春が来たので。
このノートは現在収益性や有益性を無視して好き勝手書いてます。
なので読んでも何のためにもならないか、へーそうなんだとかいやちがうやろなどといった、ほんのりとした感想しか浮かばないかもしれないことを早速ご報告しておきます。
さて。春です。
今年は記録的な早さで桜が咲いたと聞きました。
確かに、お花見の準備も気持ちの準備も儘ならない内に咲いてしまっているような。みんなお花見した???コロナだから自粛もしてるからか、SNSで誰かがお花見してるって投稿すらあまり見かけず、いや、誘ってくれる友達がいないってだけか??などど、謎満載の春を過ごしています。
毎年言ってるんだけど、ソメイヨシノって日本のはみんなクローンだから、同じ条件下で一斉に咲いて散る、って知ってましたか?
まあクローンといっても、接ぎ木と呼ばれるまっとうな方法で増やされているから、実際そんなに恐ろしいものでもないけど、DNAは同じだそうで、江戸時代に開発されたソメイヨシノさんが日本全国を席巻して、日本の象徴が桜みたいなことになっちまったわけで、開発以前の日本の春はどうだったんだろうとか、いろいろ思いを馳せている次第です。
私の地元の北海道では、だいたい桜の開花はGWごろ。夜は極寒で、外で酒を飲むなんて万死に値するため、スキーウエアをもって毛布かぶって、極限まで耐え、凍えながらパラパラ咲く、満開でもない、ソメイヨシノでもない、とても自然な何かしらの『桜』を見て酒を飲む会などを数回経験したくらいで、お花見といえば、大学に入って上京してから、井の頭公園や砧公園、目黒川のほとりでするものが主流といった感じです。
ただ、なぜか春、わたしはいつもそわそわして落ち着かない。いい思い出がないからでしょうか。
通勤時に東横線から見る目黒川沿いの桜が日に日に揃い咲いて街が華やかになりだすと、周りの人たちがいつ花見をしようか相談し始める。昨日はあそこで飲んだ、今日はあそこであつまろう、週末は大学の友達と。そんな声が聞こえ始めると、途端に陰鬱な気持ちになる。私だけなんだろうかと毎年思っています。
会社の友人、大学の友人、恋人、友達、何度かの春、花見をした思い出。お酒を飲みすぎて泣いたり、恋人とけんかをしたり、片づけをせずに帰る人を見送ったり。あまりにも桜が鮮やかで何もかもどうでもよくなるような黄桜のCMの桃源郷のような風景が、むしろ日常の影を濃くするような気分に陥るほど、私は感受性が高いようです。
今年は桜の季節に東横線に乗ることもなく、目黒川のほとりを自転車で走ることもなく無事に過ごしているので、だいぶ穏やかにこの季節を過ごせている気がします。
幸い勤め先の今年の花見は、いつの間にか誰かがお弁当を買って、2名分くらいの小さなレジャーシートを持ち寄って、お茶といちごだけもって、仕事の合間に1時間だけみんなで外でランチをするくらいの何気ないもので、むしろこんな風に日常に入り込んだ穏やかな楽しみ方が私には合っているようでした。
なぜ春になると落ち着かなくなるのか。
ソメイヨシノがクローンだから。
一斉に咲いて散るのが怖いから。
鮮やかすぎて何もかもわからなくなる感じがやかましいから。
そういう風に表現することにしています。
人生が変わる3つの要素
ここ2~3年、すごいスピードで自分も環境も変化し、この春も大きな変化がありました。
人が変わる方法として、経営コンサルタントの大前研一さんが言う3つの有名な要素が下記です。
・時間の使い方を変える
・付き合う人間を変える
・住む場所を変える
気づけばこの3つ全部この春に私の身に起こっていて、しかもどれも自分が変わりたいからそうしたわけでもなく結果そうなったというだけのことで、行動の結果論として私は自分が意図しない内に自分自身の人生が違うものになったのだとここ数日やっと気づきました。
引っ越しの荷物をまとめながら、手伝いにきてくれた友人に物の多さを指摘され、服も化粧品も大量出土した部屋に、私は私自身に納得していない現実を突きつけられているような気がして、新しい家と町で新しい私がもっと自分を好きになれたらいいなと思いながら、できるだけの断捨離をしてみたわけです。
今年は桜を見ても泣かなかった偉かった私。
それよりももっと大きな人生の季節の変わり目に立っているから、泣いている場合でもなんでもないというだけで、たぶん東横線から桜を眺めていた時、暇だったんでしょうね私は。もっと必死になりたいと思いながら、毎日同じ電車に揺られていたのでしょう。
そう考えると私の人生はもうすでにずいぶん違うものになった。
特段変わろうとして変わったわけではないんですけど、たぶんもうすでに違う人生がスタートしてる。そう思ったら、今年の春はワクワクしてくる。
ソメイヨシノクローンでもどうでもええわ、てなった自分の成長、ここに記しておきます。
ではまたお会いしましょう。結論特にありませんけど。
皆様も素敵な春をお過ごしください。