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【連載8 なぜ離島の限界集落にある老人ホームで人財を確保できているのか?】走りを魅せる(ブランディング)

こんにちはカドジュンです。この連載のサブタイトルは『走ること』をテーマにしています。中学時代に陸上部でしたが、とくに意味はありません。でも過去を振り返れば、たしかに走りながら考えよう的な行動が多いのも事実です。慎重さが足りないとよく職員から怒られますが(笑)、残念ながら時代の変化の方がよっぽど速いスピードです。取り残されたら、こんな離島の小さな法人はあっという間につぶれてしまうのです。さらに私の本質はナマケモノです(笑)。いろいろ考えたら動くのがメンドーになるので、道筋が見えたら動き出すようにしています。それから、実際は職員の方が事業改革においてはスピード感がないという基本に気づいたので『みずから、まずはやってみる』ことを意識しているのです。これまでを振り返れば、まさに走ってきたという表現が適切だなあと思います。

今回はブランディングがテーマです。ここではブランドづくり、イメージづくりと定義します。見られることを意識しているランナーは力が入ります。これは事業においても実体験です。

まず大前提として、福祉や介護の業界はブランディングをなめすぎです。なによりダサイです。ダサイという表現がひどいなら『センスがない』というところにしておきます(笑)。まあ弊社がセンスが良いとも思っていませんが、あまりにも私たちの業界は他と比べてひどいなあと感じています。歴史的に国が保護してきた社会保障制度にもとづく事業なので、どうしても福祉マインドや提供サービス以外のことに疎い土壌があるのは承知しています。しかし、第5回でも書いたように情報発信は極めて重要な時代に入ったのです。とくに人財確保の分野において、情報発信は生き残りのために避けることはできません。しかし、このテーマはボリュームがあるので、ブランディングをテーマにした別の連載をあらためて始めることにしますね。

今回は、私がそもそもブランディングにめざめた話をします。その大きなきっかけは2016年2月長崎市で開催されたある介護の大会でした。結構カタイ内容なのですが、そのなかで「ヤーマン!」といいながら、キャップをななめにかぶったファンキーな男がゲストスピーカーとして壇上に上がりました。知ってる人はよく知っているubdobeの岡勇樹くんでした。彼らは福祉の切り取り方が斬新すぎてメカラウロコでした。フェスと福祉を融合させたり、イケてる福祉医療職員をモデルに起用したり、若者にささるアプローチをガッツリやっていました。厚労省からも話を聴かせてくれと請われ、そのファッションのまま入館したらしいです(笑)。長年福祉の正道でやってきた人間には合わないでしょうが、私にはうってつけの哲学とメソッドで(なるほど!なんでもありだな!)と強烈なインパクトを残しました。ちなみに別の講師が話した『私たちが人材を奪い合うのは同業者ではなく、すでに異業種となりました!』という現在の活動のルーツともなるワードも、この大会でインプットされました。

岡くんとの出会いや、もともと個人的につながっている広告代理店社員のコネクションや考え方を自分なりに取り入れ、2016年から始動していくことになります。いままで持っていた違和感に対して素直に向き合ったら、福祉のいろんなダサイ要素が見えてきました。代表的な取り組みや問いかけをしますね。

まずトップ画像にもなっている日本最大の3Dアート『シークレットポンド』です。老人ホームの屋上でなぜこんなことをした!?

なぜ老人ホームのクルマは白ばかりなの!?

なぜホームページのトップ画像は建物写真が多いの!?

なぜ介護施設の職員はポロシャツばかり着てるの!?

なぜ福祉のイラストはほのぼのしたものばかりなの!?

いろんなWhy?が見えてきました。この連載が終わったらブランディングについてリスタートしますね。お楽しみに!

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