日本史談義
子どもの頃から日本史が好きだった。
小学生の頃は平安時代が好きで、中学時代は源平の時代にどっぷりハマり、その後、幕末。
大人になってからは足利尊氏をきっかけに鎌倉末期から南北朝、室町。
最近は古代史もハマっているが一番は室町時代。
テレビでチラリと最近は室町時代がブーム!なんていうのを見かけて
遂に時代がわたしに追いついた!と思ったものの、少し時代がズレていて応仁の乱がブームのメインらしい。残念だ。
昔々、インターネット社会でBBSなる掲示板が流行っていた頃、日本史好きの集まるBBSなるものを発見した。
インターネットはマイノリティな趣味のひとも見聞出来て新しい世界を知れる、と思っていたので、これは!は緊張しながらも
「南北朝や室町時代が好きです」
と、書き込んでみた。
わたしもです!なんてレスがつくかな?と密かに期待していたのだが
わたしの書き込みについたレスは無残なものだった。
ショックだし、ガッカリしたので詳細は忘れてしまったのだが
「ウソだろ」的なレスがついた。
日本史好きが集まるBBSでも、南北朝や室町はどマイナー扱いで好きだと書き込んでもウソだと茶化されるのかと意気消沈し、もう二度とそのBBSには書き込まず、見ることもしなかった。
確かにみんなが大好きな戦国時代、幕末時代に比べて知名度は低い。
国中を巻き込んだ戦にもならないし、大きな動乱もない。
簡単に言えば、内輪揉めの連続だし、あっちに寝返りこっちに寝返り。
一族でも別れて戦うこともあり、地方ではお家騒動も勃発。
しかも、わたしが研究している時代は鎌倉府と幕府の対立もありややこしい。
幕府は幕府で不安定で将軍を支えるべき重要な役職の管領に誰もなりたがらない。すぐ辞任する。
鎌倉府内でも対立、地方でも対立、幕府と鎌倉府と対立。
そんなんばっか。
でも、それはそれでとても魅力的なのだ。
自称研究者として考えることがたくさんある。
まず、あまり資料がない。資料になる本がない。最近はぽつぽつと増えてきたが他の時代を比べると少ない。
そのため、色んな場所へ探しに行った。神保町にも通ったし、国文学研究所の閲覧室や色んな図書館にも行った。様々な論文を読んだし、色んな本の参考文献を読み漁った。群書類従もよく読んだ。
もともと旧字体は読めたが漢文もスラスラとはいかないがなんとなく読めるようになったし、くずし文字も公文書館の解読講座に通ったりもして、少しは読めるようになった。
いつか、この時代に関してまとめたものを書き記したいと思いながら、資料を整理するばかりで筆が動いていないところ。
誰に向けて書くのか、どれくらい知識のある人向けにするのかに悩んでいるからだ。
なんの生活の足しにもなっていないが、この時代への興味は尽きずに
もう何年も資料を読み返したり、まとめたりしている。
年表も作成し、関係図を書き起こし、論文でも書くのかと自嘲しながらも飽きずに、色々と妄想空想推理をしながら楽しんでいる。
次回はその時代か人物について書いてみようかと思う。
今回はこれまで。