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クラロワ | バランス調整(Season 55) 2024-01

明けましておめでとうございます。
この10枚に決まりました。

おつかれさまです。kabutomです。

今回のnoteは、『クラッシュ・ロワイヤル』(クラロワ)のバランス調整速報です。2024年1月バランス調整の最終版が情報解禁されました!

今回の調整内容は開発ビルドが提供されなかったため、実機で試せていません。ご了承ください。公式クリエイター向けの内部資料をかみくだいたり、補足説明を加筆したりして、世界一番乗りで解説していきますね。

▽今回の #バランス調整 スケジュール

  • 【暫定版】情報解禁:12月22日 19:00 JST

  • 【最終版】情報解禁:12月31日 25:00 JST

  • バランス調整の実施:2024年1月2日 3日


更新履歴
2024/01/01 実施日変更を反映


バランス調整(2024年1月)の流れ

今回のバランス調整の流れをおさらいしておきましょう。

2024年1月の定期バランス調整は、もともと12月予定だったのが延期されたものです。まず、12月22日暫定版として14枚の候補案が公開されました。

フィードバックとして、筆者が音頭を取って日本のクラロワ界隈にアンケートを取り、結果を集計して提出したのが12月25日

そして、最終版が公開されたのが今回の12月31日深夜になります。

最終版は、暫定版も14枚から「上方修正を4~5枚、下方修正を4~5枚」という事前の発表通りに選ばれました。そのまま採用されたのが7枚で、調整内容が修正されたのが3枚です。

日本界隈の要望と照らし合わせて見ると、1000ポイント以上獲得した要望度の高かった4枚(リトプリ▼・進化アチャ▼・進化親衛隊▼の採用と、ロリババ▼の不採用)については通ったものの、ゴブドリ△が採用されなかったり、アチャクイ▼が採用されたり、ゴブジャイ▼がスルーされたりと、ややほろ苦い結果となりました。

バランス調整の実施日は、新シーズン開幕の翌日、1月2日の予定です。※1月3日実施に変更されました。


バランス調整(2024年1月)の最終版

今回(2024年1月)のバランス調整の最終版の一覧がこちらです。全10枚のカードが変更されます。

  1. リトルプリンス▼

  2. 限界突破アーチャー▼

  3. ゴブリン▼

  4. レイジ▼

  5. ローリングバーバリアン▼

  6. 限界突破見習い親衛隊▼

  7. ボウラー▼

  8. 巨大スケルトン△

  9. 盾の戦士△

  10. スケルトンキング△

  11. ボンバー△

  12. ゴールドナイト△

  13. アーチャークイーン△

  14. ゴブリンドリル△▼

それでは、調整内容を1つ1つ見ていきましょう!


リトルプリンス▼

リトプリは、調整案のままで最終決定されました。

11月にリリースされたリトプリは、2度の下方修正があっても依然としてチャンピオン界で突出して一強な存在です。そこで今回は、リトプリ本体ガーディアンの両方を下げる調整になりました。

  • ガーディアンのHP 1800→1600 (-11.0%)

  • リトプリのダメージ 110→100 (-9.0%)

ガーディアンの新しいHP(1600)は、ライバル的なミニタンクと比較しても明らかに少ない数値です。スキル(3コスト)のコスパが減りました。

  • HP:1717 バトルヒーラー(4)

  • HP:1766 ナイト(3)

  • HP:1908 バルキリー(4)

  • HP:1920 プリンス(5)

  • HP:1940 アウトローボーイ(5)

リトプリの攻撃力ダウン(110→100)の影響ですが、ゴブリン(HP:202)にこれまでより1回多い3回の攻撃が必要になります。

総合すると、過去2回の下方修正よりもインパクトが大きそう!


