“街で噂の豆大福” 豆大福・続報
『豆大福と珈琲』を読んで以来、セブンイレブンの豆大福を時々食べていたけれど。
ちゃんと和菓子屋さんのを味わおうと思い、
街で噂の豆大福
と貼り紙されたお店まで足を運んだ。
普段の生活圏よりほんの少し足を伸ばせば行かれる。
1個 ¥150。
税込1個¥151のセブンのより¥1安い。
「豆大福っていつ頃まで売られていますか?」
私の質問に店のおじさんは一瞬止まって苦笑を浮かべる。
「暑くなると、急にみんな豆大福って食べたくなくなるじゃないですか?今日みたいな日はまだ大丈夫なんだけど、ある日突然、真夏日とかになると、どっさり売れ残っちゃうんですよ。そういう日は、急に『水羊羹ないの?』って言われてね(笑)。
だから、お天気の様子を見ながら決めるんです。」
○月○日まで、とは言えないんですね。
食べてみると、セブンのと同じように指で押すとプニプニで柔らかい皮は、噛みきるときにわずかな強さと弾力の違いを歯に残した。
餡の甘さのやさしさと塩分とのバランスも少し違った。
数日してまた買いに行った私は、おじさんに聞いてみた。
「セブンでも最近、豆大福売り始めたんですけど、冷蔵されてるんですよね。それなのに、皮はとても柔らかいままで。こちらの豆大福は冷蔵するとどうなりますか?」
「あ、冷蔵はしないでください、固くなります。別に体に悪いというわけではないんですけど、『酵素』というものを入れると団子や餅が固くなるのを防げるんですよ。売られてるもので賞味期限が少し長いものはだいたいこれが入っています。でもこれを入れると、食感に弾力やもち感がなくなってやわらかーくなっちゃうので、うちは入れてないです。」
自慢のこだわりの味を、なんとも控えめな言葉で説明してくれるのだった。
原材料名 砂糖、もち米、小豆、赤えんどう豆、塩、水飴
▼比較 セブンイレブン
原材料名 つぶあん、もち米、赤えんどう、食塩/トレハロース、加工でん粉、酵素(一部に大豆を含む)
「つぶあん」に何が使われているかわからないけど😅
「酵素」入ってた!この「酵素」のお陰で、豆大福が豆大福でありながら水羊羹の機能も備えられるんか!
おじさんの店から噂の豆大福が姿を消す日はいつか。
そして、セブンの豆大福はいつまで冷蔵庫にちょこんと座り続けるのか。夏を迎えられるのか。
おそらく回転の早いコンビニに豆大福がいられる期間は、おじさんの店とそう変わりないと予想する。
飲み物、間違ったーーー。今日は珈琲が飲みたくない気分だったから、プラナチャイをお供にした。大福と牛乳は合いません!