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なぜ教職大学院に入るのか。

<この記事の概要>

この記事で知ることができること

この記事では、以下のことを知ることができます。
⑴教職大学院とは
⑵私が教職大学院を目指した理由

この記事をおすすめしたい人

大学の学部生で、
⑴教職大学院に興味があるが、情報不足を感じている人
⑵教職大学院に興味があるが、進学を迷っている人
⑶教職課程を履修しているが、教員採用試験を受けるか迷っている人

この記事をおすすめしない人

⑴教員や社会人で、教職大学院に興味のある人
(この記事は主に、ストレートマスター、つまり大学を卒業した翌年度から大学院に入学する人に向けて書いていますが、参考程度にはなると思います。)
⑵教職大学院に興味が無い人
⑶情報を得ることに貪欲でない人

ご挨拶

こんにちは。カチャエリ―です。
この度、某教職大学院に合格し、来年度より入学する予定です。
私が受験前に、教職大学院進学について、相談をできる人は、数少なかったです。私は、幸い、高校生の時にお世話になった、塾の先生のお友達が、志望する教職大学院のOBでしたので、相談をしたり、情報を得たりすることができました。

今回は、その経験から、教職大学院に興味のある方や、教職大学院に進学しようか迷っている方に向けて、なぜ教職大学院に行くことにしたのか、ということを、「教職大学院生」ではなく、「教職大学院に合格した人」という、今だけの視点でまとめました
大学院進学を迷っている、教育関係以外の方にも、参考になれば幸いです。

更新情報

特になし

<教職大学院とは>

教職大学院の概要や、入試全体に関わる情報は、こちらの記事にまとめてありますので、ご覧ください。有料部分では、
①教職大学院の入学準備で欠かせない情報
②教職大学院進学チェックシート
など、実際に国立教職大学院に合格した私の、経験に基づいた内容です。ぜひご覧ください!

<私が教職大学院を目指した理由>

自己紹介

さて、この話をする前に、まずは自己紹介をさせてください。有料記事を2本も投稿してから今更・・・といった感じですが。

名前は「カチャエリー」と申します。名前の由来は、私が応援している、某歌劇団の方です。

2025年1月時点で22歳の、大学4年生です。
私立の某教員養成系大学に在学しており、2025年3月に、中学校社会・高校地歴・高校公民・小学校の1種免許を取得し、大学を卒業する見込みです。
その後、2025年4月から、某国立大学院に進学をする見込みです。

また、某都道府県の教員採用試験に合格しており、2027年4月から、教員になる見込みです。(見込みだらけですね。)
教職大学院には、教員採用試験に合格したうえで、いわゆる「大学院進学による採用猶予制度」を活用して、進学します。この制度についても、先ほど紹介した記事で述べています。

専門教科は社会科・地理歴史です。
研究テーマは社会科教育、地理教育、歴史教育のうち、特に授業づくり(教材研究)がテーマです。中学校社会科地理的分野の、とある単元の授業づくりを、教職大学院で研究する予定ですが、こちらについては、ちょっとしばらくナイショ・・・

後日、教職大学院進学に伴ってかかるお金の記事も投稿するので、家庭のことも少しだけ述べておきます。至って一般的な収入を得ている両親と、3人暮らしをしています。祖父母は4名いましたが、現在3名存命です。

なぜ大学院に行くのか

「教職大学院」の前に、「大学を卒業した後、なぜ大学院に進学するのか」ということについて、話しておこうと思います。

文部科学省が実施した「令和5年度大学等卒業者の就職状況調査」によれば、大学卒業後約98%の人が、就職をする、という結果が出ています。
私が現在、在学している大学でも、大学院進学を希望しているのは、聞いた限りでは私を含めて片手程度で、あとの多くは2025年4月から、教職や一般企業での職に就くようです。

そのような中で、私が大学院に進学する理由は大きく分けて、4点あります。4点目は、「進学できる理由」とも言えるかもしれません。

第一に、「研究したいことがあるから」です。
私は、研究したいことを研究できる(指導をしてくださる先生がいる)大学院に、進学します。
シンプルな自分の「知的好奇心」に従った、ということです。これが、進学する理由の8割5分から9割を占めています。

