Voyageに込める思い
久々noteです。今回は僕が今責任者を務める「Voyage」についての紹介と勧誘です。
Voyageはinochi内の一プロジェクトであるi-GIPを、万博用に特化して準備を進めている組織になります。Voyageはそのまま訳すと「航海」です。その航海が大体的に始まったのは大航海時代とも言われる15世紀頃。多くの人が香辛料を求めて生きるか死ぬかの旅に出ている時代です。
多くの人は何を求めて生きていたのでしょうか。名誉、金、権力。ありきたりな欲望が出てきますがこの欲を満たすことが幸せに直結すると考えられていました。
もちろん今ではより複雑化して「エンジニアになって手に職を身につけて場所に縛られることなく悠々自適な生活。お金の心配なく世界中を旅できる幸せ」とか、「念願の釜を手に入れて自分の好きなピザを毎日焼いている。地域の人たちが食べにきてくれてその内周りも色々し出して自分たちから始まった小さな生態系で好きなことを自分なりに工夫しながら生み出していく幸せ」みたいなのもあるわけです(15世紀にもいたでしょうが)。
そんな感じで現代は自分の幸せについて、たくさんの選択肢の中からそれぞれの%を調節してオリジナルを作ることができます。15世紀の選択肢のない画一的な幸せよりかはより幸せそうではないですか笑。
ただ、そんな幸せを掴むには間違いなく必要なことがあります。それは「能動的」であるということです。
上に挙げたエンジニアの人は自分でエンジニアになるという道を選びそのために自分のスキルを磨き、顧客を見つけ、場所にこだわらないというスタイルでも生き抜く術を身につけました。ピザ釜の人は自分で生態系を作る場所を見つけ出し、ピザを焼き釜を作り、地域の人とのコミュニケーションを厭いませんでした。これは受動的な生き方では決して獲得することのできない幸せであると言えます。
そしてこれは自分なりの幸せを考えることもなく、お金と名誉があれば幸せになれると考えている15世紀の船乗りたちにも言えるわけです。彼らはそこに幸せがあると信じて船に乗り込みました。そうです、実は幸せになるのにまず必要なのは「そもそも本当にこれは自分の幸せなのだろうか」と何もせず永遠に悩み続けることではなく、これが”自分の幸せだ”と勘違いしてでも良いから心を決め船に乗り込むことなのです。
Voyageにはそんな「能動的たれ」の意味が込められています。すでにVUCAなどと呼ばれる、一寸先は闇的な不安定極まりない世界に私たちは暮らしています。目の前に広がる世界を思う存分享受し、幸せになるにはどうしたら良いでしょうか。
…さて、少しでも良いのであなたの幸せの中に「誰かの幸せを願う」という%があれば、ぜひ一緒にVoyageしましょう。万博後で私たちは一旦バラバラになりますが、万博で、あるいは万博までに築かれるであろう価値は生涯替え難いものになると思います(間違っても今後100年で日本で万博が開かれることはないでしょうし)。プレイヤーでもサポーターでも、そんな%を抱く稀有な存在のあなたの参加を心よりお待ちしております。
かしこ