本当に大事なところってのは、光の届かないところにある
※学級通信「挑戦者」vol.078(2014年8月29日発行)より
冠婚葬祭を彩る花々。その色や香りで式典に華を添えてくれる。大切な思いを乗せて届けてくれる。そんな花はみんなにもてはやされるけど、花だけがある植物なんて存在しない。きれいな花をしっかり咲かせるには、暗い地面の中でどっしりと植物体を支え、水を吸い上げ、養分を吸い上げてくれる根っこがあってこそ。もちろん、地上にある葉っぱも大事だけど、根っこで地面にしっかり立っているから葉っぱもいい仕事ができる。逆に根っこってのは、雑草抜きの時には、そのしっかり地面に張る力が災いして、厄介者あつかいされる。そんな評価されない根っこたち。それでも、根っこたちがあるから、植物はしっかり成長できる。なくてはならない大切なものなんだ。
人間って傲慢な生き物だから、褒められたいし、認められたい、かまわれたいものだ。そのせいか表面的な目に見えるところばかりをなんとかして、見えないところはテキトーにやったりする。でも実はそういうところが、目に見えるところの質を支えているんだってことに気がついた方がいい。
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前期期末考査を控えたころ。高校入学から半年が過ぎてゆるふわになり始めたころ。夏休み中に羽を伸ばし過ぎちゃったころ。いろんなタイミングが重なって、ちょっと気になることが増えていた時期の学級通信の記事だった気がします。
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