日本語教師が見た~ワーホリで困窮する若者、日本語ができずに病院で拒否される外国人~
こんにちは。カブトムシの母です。
昨日、びっくりしたニュース。
オーストラリアで、ホームレス向けに配布されている食料を、日本人の若者が受け取っている!?
彼らは職にあぶれ困窮したワーキングホリデーの若者たち。
今、仕事探しがとても難しく、採用されても働きぶりが悪いとすぐにクビになってしまうということでした。
私が若い頃は、英語がほとんどできなくても「現地に行けば何とかなる!」と飛び立つ若者が多く、実際に何とかなっていました。
しかし、それが通じたのは、日本が豊かで、海外旅行をする日本人向けのガイドの仕事などがあったから。
円安で日本人観光客が少なくなった今は、そんな仕事も減ってしまったそうです。
日本の国力が衰えると、こんな所にも影響が…
思えば、昔、ワーキングホリデーに行くのは、働きながら英語を身につけるためだったり、自由を謳歌するためだったり、お金以外が理由だったと思います。
日本で働けばもっと稼げるのに、高学歴の若者がわざわざ海外の飲食店や土産物屋で店員の仕事をしたりしていました。
お金より大切なものを求めて…。
もちろん、今もそういう若者は少なくないと思いますが、中には円安なので、出稼ぎ感覚で行く人もいるようです。
より高い賃金を求めて、海外に出稼ぎに行くなんて、以前はあまり考えられませんでした。
時代は本当に変わってしまったな…と思いました。
ひるがえって日本での話。
昨日、眼科に行ったら、一人のアフリカ系の男性が受付に来たのですが、日本語ができなかったようで、受付の人が
「日本語できないんですか?うちは日本語ができないとだめなんですよ。つきそいの方はいないんですか。」と対応していました。
同じ言葉を何度もくりかえしていたので、恐らく通じていなかったのでしょう。
結局、男性は受け付けてもらえないことを察して、病院を出て行きました。
通訳できるほどの英語力はないので、傍観してしまったのですが、後から片言でも何か助けられることがあったかもしれないと反省しました😞
(でも、このご時世、翻訳アプリとか使えなかったのかな?とも思ったりして。)
見たところ、緊急を要する感じではなかったけれど、具合が悪いのに治療が受けられないなんて気の毒。
あの人、どうしただろう…。
人手不足の日本では、外国人労働者が増えているので、今後、ますます外国の人と接する機会が増えていくのだと思います。
そのために、日本人のほうが英語力や他の外国語力を上げるというのも一つの策ですが、「やさしい日本語」が話せることも必要になってくるんじゃないかなと、病院の受付の人の対応を見て思いました。
日本語を簡単に話すことは、慣れていない人には意外と難しかったりします。
これからの社会では「やさしい日本語」が話せることが、必要な能力になってくるかもしれません!?
一方で、外国の人達に対して、日本で働くなら、やはり日本のことや日本語を勉強してほしいなとも思います。
(ワーキングホリデーの若者を受け入れている国の人達も、きっとそう思っているはず。)
私は本業以外に、ボランティアで日本語を教えることもあるのですが、時々、あまりにも日本のことを知らずに働きに来ている外国の人もいて、驚かされることがあります。
以前、こんなことがありました。
日本語がほとんど話せないナイジェリアの女性との英語での会話。
私:どうして日本に来たの?
女性:日本のドラマが好きだったから。
私:そうなんだ。何ていうドラマが好きなの?
女性:〇〇〇(英語のタイトル)
ドラマなら、聞けばわかるかな、と思ったのに全然知らないドラマ。
私:う~ん。わかんない。スマホで見せてくれない?
と頼んで、彼女が見せてくれたのは、なんと!
韓国ドラマでした😲⁉️
まあ、私もアフリカ人の国別の違いとかわかりませんし、
日本ドラマと韓国ドラマを混同していても、大きな支障はないかもしれませんが…
旅行じゃなくて、生活する国のことなのに
と、なんだか複雑な気分になりました。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。