むずかしい
日本史が好きだ、ということを前に記した。
だが、自分の好きな時代や興味のある人物について説明しようとするが
これが、とても難しい。
なにがむずかしいって、説明することは出来るのだけれど
予備知識のないひとがどれだけわかるか考えると
説明の説明ばかりになってしまって、かたーい面白くない文章になる。
口語であれば重要なことだけ掻い摘んで説明出来るのだが
ついつい文章にするとこれも、これもと増長してゆき、どんどんどんどん文章が長くなる。
研究者向けの論文で良ければ、気にせずもっとスマートに書けるのかもしれない。
でも、正直もっとこんな人がいたんだよっていうことを伝えたかったりする。
どうやったら興味を持ってくれるだろう?
小説にしてみたら・・と思って、一度着手した。一年ぐらいかけて書き上げたものの、五〇〇枚以上になってしまい、誰がこんなの読むんだ?と思った。
もったいないし、といろいろ削除して二〇〇枚か三〇〇枚くらいに減らして応募もしてみたが、ツギハギだらけになり序破急も上手くいってないダラダラとした内容だ、棒にも箸にもかからぬ。
生意気だが吉川英治氏の気持ちがわかるような気がした。
と思って、noteでポロポロ書き出そうと思ったものの
やっぱり、説明がダラダラと長くなってしまう。
人物像を書こうとしても、彼の生い立ちを説明する前に当時の社会の成り立ちを説明せねばならず、なかなか本質にたどり着かない。
人物叢書などを読んでいて、「その情報いる?」と思う内容が続いていたりすることがあるが研究者にとっては外せない内容なのだろうな、と違う目線で思ったりもする。
説明と共に自分が気になる事象や調べたことはページを割いても書きたくなるものだ。それに衒学的と思われるかもしれないが、やはりこれくらい自分は調べてたのだぞ、理解しているのだぞ、と示したくなる気持ちもわからなくもない。
だが、そうなりすぎると面白みにかける。
むずかしいところだ。