限界突破アーチャー▼

進化アーチャーも、そのまま採用されました。

12月13日に緊急下方修正があったばかりの進化アチャも再ナーフです。

  • 射程 6.5→6 (-8.0%)

  • パワーショットの射程 5→4.5 (-10.0%)

進化アチャの脅威は、長射程キャラが2体いる点です。固めても出せるし左右に分けても出せる、盤面制圧能力の高さと来たら! -0.5とはいえ、射程ダウンの影響は小さくないでしょう。

  • 射程:6.5 吹き矢ゴブリン

  • 射程:6 マスケット銃士、ホバリング砲、ロケット砲士、リトルプリンス

反面、パワーショットの射程も0.5短くなりました。これまでより近い敵にも2倍攻撃ができる訳ですから、これは強化です。

差し引きでプラスに転ぶのかマイナスに転ぶのか、イマイチ読めません…


ゴブリン▼

「ほかのゴブリン系カードまで下げないでくれー」とのフィードバックを受けてか、ゴブリンだけを下げる調整内容へ変更されました。

  • 初撃速度 400→500 (25.0%)

  • 配置時間 1000→1200 (20.0%)

ゴブリンが、1匹目→2匹目→3匹目→4匹目、と順番に配置されていくときの時間が0.2秒ずつ遅くなります。実機で見れていませんが、4匹揃うまでの時間が0.6秒遅くなることを考えると、瞬間火力はだいぶ落ちますよね。

今回上方修正される盾戦に出番を奪われるデッキも出てきそうです。


レイジ▼

レイジも、調整案のまま最終決定されました。

ゴブジャイデッキやエリゴレデッキの小型呪文枠に採用されることが多いレイジも下方修正されます。

  • 効果時間 6秒→5.5秒 (-8.0%)

同じ2コスト呪文のザップ雪玉との住み分けをかんがえるとアリですが、一方でゴブジャイ人気が落ち着けば自然とちょうどいい使用率に戻りそうな気もします。その辺の見極めが難しいですねえ。


限界突破見習い親衛隊▼

ゴブリンと同様に、進化親衛隊も調整内容が変更されました。

  • ダメージボーナス 106%→100% (-6.0%)

  • 突撃ダメージ 296→273 (-8.0%)

進化親衛隊の強さの秘訣は、この突撃ダメージとその助走距離の短さにあります。暫定案にあったダメージ量のナーフよりも、今回の内容の方が痛手になりますね。

具体例を挙げれば、大砲(HP:824)はこれまで突撃ダメージが3発当たれば壊せていましたが、今後はHPがミリ残りしてしまいます。地味に、中央にまとめて処理されやすくなったと言えるでしょう。


巨大スケルトン△

ここからは上方修正です。巨スケは、HPアップされることに変わりないものの、その上げ幅が抑えめになりました。

  • HP 3424→3696 (+8.0%)

  • HP 3424→3616 (+6.0%)

巨スケのHPが調整されるのは、実は今回で5回目です。直近は、2022年9月の緊急下方修正(-5%)でした。+6%ということは、あの時のマイナス分をほぼほぼ帳消しにする量になります。

シンプルながらも大幅なテコ入れになりそうですし、使用率は上がることでしょう。


盾の戦士△

盾の戦士は、調整案のままで最終決定されました。

使用率・勝率とも下位の盾戦も上方修正されます。

  • シールドのHP 240→256 (+7.0%)

盾持ち系キャラのシールドは同じ数値でしたが、これが+7%されます。これによって、矢の雨で倒されなくなりますし、クエイクでも盾を壊せなくなります。この違いは大きそう!

  • 矢の雨 122x3

  • アースクエイク 82x3

進化アチャ子進化ロケ子などの人気カードへの対策で環境に矢の雨が多い今、この強化があれば盾戦も戦線に復帰できそうです。


ボンバー△

ボンバーも、調整案のままで最終決定されました。

盾戦と同様に矢の雨人気の余波をもろに受けてしまっているボンバーにもバフが与えられます。

  • ダメージ 222→230 (+3.0%)

ダメージ+3%で何が変わるかというと、通常バーバリアン(HP:670)にこれまで4回攻撃が必要だったのが、3回攻撃で倒せるようになります。

この調整で大人気になるとは思えませんが、何もないよりはマシ?


