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おぼろげな鹿児島王将の唐揚げ

おやっとさあ。ケイチェルおじだよ。

鶏の唐揚げと言えばモモ肉で作るのが一般的だと思うし、ムネ肉の唐揚げより好きという人が多いだろう。おいたんもそれを否定はしない。実際に、スーパーの惣菜売り場に並んでるモモ肉の唐揚げとムネ肉の唐揚げでは、モモ肉の方が断然美味しいと思う。スーパーのムネ肉の唐揚げって、妙にコリコリして固いよね。

ところが!本当に美味しい唐揚げはムネ肉なんだと主張したい。なにせ「餃子の王将」の唐揚げ(エンザーキ)がムネ肉なのだ。王将は店舗によって(あるいは地域によって)味にブレがあるけれども、唐揚げが美味しい店舗のそれは格別なのだということは案外知られていない。

前にどこかの記事で書いたけど、「餃子の王将」には、本流の京都王将と、そこから喧嘩別れした(?)大阪王将の2系列があることは皆さんもご存知と思う。ところが、「第3の王将」と言われる王将が存在する。それが鹿児島王将である。

話は1970年代、京都王将の常連だった京セラの稲盛会長(鹿児島出身)が、「自分の弟が料理人を目指してるから王将で修行させてやって欲しい」と王将の創業者に頼みこんだことに端を発する。その弟さんが後に独立して鹿児島に「餃子の王将」の暖簾分け店を開いたのが鹿児島王将の起源というわけだ。以後、鹿児島県内の出店を一任され、現在では8店舗を構える。一説には、全国にチェーン展開するようになった京都王将よりも、鹿児島王将の方が王将創業時のメニューの味に近いとも言われている。

その鹿児島王将、おいたんは高校生のときに部活の先輩達に連れられて行ったのが人生初の王将体験だった。鹿児島王将の1号店、天文館にある中町店だったな。入って席に着くなり、店員さんから「餃子何枚?」っていきなり聞かれるのよ(これは多分いまもそう)。そしてその餃子の美味しいこと。最後に鹿児島の王将に行ったのは10年以上前だから味の記憶が薄れてきてるけど、京都王将の餃子より野菜感が強かった気がする。

そして何より特筆すべきは唐揚げなんだ。ムネ肉がスティック状になってて、衣は白く粉を吹いてる竜田揚げみたいなタイプ。見た目は唐揚げというよりケンタッキーのカーネルクリスピーに近いかもしれない。おぼろげな記憶では確かそんなやつだったはずと思って、鹿児島王将のHPを見てみた。

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*鹿児島王将のHPより

カーネルクリスピーは言い過ぎたかな(笑) 記憶では衣がもっと荒々しくボコボコしてたと思ったんだけど。京都王将の唐揚げはマジックパウダーをつけて食べるのがお決まりだけど、鹿児島王将ではマヨネーズなんだよね。

というわけで、この鹿児島王将のエンザーキを目指して、唐揚げを作ってみたい。

レシピは王将再現料理と言えばこの人、元王将店員のけんまささんのYouTubeを参考にしました。

↑けんまささんは働いてた店舗の店長から「錬り師」と呼ばれるくらい、唐揚げの肉と漬けダレを練りまくってたらしい。ムネ肉の切り方を見てると鹿児島王将みたいにスティック状にしてるね。おいたんが知ってる関東の店舗の唐揚げは普通のブロック型だけど、地域によって形が違うのかも。

詳しい仕込み方はけんまささんの動画を見てね。おいたんは昨日の夜にムネ肉を漬けダレに揉み込んで、丸一日冷蔵庫においておきました。

そして本日は筋トレデー。帰宅が遅くなることを見越して、帰ったら揚げるだけでいいようにしといた。ちゃんと準備した前夜の自分を褒めたい。ご飯炊くのも面倒なのでレンジご飯に。

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タレに漬けておいたムネ肉に、卵液とごま油、塩、片栗粉を入れて混ぜ、さらに粉を吹かせるために直前に片栗粉をちょい付けして揚げます。

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180度の油で二度揚げ。

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うーむ、漬けダレに鹿児島の甘いさしみ醤油を使ったからか、衣が焦げ気味になってしまった。

だけど、丸一日タレに漬け込んだだけあって、めっちゃ柔らかくてジューシー!

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そうそう、これですよ。ムネ肉なのにサクッとフワッとジューシーなのよ。スーパーのムネ肉唐揚げみたいなコリコリした固さは微塵もないんだよね。これこそが、カーネルクリスピーにも負けない、本当に美味しい唐揚げなんだ。

次作るときは漬けダレの醤油を変えてちょうど良い揚げ色にしなきゃだな。粉の吹かせ具合も研究しなくては。

おわり。

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