバー1のラカンである。僕もわかっているフリをしたくてジジェクが書いた入門書みたいな奴は読んだことがある。あとジジェクはいつもラカンの話してるので、なんとなくわかった気になっている。が、ぶっちゃけやっぱりよくわからないので読もうとした。が、積読。
上下巻あって、モチベーションは一度潰えている以上、いまさら簡単に読み通せるものでもないのだから、また気が向いたら完読すればいい。あっけらかんと「まぁいいっか」とあきらめることが積読と向き合う上で自分を追い詰めない工夫であろう。
なんで買ったのか、もはや覚えていない。ただ、買ったシチュエーションは覚えている。たしか「デリダ読まなきゃまずい・・・」みたいな使命感に駆られて、8月頃の街を歩いて書店に向かって買った気がする。あの日はカンカンの日照りだった。別にいつだっていいのに、なぜわざわざそんな暑い日にそんな使命感を抱いたのか、いまとなってはよくわからない。その癖、読んでいないのだから、積読としてかなり曰くつきである。しかもかなり古株である。僕の積読コレクションの中でリーダー的ポジションと言っていいかもしれない。
レーダーマンさんが語ってくれる量子力学の本。いっとき僕のなかで量子力学ブームが来ていて、関連本を読み漁っていた時期があった。僕は文系なのでやっぱり「理系もいける文系」というのが憧れだ。万が一どこかでふと量子力学の話題を振られても(そんなことはたぶんないのだけれど)、流ちょうに返答する・・・そんなシチュエーションを期待してしまうのである。
それに「詩人のための」とつけられたら、詩人に憧れてきた身としてはおしゃれオーラを感じちゃうしジーンとくるものがある。とはいえチラリと読んでみると、割と普通の入門書みたいなことしか書いておらず、退屈に感じてしまい積読。量子力学の本って、わりと全部同じこと書いてる気がする。
農業というか、生態系における虫の役割に興味を抱いていた時期に買った本。蠅もどうやら欠かせない役割を担ってそうだ・・・という予感から買ったはいいものの、なぜか積んでいる。おもしろそうなんだけどね。読むのはまだ時期じゃない。まだ早ぇ。
マーガレット・アトウッドによるディストピアSF(ということでいいのか?)。ディストピア読みたい期と、フェミニズム読みたい期が重なったときに買ったはいいものの、読まれずに積んだ本。なんでだろうね。これ以上ないタイミングだったはずなのに、なんで読まなかったんだろう・・・。
こういう比較的とっつきやすそうな小説なら、どこかの誰かが一緒に読書会をやってくれそうな気もする。いちど積んだ本を自助努力だけで読み通すのはむずかしいし、共助の力も借りたい。
誰かやってくれないだろうか・・・(こうやって懇願したあとウドの大木のように僕は誰かに期待してただ待っているのである)。
ロシア革命知りたい期と、SFハマってる期が重なったときに買った。チャイナ・ミエヴィルという現代SF界の鬼才がロシア革命を語ったなら読むしかない!と意気込んだのだが、そのソ連のように巨大なモチベーションはソ連のように消え失せたらしい。真っかで禍々しいこの本は、もう3年近くは積んでいて、まるで本棚に溶接されているかのようにうやうやしく鎮座している。それだけの時間を置くと、バールを使って引きはがす如く、強い信念で取り出さねば読もうという気にはなれないのだ。
内容はたぶんレーニンの話なのだろうか? きっと彼が共産主義という理想を追い求めているうちにまったく別のもの(理想を叶えるための権力、誰よりも共産主義の体現者でありたいという見栄、ビルの屋上よりも高いところから愚民どもを見下したいという欲望)を追い求めていたプロセスを描いているのだろうか(知らんけど)。
『コンテナ物語』を読んで、コンテナブームが来ていたのだ。それに、当時携わっていた仕事は、バリバリ物流に関係のある仕事だったので、そういう意味でも読もうとした。だが、そのブームが過ぎ去り、現在に至る。こういう「〇〇に役立てるために読む」みたいな動機のときは、逆に読まないような気がしてきた。「仕事にも生きるし、知的好奇心も満たされ、読書マップも広がる!」みたいな都合の良すぎる絵コンテなんて、逆に実現しないのだ。もっとラフな気持ちで本を読んでみたいものである。
とまぁ主要どころはこれくらいである。
積読には罪悪感がつきものだが、実は僕は罪悪感を抱いていない。なぜなら、積読には効用があるからだ。
知らぬ間に僕は脳細胞が活性化されているらしいので、むしろ読むより積んでいた方がいいんじゃないかという気がしてくる。
さて、これ以上積んで、僕の家は耐えられるのか? 本を積み過ぎて床が抜けるとか、そんな話を聞いたことがあるが、果たして・・・。
※どうでもいいけど、本文の中に、本のタイトルや著者名にちなんだ同音異義語ギャグを13ヶ所仕込んでいるので探してみてね。