では残りの1割を占める3点は何かと言えば、

第二に、「モラトリアム」です。つまり、「学生を延長したい」ということです。
教員になってからいかに忙しいか、自分のやりたい勉強ができないか、という話を、教育実習に行った時に先生方から、連絡をとった時に卒業した大学の先輩たちから、たくさん聞きました。

教育実習前から、というか大学1年生の時から、大学院に行く気ではいたのですが(これについては次で述べます)、しかしそういった話を聞くと、もう少し学生をしていたい、とも思ったのです。

私は、高校・大学と、勉強だけに全力を尽くし過ぎていた、という自戒があります。もう少し、幅の広い人間になるための時間が欲しい、とも思ったわけです(まあ進学した先では研究(つまりまた勉強)に励むわけですが)。

そう思ったときに、今自分がしようとしている大学院進学は、「モラトリアム」にもなるのだな、と思いました。

第三に、「学歴ロンダリング」です。

これは率直に言って「大学院合格後に気が付いた付帯効果」です。

カチャエリーが在学する大学は、お世辞にも「有名」「一流」といった言葉では表すことのできない、私立大学です。

メリットがあったので、今の大学に入学したのですが、そのメリットを享受できたことはもちろん、出会った友人やお世話になった先生との出会いは、私にとっては、この上なく良いことでした。ですが、それと同じくらいネガティブなこともありました。人生が終わりかけましたのでね。

しかし、合格を報告した際に、「国立の○○大学院に受かるのは本当にすごい」「これで(今の大学を離れて)自由になれるな」「これでカチャエリーも院卒か~!(まだ卒業してないし、入学すらしていないわ!とツッコミを入れた)」と、大学の先生方や、教育実習先の先生、友人から声をかけられました。

その時に気が付いたわけです。このまま入学し、無事に大学院を卒業したら、「○○大学卒」ではなく、「■■大学院卒」になることに。
というか、学会とか履歴書でもない限り、最終学歴って、「○○」「■■」の部分しか言わなくないですか?ということは、「■■です。」と言えば、「学部から国立に在学してましたよ詐欺」ができる、というわけで・・・

冗談はさておき、世の中で言われている「学歴ロンダリング」は、私的には目標を追いかけていたら、勝手に達成されていました。
別に学歴ロンダリングのために大学院に行くわけではないのですが、某学歴系Youtuberのお2人に取材されたら、私は大変ないじられかたをすると思いますので、今のうちに取材NGとしておきます。

もちろん、私は学校現場に出た後に「院卒」を誇るために、ストレートマスターで大学院に行くわけではないので、全く関心のないことですが、こういったメリット(あるいはデメリット)も、あるようです。

第三と第四の狭間に・・・

さて、ここでミニコラム。私は、中学校教員になることを目指しているわけですが、将来的には「大学教員」も考えています。それは、授業づくりのことをさらに深めたいと思っているからです。また、ベテランになった時に、社会科の授業づくりについて、より多くの人と共有したいと考えているからです。
教職大学院や、修士課程を修了すると、博士課程に進学することができます。大学の教員になりたければ、博士号は必要になる時がくるでしょう。そういった意味でも、このタイミングで大学院進学することに、大きなメリットを感じています。

さて、本題に戻ります。

第四に、「大学院に行くことが自然」という環境です。
今から述べる内容は、以前、大学院に行く理由を聞いてきた知人に、「自慢?」と言われたことがあるのですが、別に自慢とかではありません。事実を述べるだけなので、ご了承ください。

カチャエリーの親族には、博士号をもつ者がおります。教員でもなければ、文系でもなく、私とは全く違う学問ですが、博士課程を修了し、博士号を取得した親族がおります。博士号を取得することは、かなり大変なことで、カチャエリーの家族は、その過程を見てきた経験がありました。

