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web企業面談会を取り入れる落とし穴

こんにちはカドジュンです。先日、関西圏の社福(社会福祉法人)に勤める知人から、webでの合同企業説明会についてのメッセが来ました。皆さんご存じのとおり、コロナ禍で直接会っての企業説明会や面談会の機会はほぼ全滅です。弊社のような遠隔地にある法人からすると、ネット環境が整備されればこれまでのディスアドバンテージをゼロに戻せる。もしくはプラスに転化する良い意味での大きな変化でした。しかし弊社はもともとネットを活用しているので、いままで使ってこなかった法人に追いつかれるというデメリットもあります。ちなみに五島市で開催されたのは、今年度はトップ画像の1回だけです。

なので、弊社ではもっぱら採用チャネルをwebに特化させている状況が続いています。そんななかでのやりとりです。

Aさん『こんばんは。ちょっと書きたくて、書かせていただきます。○○労働局が主催のWeb合同説明会に参加予定なのですが、きのう労働局から人集め難航中と連絡がありました。そもそもこの企画は、他府県(とりわけ○○←大都市圏)に労働者を取られないことを目指しているのですが、こちらとしては主催者の動きがよくわかりません。軽く"トレンド感あるweb合同説明会"なんて発想だったのかと不安を抱いたりしています。やはり、独自でしっかり考えて取り組まなければならないと痛感しています。』

カドジュン『あー ありがちですね(笑) 集まらないものはwebにしても集まらないというやつです』

Aさん『そうですよね…。「とりあえず感」ありますもの』

カドジュン『web合説の方式がわかりませんが想像で書きます。いままでの合説も集客には苦労していたと思われますが、それをwebにすることによって参加しやすくなると錯覚しがちだと私は考えます。むしろ、いままで直接集客していたセグメントから新しいターゲットへ向けて手を打つので新たなコスト(手間)が発生します。たぶんターゲットの半分くらいしかかぶらないので… もちろん今後はwebがトレンドになるはずなので、初期投資と思われます。なので、重要なのは戦略的にweb合説をとらえて育てていくことですね。運営側に必要なのは、目標とマーケティングになります。ザっとイメージを描きました。今回は学びの機会をありがとうございます!』


Aさん『集客…めちゃミスってる感あります!平日の昼間にweb合同説明会を開催なんです。平日の昼間は講義や実習(コロナの影響を受けなければ)が詰め込まれるため、短大や専門学校生は参加できません。マーケットサーチしていないように思います。きのう、人が集まらないから10月に対面式で開催すると案内がありましたが、これも平日の昼間に開催。平日の昼間に開催して文句を言わないのは、お役所とブース出展する企業だけだと思っています。対面式とwebの重なりについては、一切考えていないように思えてしまいます』

たしかに(笑)!時間や場所にとらわれないwebの長所を見事に打ち消しています。まあ、いまなら社福はたとえ夜でも土日でも参加しますけどね。

結局、直接対面にしろwebにしろ、それぞれの特徴をまずは掴まないと、なにをやってもムダに終わる可能性が高いという落とし穴があるのです。とくにwebでの企業説明会はこれから成長していく新しい事業です。

それを行政がなんの分析やノウハウもないまま先取りしようとしても、成功するわけがありません。とくに集客というのは、行政の苦手な作業なんじゃないかなあと思うことがよくあります。以前の連載でも対面方式の企業説明会についてディスってますね(笑)。ここにもあるように、行政も事業所も戦略的に取り組まないと、何をやっても時間とお金のムダになりますので注意していきましょう。採用がゴールなのですが、いまはハーフラインからとにかくシュートを撃っている状況なんでしょうね。入るわけがない。ゴールに至るまでの組み立て(合説での集客やPR)を大事にしましょう。それではどうすればいいのか?じつは具体的には弊社でも考えていない(笑)。いや、いまは必要性が低いのでこれから検討していきます。

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