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推しカプ小説、好きじゃないタイプの二次創作ばかりだと感じたときの対処法

むかーーーしからネットウォッチ板が好きでよく入り浸ってました。Twitterができる前から……

で、今も入り浸ってて、同人系の板もたまに見ます。で、あのへんの不満ってほとんどが「自分が読みたいものを書いてくれない、自分が読みたくないものばかりあふれてる」なんですよね。まあ悩みの8割は人間関係、そのなかのほとんどが「期待通りの行動をとってくれない」ですからね。
かつ、法に触れる範囲の問題行為であればネトヲチ板でねちねち言う内容ではないし。

他は自己主張に関する妬み系、ジャンルのローカルルールを守らないお気持ち愚痴系。

書いてくれない読みたくない、については、無料で読めるものになにいってんだ? というのが大前提なんですけど。まあそれでもそこに魂の何割かを割いていれば目に入るものに不服になってしまう気持ちはわからないでもない。
ので、そういう感情が湧いてきたときに自分でやって効果があったものを書きます。

基本的には「無料で読めるものになにいってんだ」だし「他の趣味の比重を上げろ」「部屋の掃除でもしろ」ではあるんですが、誰かの役に立つかもしれないので。

1.自分で性癖詰め込みまくったものを書く

王道ですね。これの方法の利点は複数あって、「自分の「好き」に集中できる」、「自作が発生することで自他の境界がはっきりする」などがあります。自作が無い状態だと自他の境界が薄くなってしまい「他人が書いたもの」っていう意識が薄くなってしまうのでは? と推測しています。文章だと特に、書けそうな気がしてしまうから。

で、この方法の利点はもう一つあって、先に挙げた二つは良い子向けの利点で、三つ目のこれが重要。

自作をpixivにアップロードして一番最初にブクマつけてきた人物のブクマページは高性能なフィルター済み作品一覧になっている可能性が高い、です。
推しカプタグでブクマ数多そうなものだけ読むのではなく、タグでローラーしつつあなたの小説を「良い」と感じ、最初のブクマになる女(たぶん)です。特にアップロードしたものが性癖詰めてた作品だった場合、好みが似ている可能性が高く、好みなのになぜかブクマ数3みたいな作品をここから発掘できることもあります。おすすめ。

2.ブックオフの100円コーナーでハーレクイン小説を1000~2000円分購入し、ひたすら読む

実は本命なおすすめ手段です。
少し大きめなブックオフに行くと山になっています。ハーレクイン。

なんでハーレクインがいいかというとこんなかんじ。

  • レーベルのキャッチコピーが「全編必ずハッピーエンド」。強い、ストレスが絶対にかからない、絶対に主人公は全てを手に入れてエンディングになる

  • 国産の転生もの系は当たり外れや好みがずれることが多いし日本人転生者の一人称はなんかそういうのとは違う

  • おそらく推しカプ小説を読みたい欲に最も近しいのがこれ。ストレスなくさくさく読めて品質も高い

  • 一冊あたりが安いので万一合わなくても「次」にすぐ行ける

  • 翻訳されてきたものは本国でも一定評価を受けたものだけなので品質保証がある

  • というかあちらのハーレクイン作家、作者プロフをみると学者や研究職の兼業が多く、読んでみると脚本論などをがっちりやってると感じることが多い、品質が、本当に、安定している

  • 10冊くらい読むと自分の好みや推しカプ小説を書くのに必要っぽいものがわかってくる

しっかりした映画や名作に触れる、ゲームをやりこむ、とかでもいいんですけど、チョコ食べたいときに「体がマグネシウムを欲してるサインだから海藻を摂ろう」とか言われても、は? ってなるじゃないですか。

なんかこう推しカプ小説を、人類のつがいがいちゃったりその過程に至るのを文字で浴びてえなーーみたいな欲に一番効くの、ハーレクインの読み散らしです、まじで。そのうえピクシブなら30本に1本みたいな品質のやつですから、どの本買っても。

で、プロのロマンス小説たっぷり読んだあとでピクシブに戻ってくると寛容になれている自分に気付けます。プロと素人の趣味は、違う。
大手チェーンやレストランの料理と家庭料理は、違う。
どちらが上とかどうとかでなく、そういう違いがあるものとして味わうべき。
そういう感覚を強くして戻ることができます。

二次創作の小説に過剰な期待をしたり作者に過剰な崇拝をしたりするのって、プロの小説にあまり触れてないんでは……と正直思ってます。安い居酒屋やコンビニでVIP対応もとめてクレーマーになるのって良い店を知らないタイプの人が多いっていうじゃないですか。富裕層は「この価格帯の店はこういうもの」で利用して楽しむ、という。

でもプロの中のプロ、たとえば池波正太郎と推しカプ小説を同じ「小説」として扱うには全然違いすぎてその感覚がうまくはまらないというのもわかるので(和食とスロバキア料理を同じ枠で捉えることができるか?みたいな)、プロのロマンス小説を浴びるというのが一番のおすすめです。
浴びよう、ハーレクイン。

あとハーレクインのヒロイン、10代があんまりいなくて(いるけどそういうのは中世舞台系)、中年とかシングルマザーとかばりばり自立した女性とかが多いのも、いいですよ……
公式の検索リストで幅広さを感じてほしい。



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枚子
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