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旅立って見る景色 ~ちゃんと株主する~

●初めての6月の過ごし方
ちゃんと株主を体験するために、総会へ。
会社の規模や所在地によって、会場の雰囲気は様々。
そして、そこに足を運ぶ株主の顔ぶれが興味深い。
平日午前中なのだから、一定の年齢層に偏るのは当然だけれど。
インターネット参加もスタンダードになったのだけれど、質問がある場合には会場参加一択となることが多い。

●あの人に直接質問できる
現地では、議長(多くの場合が社長)の進行に従って回の最後に株主から質疑する機会が設けられる。
そう、普段なかなか話すことがない役員達とコミュニケーションできるのだ。
手元資料を読んだり発表を聞いたりして、もう一歩二歩踏み込んで聞きたいことを、投げ返るチャンス。
質問することも、株主としての貴重な経験の一つととらえられる。

●という訳で
いくつか機会を得て質問してみた。
手を挙げて指名されたら、参加札にある番号を述べて質問する。
基本的には1人1質問として時間管理されているので、なるべく簡潔に。
もちろん、ドキドキするし声も多少震える。
それでも、聞いてみたいという願望が勝る。
自分が属する組織なら言葉を丸めることもあるけれども、株主という立場だからこそ直球に聞けることがある。
競合他社であるなら、一層興味深く質問することができる。

●対社員、対株主
社長を含む役員達の姿勢は、自ずと変わる。
というより、変えて臨んでいるということが実感できる。
これまでの立ち位置では見ることのなかった、企業の違う側面を確認できたことが体感的に大きい。
株主総会というのは、1年に1度確保されている双方向なコミュニケーションの場。
えっ、そんな方向から!?と感じる質問(または意見だったりする)に対し、どのような対応をするのかが非常に興味深い。
使われる言葉はもちろんだが、声色だったりスピードだったり視線や姿勢など、”扱い方”が透けて見える。
株主の方にも、株主になった色々な思惑や期待などが透けて見えて、そこに居合わせるからこそ感じ取るものが多い。
質問に対する答えがないだろうと薄々分かっているものでも、「その視点を持ってお付き合いしているんですよ」というメッセージは伝わる。

●応援したいか
透けて見えたものから、また問いが起こる。
この会社を応援したいか?
リターンの側面だけに絞ればこんな大きな問いにする必要はないのは分かっている。
けれど、組織の一員として働くという経験をしてきたからか、応援という立場でとらえ直す機会をとなった。
どうしても、”選ばれる”という力関係になりがちな社会だからこそ、”選ぶ”というスキルを育てることは、新たな経験になる。
それは、内側の目に見えない領域で起きることであり、そのインパクトは本人しか感じ取れないもの。

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