マルタのスープ「ブロドゥ」
アイウォーレーノーシノリチャジェ!ケイチェルおじだよ。
いやー、マルタ語の挨拶なんだけどさ、調べたら"Il-Waranofsinhar it-tajjeb"っていうのが「こんにちは」(一般的)って出てきたんだよ。こんな長い上に綴りも複雑な挨拶が一般的って、マルタ語ヤバない?カタカナで読み方を書いてくれてるサイトが見つけられなかったから、発音をググってみたらここで音声が見つかった。
とりあえずおいたんには「アイウォーレーノーシノリチャジェ」って聞こえたんだけど、みなさんはどうだろうか?
地中海に浮かぶマルタ共和国は語彙も文化もイタリアに近いとはよく聞くけど、どうも言語のベースはアラビア語らしい。
マルタ島と言えば、ユイじょりさんとこのミルゥくんのご先祖さまが住んでたとこだね。でも猫好きにはマルチーズより、岩合満明さんの番組で有名になった「人間よりも猫の数が多い猫の島」として知られてるんじゃないかな。昔の船乗り達がネズミ対策に猫を飼ってたから、海上交易の拠点だった島はだいたい猫島になるみたい。
そんなマルタ島の食文化について調べてみたら、名物はウサギ料理と、ウニを始めとするシーフード料理らしい。庶民の主食は「ホブス」と呼ばれるパンで、このホブスを使った惣菜パンを「フティーラ」と言うそうだ。フティーラにはサンドイッチタイプのものやピザタイプのもの、ブルスケッタタイプのものなどがあるとのこと。
まあ日本で作るとなると、ウサギ肉やウニはおろか特殊なパンを手に入れるのもハードルが高いので、こんなときは『世界のスープ図鑑』の出番だ。マルタのスープはなんと3種類も載っていて、今回選んだのはこちら。
「ブロドゥ」というスープだけど、そもそもブロドゥは英語のブロスやイタリア語のブロードと同様、肉から取ったスープのこと。マルタではビーフとチキンの2種類が定番らしい。
今回はビーフのブロドゥを作ってみるよ。材料はこちら。だいたい2〜3人前の予定。
レシピにマッシュルームはないけど、1個余ってたので入れてみる。ズッキーニが入る以外はどこの国にもありそうな何の特徴もないスープのように見えるよね。多分その印象は間違ってない(笑) とりあえず作ってみよう。
まずはシチュー用の牛肉をオリーブオイルで炒めます。
炒めた牛肉を圧力鍋に移し、同じフライパンでニンニク、玉ねぎ、ニンジン、セロリの順に炒めます。野菜は全部1/2個ぶんです。
玉ねぎが色付いたら、白ワインを入れ、フライパンの焦げをこそぎながらアルコールを飛ばし、圧力鍋に移します。
水とブイヨン、ローリエを入れて20分加圧します。今回は水600cc、ブイヨンキューブ1個に、顆粒コンソメ1スティックにしてみました。マギーブイヨンだけだと味が強すぎるかなと思って。
加圧後、圧力鍋のピンが下りたら、ジャガイモ(1個ぶん)、ズッキーニ(1/2本)、マッシュルーム、トマトを入れます。レシピでは普通のトマトだけど、冷蔵庫にあったプチトマトで。
ジャガイモが柔らかくなるまで15〜20分くらい煮ます。途中、色が微妙だったのでトマトペースト少し足しました。
塩で調味してできあがり。今回はクスクスに合わせてみます。
実を言うと、マルタのブロドゥにはオルゾ(リゾーニ)っていう米粒みたいな形したパスタを一緒に入れて煮るらしい。リゾーニは日本でも手に入るみたいだけど、うちの近所にはなかった。
なお、アラブ料理の影響が強いマルタでは当然クスクス(コスクスと言うらしい)も食べられてて、タピオカくらい大きいものから細かいものまで種類も豊富なようだ。
結局クスクスとして食べてるけど、まあ美味い。考えたらビーフのクスクスって食べたことなかったけど、かなりイケるわ。こういう肉の出汁のトマトスープなら何でも合うから、クスクス食べたことない人は気軽に食べてみて欲しいね。
☆☆☆
なんで今日マルタ料理にしたかというと、EUROVISION2021マルタ代表が、完全にビヨンセのモノマネをする渡辺直美ですっかり気に入ってしまったから。
マルタってヨーロッパの中で肥満率no.1の国らしい。。。
おわり。