ゴールドナイト△

チャンピオンは、3案中の2案が調整案のままで最終決定されました。1人目は、ゴルナイです。

  • ダッシュのダメージ 310→335 (+8.0%)

ダッシュ距離はこれまでに3度も調整されてきましたが、ダッシュのダメージが調整されるのは今回が初めてです。ダッシュこそがゴルナイのアイデンティティですし、そこを強化しようという方向性は個人的に賛成です。


アーチャークイーン△

チャンピオンのテコ入れ2人目は、アチャクイです。彼女が選ばれるとは、ちょっと意外…

  • スキルの効果時間 3秒→3.5秒 (17.0%)

スキル時間が調整されるのはこれが2度目です。前回、2021年11月のときは、効果時間:3.5秒→3秒、スキルのクールダウン:11秒→15秒という内容でした。

2年前と環境が変わっているとは言え、この調整は劇薬になりそうな気がします。でも、そのくらいしないとリトプリ一強状態は変えられない気もしますし、悩ましいですね…


まとめと雑感

バランス調整【最終版】まとめ

2024年1月バランス調整【最終版】のまとめです。

  1. 1月バランス調整【最終版】は、ナーフが5枚、バフが5枚!

  2. 【暫定版】の候補14枚から、フィードバックを経て【最終版】の10枚が選出された

  3. 人気デッキの中心カードが軒並み弱体化されるので、環境が変化するのは確実。アチャクイがどれだけリトプリに取って代われるかに注目


雑感:ゴブジャイはなぜ下方修正されなかったのか?

「日本界隈のアンケートで564/1103もの票を集めたゴブジャイ▼がなぜ採用されなかったのか」問題については、やはり触れておかねばならないでしょう。皆さんだけでなく、僕自身も残念でした。理由は語られなかったので推測するしかないのですが、いくつか思いつくことを書いてみます。

1つめは、ゴブジャイ▼は必要ないと開発チームが考えた可能性があることです。今回の最終版には、ゴブジャイデッキでの採用率が高いリトルプリンス▼レイジ▼が含まれています。これによって、結果的にデッキパワーが弱くなるので、ゴブジャイ人気は抑えられると考えたのではないでしょうか。以前にもそういう調整手法、ありましたよね。

2つめに推測できるのは、バランス調整のプロセスが変わった可能性です。暫定版で候補が示され、その中から最終版が決まるプロセスは、前回(10月)に始まったものですが、10月は24案の中から10枚、今回1月は14案の中から10枚が決まりました。枠の外からは1枚も”追加”されていないんですね。

このことから読めるのは、以前のプロセスでは、こんな調整がほしいあんな調整がほしいというフィードバックは歓迎されていたけれど、新プロセスでは求められていない可能性があるということです。公式クリエイターと言っても、開発チームの考えていることの全てを教えてもらえるわけではないので正確なところはわかりません。ですが、界隈の皆さんをぬか喜びさせないためにも、次回からはそういう前提で動こうと思います。

3つめに考えられるのは、圧倒的多数な意見ではないと判断された可能性です。バランス調整の先行情報に触れられるのは、公式クリエイターの中でも限られたメンバーだけなのですが、そこでの投稿を読むだけでもによって今回は意見が様々でした。ゴブジャイの圧倒的不人気は日本だけのこと、と受け取られた可能性も否定できないほどに。

さらに、内部的なことを問題のない範囲で話すと、公式クリエイターのSlackでの公用語が英語なのもありますが、アクセス権をもっていても発言しない参加者が日本やアジアにはとても多いという現状があります。僕が観測できた範囲に限れば、今回の調整について公式さんに直接フィードバックしていた僕以外のアジアメンは「nerf tornado」と書き込んだお一人だけでした。

スペイン語圏やポルトガル語圏のクリエイターたちが翻訳ソフトなどを駆使して、言いたいことをガンガン主張しているのを見るにつけ、日本勢やアジア勢はこのままでいいんかという危機感を僕はずっと持っています。やっぱりこの世界「言わなくても察してくれるやろ」はありえないんですよね。言いたいことがあるなら、言ってもいい場でズケズケ言っていかないと受け身にしか回れません。大事なのは語学力より、相手に届くまで手を変え品を変え伝え続けるド根性だと僕は思います。

まあ、色々と書いて脱線もしましたが、やはりこれは推測にすぎません。ゴブジャイ▼の票を託してくれた皆さんをがっかりさせてしまったことこそが動かぬ事実。僕の力不足でした、ごめんなさい。■


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