そのため、両親や家族に「深めたいことがあるならば大学院には行くよね」「大学を出て就職だけが当たり前じゃないよね」という風土が、私が生まれたときにはすでに、培われていました。
ですから、私自身も、大学を出た後の選択肢に「大学院」が、かなり早い段階(それこそ小学校の時くらい)には、入っていました。

実は、就職せずに進学することには、家族の理解も必要です。ある程度のお金は自分で準備する必要があると私は思いますが、それでも自分の子供が、大学を出た後に就職しない、ということに不安を抱くご家族も、話を聞く限りは、一定数いるようです。

特に裕福ではない家庭にも関わらず、進学を認めてくれた両親には感謝したいのですが、客観的に我が家の環境を振り返ると、そりゃ認めてくれるよな・・・とも思えてしまいます。(お金のことについては、後ほどもう少し述べます。)

ともかく、以上の4点が、私が大学院に進学する理由です。
4点も述べましたが、結局は「研究したいことがあるから」です。

逆に言えば、この記事を読んでいる大学院進学を迷っている方で、研究したいことが、全く浮かんでいない!という方は、進学ではなく就職を検討した方がいいと、私は思います。

なぜ教職大学院なのか

先述したような環境で育った私は、中学生の頃から教員を目指すようになり、高校生の時には、大学院に興味がありました。「大学を出た後、教育関係で何かを深めたいときは、留学というよりは、大学院進学なんだろうな」と。

当時、大学院を卒業したての英語の教科担任から、「教員に実際になった今、中学・高校で教員やりたいなら、大学院は出ておいて得、と思える。」と言われ、大学院に行くことはほぼ、決めました。ただ、研究テーマなんてものはなく。それは大学に入ってから見つけました。

教職大学院に行く理由の一点目は、まさにその「研究テーマ」です。

私が、学校現場におけるとある課題を解消するために取り組みたい、と考えていた研究に、かなり近い研究をしている先生が、私が合格した教職大学院にいらっしゃいます。
そのことが、教職大学院に行く理由の一点目です。これが、教職大学院を選んだ理由の、9割を占めます。

つまり、その先生がいらっしゃるのであれば、いわゆる一般的な修士課程でもよかったわけです。結局データをとるために、学校現場には出なければいけませんでしたから、教職大学院は「現場と研究の往還」で、修士課程が「机上で研究」という違いは、あまり私には関係ありませんでした。

そして、教職大学院に行く理由の二点目は、「英語」です。

・・・え?と思ったあなた。そうです、あってますよ。
「英語」です。
調べていただくと分かりますが、修士課程は、ほとんどの大学院で英語の試験が課されます。一方で教職大学院では多くの大学院で、英語の試験はありません。小論文+面接+提出書類、が一般的です。広島大学など、一部の教職大学院では課されますが、私が志望していた大学院とコースには、英語の試験はありませんでした。

私は、英語は「可もなく不可もなく」程度です。ただ、自信がなかっただけです。教員採用試験+教育実習(中学校・小学校の2回)+院試+卒論、というただでさえ多忙な大学4年に、「可もなく不可もなくちょっと不可くらい」の英語を挟む自信が・・・

ですが、研究に英語は必要ですので一応述べておきますと、世間一般的に、大学院生が有しておくべき英語力が、自分にはあると信じています(汗)
ですので、多分懐かしき共通テストの英語を解いても、ある程度点がとれると、自分を信じています(汗)(汗)(汗)

これ以上恥をかきたくないのでやめますが、まあ残りの1割の理由が、英語に自信がないこと、です。

<まとめ>

さて、以上が、「教職大学院に合格した人」である今しか書けない、私が教職大学院への進学を決意した理由です。
教職大学院進学を迷っている方の参考になれば、幸いです。

私の場合は、シンプルに「研究したいことがあるから」というのが、大きいです。

また、来年度の夏ごろに「教職大学院に入ってみて」や、再来年度の末に「教職大学院を卒業するにあたって」といった、進学検討の材料になるような記事を、執筆できればと思います。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
自己紹介と備忘を兼ねて、この記事を執筆しました。
やや散文かと思いますが、ご覧いただきありがとうございました。



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