アビスパ応援 アウェイ遠征記 24年3月 J1第5節 浦和レッドダイヤモンズ戦 アウェイ旅(その3)
最寄りの浦和美園駅からスタジアムを目指し歩いてたら、
後ろから「山瀬ー、やませ〜」と、どうやら私に声掛けを。
私が振り返るとレッズサポの男性で「あっ、、人違いでした、、、」と。
それでも私は交流を図るべく「山瀬です」と元気よく答えたのですが、
無視され足早で歩いて行かれました。傷つきました。
前回、前々回はこちら↓
古くからを思い返せば、
この難敵とは勝てない記憶の方が多い。
だけど最新としてはルヴァン杯優勝の時に、
嬉し涙を頂戴したお相手。
私達の歴史の中で重要なキャストのひとつになりました、
浦和レッドダイヤモンズ。
今回も素敵な思い出を作るつもりでした。
私もこの日はゴール裏に位置し、
声もいっぱい出しました。
ホームは我々の生活、アウェイは非日常の体験、
それだけにアウェイは思い出が深くなります。
キックオフ
試合です。
開始からGK永石拓海が目立つ展開。
あくまで噂のひとつでしたが、
アビスパに来るかもしれなかった、
チアゴ・サンタナ選手がとても恐ろしかった。
アビスパ福岡が先制! シャハブ・ザヘディ来日初ゴール
前節のFC東京戦で初登場したシャハブ・ザヘディ。
この試合ではついにスタメンに名を連ね、
私たちもどんな選手かまだ把握できずにいたのですが、
いきなり豪快にやってくれました。
前半28分、湯澤聖人から放たれた縦パスに相手が処理を誤り、
そのボールはハーフラインあたりに位置した
シャハブに繋がりドリブルを開始。
ゴールマウスまでずいぶん距離がありましたが、
あ、打った(それが入るとは予想できない)、
という感覚。その瞬間は。
グラウンダーのロングシュートが西川周作選手のニアサイド、
脇をかすめて入ってしまったんです。
セオリーでは考えられないプレイで大応援を黙らせる、
ジョンマリの時も思いましたが異次元で未知数な、
何をやるかわからない選手をワクワク応援できるのは幸せな事です。
面白いじゃん、いいわあー、
と、シャハブの初ゴールを見ながら、ひしひしとそう感じてました。
アビスパ先制、1-0。
(シャハブのゴール↓)
得点を境に、どんどんシャハブが相手の脅威となりました。
俊足・岩崎悠人も攻め上がる。
そして永石は防ぎ続け、
鉄壁の守備陣もひたすら守る。
前半終了。
なんとか1-0、このまま勝てるかもしれない、
ルヴァン杯の歓喜再び!と、この時は淡い夢を抱いておりました。
後半開始
後半開始直前からの浦和ゴール裏を中心とする声が、
地鳴りのようにすごかった。皆肩を組んで飛び、
スタジアム全体が揺れる感覚で襲ってきた。
改めて撮った写真やDAZNで見返しても凄さを思い出しました。
だけど我々もそれに飲み込まれる事なく声を出して対抗しました。
59分、シャハブはお役御免。
初先発で初ゴール、とても安堵した様子でした。
同点、そして逆転
手数を掛けずにあっという間。
65分、酒井宏樹選手のクロスにファーで構えていた
渡邊凌磨選手が流し込む。1-1。
続けざまに68分、
前田直輝選手から放たれた右からのクロスボールを、
井上聖也が手に当ててしまう。
映像で見ると確かに当たっている。
同時に、高らかに声を上げてうねる赤い波の歓喜。
チアゴ・サンタナ選手にしっかり決められました。
1-2、逆転。
ゴールが決まるとロケットが打ちあがり、
三菱重工の技術が披露されるシステムでした。
それでもまだあきらめないアビスパ、
金森健志が仕掛ける。
ひとつの場所に集まるには凄い人数だと感じたのですが、
理想の人数ではなかったみたいで、
少なかったねという声も終了後には耳にしました。
そしてスポンサー様を絡めたビジョンの使い方がじつにお上手。
ゴールの瞬間に飛ぶロケット(三菱重工)、
選手交代時にはクレカ(三菱UFJカード)、撮ってないけどGK西川選手がナイスセーブをしたらシャッターがガラガラと降りてNice Saveって出るやつ(文化シャッター)とか。
洒落も効いてて面白かった。勉強になりました。
リプレイ映像もふんだんに流されてました。
この試合、私たちにとって誇らしかったのが、
どこの会場でも普通はアウェイチームの良いプレイ映像は、
カットされたり省かれがちだと思うんですがこの日は、
最後の方は浦和のチャンス後も永石の表情をしっかりとズバーン。
永石は前半から凄かったけど始めは省いてましたからね。
少し認めてくれたのかしら、さすがはアジア王者。
嬉しくて、永石の事がとても誇らしかったです。
試合に戻ります。
重見柾斗のシュートを西川周作選手がはじき出す。
これは惜しかったなー。
後半アディショナルタイムの最後は永石まで攻め上がりましたが、
ゴールを奪えず、終了。
試合終了
試合後、下げた頭を誰よりも最後まで上げる事が出来なかった聖也。
こういう選手を強く、またさらに応援すれば絶対に恩返しをしてくれると信じて。永石がそうじゃないすか、ね。
がんばれ聖也。応援します。
シャハブはまずまずな表情。
この試合を皮切りに、次々と豪快な仕事をやってくれるとは、
この時はまだ思ってませんでした。
浦和レッズの選手たちが場内一周をする際、
石原広教が来てくれました。またアビスパに帰ってきて欲しいな。
勝利の凱歌「We are Diamonds」、
私は唇噛み締めながら最後まで見つめ、
スタジアムを後にしました。
つづく
大アウェイの中、我らのアビスパ福岡が先制点を挙げた時は
天にも昇る気持ち、最高でした。
シャハブのアビスパ初ゴールを目にするという幸運もありました。
でも勝ちたかったなあ。
悔しい思い出、宿題が残りました。
というわけで帰ります。
遠征は自宅に帰るまでが遠征です。
どうやって帰りましょうか。
つづく。