「カコタム」するってどんなこと?(1)職員インタビュー
この記事は、Kacotam × 寄付月間2024の記事です。
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認定NPO法人Kacotam(カコタム)は札幌圏を中心に活動している学習支援団体です。
Kacotamで活動しているのはどんな人なのか、どんなことを考えているのか……ぜひ知ってもらいたい!
広報担当がインタビューを行うシリーズの第1回です。
今回は、スタサポ(拠点型学習支援)のうぉーく拠点の活動が終わった後、Kacotam職員のたまさんにお話を聞きました。
ーー今日はお疲れ様でした!去年のアドベントカレンダーの記事のときは職員になりたてだったと思うのですが、一年が経ちました。普段、職員としてどんなお仕事をしているのか教えてください。
今はスタサポの札幌圏のほぼ全拠点の、ざっくり言えば運営ですね。
新メンバーの面接、研修をして、どの拠点に入ってもらうかなど調整をします。
Kacotamでは基本的に1対1の関わりを大事にしているので、それを実現するために拠点の人数バランスや、助っ人の募集など、どうすればメンバーやコーディネーターに負担がかからないようにできるか、いつも悩んでいます。
ーーほぼ全拠点と言うと、10箇所以上ありますよね。1対1を実現しようとすると、子どもと同じかそれ以上の数のメンバーが必要なのでなかなか大変だと思うのですが、それでも1対1を目指すのにはどういう理由があるんでしょう。
やっぱりゆっくりお話ができたり、他の子どもが聞いていると思うと話せない話ができる、というのはありますね。
メンバー側も、1対1であれば難しい問題の質問でも落ち着いて対応できるというのもあります。
Kacotamでは毎回担当メンバーが変わるので、その日担当になったメンバーと子どもでじっくり話して、子どもたちにいろいろな刺激を受けてほしいと思っています。
この部分はKacotamの特徴なので大変だけどこれからも大切にしたいです。
ーー他のお仕事の内容を教えてください!
拠点に参加して、人が足りなければ子どもを担当して一緒に学習するときもありますし、担当をせず全体を見て回り困っていそうなら入っていく「遊軍」をするときもあります。
ミーティングではメンバーやコーディネーターと子どもの気になる様子や関わり方を話し合って、拠点として今後の活動をもっとよくしていけるように色んな情報にアンテナを張りながら意識して参加をしています。
ソーシャルワークチーム(学習支援で関わる子どもが抱える課題を緩和・解決する)の一員でもあって、気になる子どもがいれば話しかけます。あとはカタチ化(子どものやりたいをカタチにするプロジェクト)の主管担当もやっていて、それぞれのチームと拠点との架け橋的な役割もありますね。
ーーうぉーく拠点では送迎も担当してくれていますし、盛りだくさんですね。拠点のみんなが困らないように動いてくれているところがたくさんあるとわかりました。
職員になってみて驚いたことや、変化したことなどはありますか?
ここまでいろいろなことをやることになるとは、正直想像していなかったところはあります(笑)。情報量や変化がすごい一年でした。
自分個人の大きい変化では、ボランティアのときは「自分が子どもの支援をする」という観点だったのが、「拠点というチームとして子どもの支援をする」という観点に変化したことですね。
ーー視野が広がったということですね!ちなみに、たまさんのそもそもの「子どもの支援をしたい」という気持ちって、どこから来たものなんでしょう?
もともと教育分野に興味があって、学生時代にも学習支援のボランティアをしたり、放課後等デイサービスでアルバイトをしたりしていました。そこでいろいろと感じたり、考えたりして……子どもとの関係づくりが好き、というのは大前提にあります。
あと、あるとき子どもたちと雪合戦をして、そのときの写真が残っているんですけど、我ながら自分の表情がすごく良くて(笑)。ああ、このときの自分が一番好きだなーと思ったんです。
ーー素敵な思い出です!自身の変化を踏まえて、これからやってみたいことなどはありますか?
「拠点というチームとして子どもの支援をする」というのは、コーディネーターもメンバーも、ひとりひとりがその人の力を発揮できる、活躍できるようにしていきたい、という思いから来ているんです。
中堅の人が新しい人を気にかける余裕ができたり、困ったら何でも相談できる雰囲気になるようにしたり、そのためにもまず、安定した拠点の運営を心がけたいです。
あと例えば、ちょっと頑張らないと取れない情報のフォローをするとか……わかりやすいところだと受験の情報とかですね。北海道外から来て参加しているメンバーもいるので、ミーティング後にちょっとプチ研修じゃないですけど、情報提供をさっとできるかたちが整っていたらみんなやりやすくなるのかな、とか。
僕が職員になるとき、当時もう既に職員だったちーちゃんに相談したんですが、その他にも、ボランティアのメンバーの人たちが背中を押してくれました。
だから僕も、ボランティアのメンバーが力を発揮できる環境になるよう、尽力できたらいいなと思っています。
ーーそれがひいてはきっと、子どもたちにも良い影響を与えることになりますしね。
そうですね!
あと、職員として保護者さんと接する機会も増えて、保護者さんの苦労を垣間見ることもあります。
今年の9月に札幌市のひとり親家庭支援の公式LINEアカウントでKacotamの学習支援についてご紹介をいただいたのですが、想定以上の利用希望とお問い合わせをいただいて、僕自身も驚きました。
情報が届いたということなのですが、それ以上にとてもKacotamにニーズがあるんだということを実感することになり、決意を新たにしました。
新しく利用してくれている子どもが担当メンバーと活き活きと勉強やお話をしているのを目の当たりにしたり、保護者さんから「毎回楽しかったと帰ってくるんです」と言葉をいただいたりするのも本当に励みになります。
ーー利用希望を十分に受け入れるためには、人も資源もどうしても必要になります。余裕があれば、ボランティアでの参加や、寄付のご協力をいただけたら本当に嬉しいですよね。
本日はありがとうございました!
子どもたちだけでなく、スタサポ各拠点に参加するメンバーの「たのしむ」も考えてくれている職員のたまさん。
拠点というチーム一丸となって、たくさんの子どもたちと出会っていきたいと思います!
また、うぉーく拠点では送迎ボランティアを募集中です。
ご興味ありましたらぜひご検討ください。
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