グヤーシュ 〜ハンガリーを、いや世界を代表するスープ料理
スィアストク!ケイチェルおじだよ。
今日はハンガリー料理。ハンガリーどころか世界を代表するスープ料理と言っても過言ではない、グヤーシュを作るよ!
ケイチェルおじは、ブダペストだけは旅行で行ったことがあるんだけど、10年以上前のことで、しかも2泊しかしなかったから正直あんまり覚えてない(笑)
街並みがすごく綺麗だったことと、「ルカーチ」っていう温泉施設(ハンガリーを代表する哲学者と同じ名前だからなぜか覚えてる)で温泉に入ったこと、あとはフォアグラのフライを食べてそれが絶品だったことくらいかな。
ちなみにこれがフォアグラのフライ↓
最初に写真撮るの忘れてて、あまりの美味しさに食べかけだけど写真撮った。マッシュポテトと合うし、おいたんが欧州で食べた忘れられない料理の5選に入れたい。
フォアグラって世界的に色々と議論のある食材だし、日本に帰ってきてからはほとんど食べてないけど、3年に1回くらいは食べたいかな。一時期ファミレスや牛丼屋、果てはコンビニ弁当にまでフォアグラが登場してたけど、あそこまで行くのは異常だと思う(同じことをうなぎにも思ってて、好きだけど食べるのは3年に1回くらいにしたい)。
話を戻すと、ハンガリーの代表的料理と言えばグヤーシュじゃないかな。ケイチェルおじはブダペストで食べた記憶がなかったんだけど、写真見返してたら、食べてる写真あった↓
たぶんこれがグヤーシュと思われる。食べたことすら忘れてるってことは、そこまで美味しくはなかったのかな… いや、フォアグラのフライのインパクトが強すぎたせいだ、きっと。
それで、なぜ今回グヤーシュを作ろうと思ったかと言うと、3ヶ月ほど前にこの『世界のスープ図鑑』っていう本を買ってたからなんだ。
著者の佐藤政人さんはアメリカ在住の編集者で、317もの世界のスープをほぼ毎日自宅で作り続けたらしい。全写真入りで紹介されてて、読んでて胸の躍るような図鑑です。
ただ、買ったはいいものの、作るという行動に移すことはなく3ヶ月が経過。そろそろ何か作らないと¥2420の本が宝の持ち腐れになってしまうって思って、図鑑をパラパラめくってたんだ。そしたらハンガリーのグヤーシュが比較的作りやすそうで、かつ美味しそうだったわけよ。
一応、ネットでもレシピを調べてみたら、かなりアバウトでも作れそう。普段からクスクスとかミネストローネとかザイカレーとか、トマトベースの煮込み料理はよく作ってるから、適当に作ってもハズレはないだろうってことで、レシピはざっと見るだけにして、あとは勘で作っていきます。
材料はこちら。
牛肉と赤パプリカさえ入れば、あとは何でもいいみたいです。ダイエット的観点からジャガイモは抜いて、キャベツを入れてみます。キャベツを圧力鍋でトロトロにするの好きなんですよ。煮込み料理の牛肉は安いのが正義だと思ってるから、スーパーの味付け肉にしました。
オリーブ油でニンニクを焦がし気味に炒め、味付け牛肉を焼きます。
しっかり焼き色がついたら、肉を取り出し圧力鍋に移します。肉の上にローリエを入れるのも忘れずに。
フライパンに玉ねぎを入れ、お肉の焦げをこそぎ落としながらじっくり炒めます。途中飽きてきたらニンジンも入れる。
さらに炒めるのに飽きてきたらキャベツも入れる。もうイヤってなったころに赤ワインを入れ、焦げをこそぎ落としながらアルコールを飛ばします。
これも圧力鍋に移します。
水を少なめに入れて、マギーブイヨン1袋(後からコンソメ1袋も追加しました)を入れ、蓋をして25分圧力をかけます。
25分後にはこうなってました↓
うむ、すでにグヤーシュっぽい、いいスープになりそうである。
圧力鍋は後でパスタ茹でるのに使うので、ここからはポットに移して、赤パプリカ、あらごしトマトとパプリカパウダーを入れて煮込みます。
思い切ってあらごしトマトは1パック全部、パプリカパウダーもこれでもかと入れました。
しばらく煮て、色合い的にもう少し茶色にした方がいいかなって思って、クミンパウダーも多めに追加しました。
カレーもラタトゥイユも1日おいた方が美味い理論で、グヤーシュも本格的に食べるのは翌日↓
サワークリームも乗せてみました。イタリアンパセリもこれで無事使い切った。安い味付け牛肉だけど、期待通りトロトロになって美味しいです。他の野菜がドロドロに溶けて、パプリカはちゃんと存在感示してて、ぼやけることなくちゃんとした料理の味になってると思う。残念ながら現地の味を思い出せないんだけど(笑)
チーズは、ちょっと贅沢にブリーを買ってきた。輸入チーズって不当に高いか、安いものはマズいかどちらかなので敬遠してたけど、このブリーは国産のカマンベールとあまり変わらない値段で十分美味しかった。フランスのチーズでは1番クセがなくて食べやすいと思う。
グヤーシュは今日のお昼にも食べて、それでもまだ残ったので、夜は何か他に一品作ろうと思ってスーパー行ったら、珍しくムラサキ玉ねぎが売ってた。「玉ねぎのフリッタータを作らねば!」って天のお告げの如く閃きました。
そして夕食はこのように↓
以前にナスとトマトのリガトーニやパルミジャーナを作ったときに紹介したパレルモ在住の@kaorinaさんのnoteをまたまた参考にさせて頂きました。
本場のトロペアを使ったフリッタータと比べてどうか分かりませんが、とっても美味しかったです。
みんなもグヤーシュとフリッタータ作ってね!
おわり。